求人サイトの利用は一般的ですが、エリアや求人の内容によっては期待通りの応募数が集まらないケースも多々あります。特に、地方の店舗や人材競争が激しい都市部では、求人媒体を利用しても応募が難しい場合が増えています。こうした課題を抱える企業にとって、効果的な解決策としてATS(採用管理システム)とWEB広告を連携させた手法が注目を集めています。
本記事では、その効果と成功事例、そしてATS連携型WEB広告運用のポイントについて解説します。
60分で解説!ATS×WEB広告活用セミナー
こちらのセミナーでは、新しい採用手法を探しているご担当者様向けに
・アルバイト領域における採用市場について
・WEB広告の概要
・効果を最大化する採用ATSの運用方法
などを詳しく解説いたします。
なぜATSとWEB広告を連携させるのか?
新たな求職者層へのリーチ
Indeedやタウンワーク、バイトルなどの求人媒体は、多くの求職者にとって使いやすいプラットフォームですが、特定のエリアや条件の求人に対してリーチが制限されがちです。ATSとWEB広告を活用することで、通常の求人サイトではアプローチしにくい新しい求職者層、例えば他職種や異なるエリアの求職者にも訴求することが可能です。また、GoogleやYahoo!といった検索エンジン広告では、求職者が検索行動を通じて求人情報を発見しやすくなるため、潜在層への効果的なアプローチが期待できます。
効率的な予算配分と応募単価の改善
従来の求人広告は掲載費が固定されることが多く、応募数に関わらず広告費が発生します。しかし、ATSとWEB広告を連携した方法では、クリック課金や成果報酬型での運用が可能なため、応募単価を最適化できます。特に、人材の確保が難しい店舗やエリアであっても、予算を効率よく分配でき、採用にかかるコストを抑えることができます。
データを基にした戦略的な配信エリア設定
ATSとWEB広告の連携によって、勤務地からの距離や周辺環境など、細かなエリア設定が可能になります。都市部であれば半径数キロ圏内、地方であれば主要駅や通勤が容易な範囲に絞って広告を配信することで、通勤可能な求職者へ効率的にリーチできます。特に、地理的条件が求職者数に大きく影響する地域では、こうしたターゲティングが応募数を増やす効果的な手段となります。
ATSを活用したWEB広告手法の成功事例
大手雑貨チェーン店のアルバイト・パート採用で応募数増加
背景と課題
都心部以外にも複数の店舗を構える大手雑貨チェーン店で、求人サイトによる広告では応募が集まりにくい店舗が存在していました。従来の媒体で得られる応募数に限界があったため、新しい求職者層へのリーチが求められていました。
施策内容
Googleリスティング広告をATSと連携し、ターゲット層を絞ったリスティング広告を展開。Googleというユーザーが多いメディアへの求人露出を行うことで、求人広告ではリーチできなかった層にもアプローチし、応募数の増加を図りました。
結果と効果
- 広告費:約43,000円
- クリック単価:99円
- 応募数:13件
- 応募単価:3,350円
この結果、従来の媒体だけではリーチできなかった層からの質の高い応募を獲得でき、応募数の目標を達成しました。
大手飲食チェーンのオープニング募集100名採用に成功
背景と課題
競争の激しい都心エリアにおいて、オープニングスタッフ100名を採用する必要がありました。大規模採用かつ競合も多いエリアでの募集となるため、従来の手法のみでは応募の確保が難しいと想定されていました。
施策内容
ATSとGoogleリスティング広告・ディスプレイ広告を連携し、広範囲にわたる広告展開を行いました。視覚的に訴求力のあるディスプレイ広告を併用することで、オープニング募集という利点をより明確に伝えることができ、オープニング求人募集×オープニング告知の副次的効果によって応募を増やしました。
結果と効果
- 広告費:約145,000円
- 応募数:46件
- 応募単価:3,141円
多くの求職者にリーチすることで、競争の激しいエリアでも効率的に応募を確保でき、目標採用人数に達成しました。
大手薬局チェーンの地方オープニング店舗での採用
背景と課題
地方エリアでの新規店舗オープニングにおいて、従来の採用手法では人材の確保が難航しており、オープン日が迫る中で応募数を増加させることが求められていました。地方特有の人材不足や通勤可能エリアの制限を考慮する必要がありました。
施策内容
ATSとリスティング広告を活用し、勤務地から半径数キロ以内というエリア指定で広告を配信。地方エリアでも通勤可能な範囲に絞って訴求することで、適切なターゲットにリーチしました。
結果と効果
- 広告費:約85,000円
- クリック単価:167円
- 応募数:14件
- 応募単価:6,092円
細かい配信エリア設定により、地域密着型のターゲティングが可能となり、応募の確保に成功しました。
ATSとWEB広告を連携する際のポイント
ターゲットに合わせたエリア設定とキーワード設計
地方と都市部では効果的な配信エリアが異なるため、勤務地周辺のターゲット設定が重要です。また、求職者が実際に検索するキーワードを意識した広告設計も、効率的な応募増加に寄与します。
配信の時間帯や曜日の設定
求職者の行動パターンを分析し、効果的な時間帯・曜日に絞って広告を配信することで、応募効率を高められます。たとえば、平日の昼間よりも夜間や土日の方が応募が増える業界もあります。
応募者データのフィードバックと調整
応募データを定期的に分析し、効果のあるキーワードやエリアを特定して広告の最適化を行うことで、長期的に応募効率を向上させることが可能です。ATSのデータを活用しながら運用を見直すことで、より的確なターゲットにリーチできます。
まとめ
Indeedやタウンワーク、バイトルだけでは応募が集まらないエリアや案件に対して、ATSとWEB広告の連携は非常に有効な解決策となります。特に、リスティング広告やディスプレイ広告を効果的に活用することで、通常の媒体ではリーチできない求職者層に訴求し、質の高い応募を獲得することが可能です。
採用の競争が激化する中で、ATS連携型のWEB広告は新たな採用戦略の一つとして検討する価値があるでしょう。
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