今回は、新卒採用にWEB広告を活用することで、母集団形成や認知拡大を効率的に進める方法をご紹介させていただきます。現在、採用市場が厳しさを増す中、従来のナビサイトに依存した採用活動では、質の高い学生を確保するのがますます難しくなっています。こうした状況において、WEB広告の導入が注目を集めています。WEB広告は、企業の採用活動を効果的にサポートし、ターゲット学生に的確にリーチするための強力なツールとなり得ます。今回は、具体的な成功事例も交えながら、どのようにWEB広告が企業の新卒採用をサポートできるかについて、詳しくご紹介いたします。

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 新卒採用難の時代到来

新卒採用市場は、ここ数年で大きな変化を遂げています。少子化の影響により学生の数は減少し、採用における競争が激化しています。特に、エンジニア職やIT関連職・建築・建設関連職といった専門性の高い職種では、企業間での人材の奪い合いが深刻化しており、質の高い学生をいかに効率的に採用するかが課題となっています。また、専門性の高い職種だけでなく一般的な営業職や事務職などのホワイトカラー職においても、母集団形成に悩む企業が増えており、質と量を確保する事が本当に難しくなっています。

さらに、学生が就職先を選ぶ際の基準も変化しており、企業の知名度やイメージだけでなく、社風や働きやすさ、成長環境など、さまざまな要素が重視されるようになっています。そのため、企業が新卒採用で成功するためには、単に募集要項を出すだけではなく、いかに自社の魅力を効率的に伝え、学生との接点を増やしていくかがカギとなります。

こうした状況を打開するために、WEB広告の導入は一つの解決策となります。WEB広告は、ターゲット学生層に対してダイレクトにメッセージを届けることができ、かつ柔軟な運用が可能です。従来のナビサイトを利用した採用活動だけに依存せず、新たな手法を模索する企業も増えてきています。その一つの手法、WEB広告について、ご紹介します。

 WEB広告とナビサイトの違い

WEB広告とナビサイトには、それぞれ異なる強みがあります。両者をうまく組み合わせることで、企業の採用活動はさらに効果的になるのです。ここでは、WEB広告とナビサイトの特徴の違いを詳しく見ていきましょう。

ナビサイトでの母集団形成

ナビサイト(リクナビ、マイナビなど)は、多くの学生が登録しており、大量の応募者を一度に集めることができるのが大きなメリットです。また、企業説明会や合同企業説明会などと連携することで、企業と学生の直接的な接点を作りやすくなります。しかし、競合企業も多く、他社との差別化が難しいという側面があります。さらに、ナビサイトの登録企業数が非常に多いため、費用対効果が低くなりがちです。応募者の質・量が確保できていない状況であれば、より細やかなアプローチが必要となります。

WEB広告の利点

一方で、WEB広告は、GoogleやYahoo!を活用して、ターゲットとなる学生層に対してピンポイントでアプローチできる点が大きな利点です。特に、特定の大学、学部、地域、志望職種など、詳細なターゲティングが可能なため、無駄なリーチを減らし、効率的に母集団を形成することができます。また、予算に応じて運用をカスタマイズできるため、柔軟な予算設定が可能です。ナビサイトと異なり、競合との直接的な比較が少ないため、企業の魅力をしっかりとアピールしやすい点もWEB広告の強みです。

費用対効果の比較

ナビサイトは一般的には一律料金となっており、オプションなどを利用する場合に追加料金がかかる形になっています。WEB広告は柔軟な予算設定が可能になるため、中小企業や予算に制限がある企業の場合は、ターゲット対象範囲を狭くして予算を抑えることができます。逆に大手企業向けに対象を広げた大量配信で費用対効果を高めることも可能です。効果測定が容易であり、パフォーマンスに応じて調整を繰り返しながら最適化できるため、費用対効果の向上が期待できます。

 WEB広告を使った母集団形成(リスティング広告)とは

リスティング広告は、学生が検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に表示される広告で、学生に直接アプローチできる手法です。例えば、「新卒 エンジニア」「新卒 インターン」といったキーワードで検索した学生に、御社の求人広告が検索結果の上部に表示されます。

直接的なアプローチが可能

リスティング広告は、検索を通じて自発的に情報を探している学生に直接リーチできる点が最大の強みです。つまり、興味や関心を持っている段階の学生に的確にメッセージを届けられるため、応募につながる可能性が高まります。

ターゲット設定の柔軟性

リスティング広告では、キーワード設定を細かく行うことができるため、特定の職種や業界、特定の学校・学部名などもキーワード設定することが可能です。これにより、無駄なコストをかけずに質の高い母集団を形成することができます。

ランディングページ(LP)の自由な表現

さらに、リスティング広告から誘導するランディングページ(LP)を作成すれば、自由なデザインや内容で企業の魅力を伝えることが可能です。ナビサイトのテンプレートに縛られることなく、企業の文化や社員の声、仕事環境などを直接的にアピールできます。例えば、社員インタビューや職場風景の写真、動画をLPに掲載することで、学生に対して視覚的にも訴求力を高めることができます。

 WEB広告を使った認知拡大(ディスプレイ広告)とは

ディスプレイ広告は、GoogleやYahoo!のパートナーサイトに広告を表示し、学生が閲覧するさまざまなウェブサイト上にビジュアル広告を配信する手法です。特に、まだ具体的に就職活動を始めていない学生や、自社を認知していない層に対してもアプローチできる点が特徴です。

直接的なアプローチが可能

ディスプレイ広告の大きな特徴は、画像や動画を活用した視覚的な訴求力です。バナー広告や動画広告を使用して、企業の雰囲気や業務内容などを効果的にアピールできます。特に、動画広告は学生に対して親しみやすく、短い時間で企業の魅力を伝えられるため、SNSやYouTubeなどでの配信も効果的です。動画を通じて企業の雰囲気やカルチャーを視覚的に伝えることで、学生との感情的なつながりを深めることができます。

クリック単価が安く、広範囲にリーチできる

ディスプレイ広告は、クリック単価(CPC)が比較的安いため、少額の予算で多くの学生にリーチできるのも大きなメリットです。特に、就職活動に興味を持っていない段階の学生にも広範囲で認知を拡大できるため、採用活動の早期段階で企業をアピールすることが可能です。

 実際の成功事例

ここで、実際にWEB広告を活用して新卒採用に成功した事例をご紹介します。

募集団形成の成功事例

26卒/1Day仕事体験への集客施策(リスティング広告)

費用:約60万円(広告配信費用)
広告クリック :約4500回
クリック単価 :139円
エントリー完了:39件
エントリー単価:15,330円

採用難職種と言われるITエンジニアの募集団形成に成功。

認知拡大の事例

25卒/会社説明会LPへの集客施策(ディスプレイ広告)

費用:約20万円(広告配信費)
広告表示回数 :約250万回
広告クリック :約2万回
クリック単価 :10円
クリック率  :0.81%

短期間でHPへの到達を2万回以上実現させた。同様の形であれば、格安でナビサイトへの企業ページへの遷移を実現することができる。

 まとめ

採用市場が厳しさを増す中、WEB広告を活用した新卒採用戦略は、効率的にターゲット学生にリーチし、質の高い母集団形成と認知拡大を同時に達成するための有効な手法です。リスティング広告では、直接的かつ絞り込んだアプローチで質の高い応募者を集め、ディスプレイ広告では、広範囲に自社の存在をアピールすることができます。WEB広告の導入を検討し、採用活動を強化していきましょう。

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