採用活動に関して、WEB広告の活用は年々増加しています。競争の激しい市場で人材を効率的に獲得するためには、WEB広告代理店のサポートを活用することが効果的です。採用WEBマーケティンのプロからサポートを受けることで、専門的なノウハウや効率的な運用が可能となり、的確に採用ターゲットへアプローチを行い、質の高い応募者を獲得することができます。
しかし、WEB広告代理店の料金はどのように計算されているのか、また、代理店を選ぶ際にはどのような基準で選ぶのが良いのかなど、分からない部分が多いと思います。
そこで、この記事ではWEB広告代理店における費用体系や代理店の選び方について詳しく解説します。 具体的な事例も紹介し、企業の採用活動にとって最適な選択をサポートする情報を提供します。
採用向けWEB広告代理店の費用の仕組み
WEB広告代理店を利用する際には、主に「広告運用費」と「代理店手数料」の2つの費用がかかります。この2つの費用は、広告運用の総コストを構成し、それぞれ異なる要素となります。以下では、費用の詳細を解説し、採用活動で必要な予算感について知ることができます。
1. 広告運用費
代表的なプラットフォームには、Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告などがあります。WEB広告代理店は、企業の予算や目標に合わせて、クリック課金型(CPC)やインプレッション課金型(CPM)といった課金形式を利用します。
クリック課金型(CPC)
ユーザーが広告をクリックするたびに発生する費用で、1クリックの料金は業界や地域によって異なりますが、採用広告ではクリック単価100円前後が相場です。最大のメリットは、広告がクリックされた時点でのみ費用が発生することです。広告文を精査していくことで、必要なクリックのみに抑えながら求職者へアプローチすることができます。それによって、クリックユーザーや応募者の質を向上させることが可能です。
インプレッション課金型(CPM)
広告が1,000回表示されるごとに発生する費用で、採用ブランドの認知度向上を目的とする企業に向いています。特に、新しいプロジェクトや企業のイメージを広く伝えたい場合には、インプレッション課金型の利用が効果的です。
2. 代理店手数料
広告代理店にかかる手数料は、広告運用の代理に対するサービス費用です。広告の設定やターゲティング、パフォーマンスの分析、クリエイティブの作成など、広告運用全般を代理店が行うため、手数料の形態と金額は重要なポイントです。代表的な手数料形態として、固定費用型、パーセンテージ型、成功報酬型の3つがあります。
固定費用型
毎月一定額の料金を支払う形式です。 通常は月額10〜50万円程度を固定で支払う形態で、広告運用の規模やコンテンツに定額程度を支払うため、コストを安定して管理したい企業様に有効です。たとえば、年間を通して採用活動を行う企業では、固定費用型を選ぶことで予算を明確に管理しやすくなります。
パーセンテージタイプ
広告費に対して一定の割合で手数料が発生する形式で、広告費の15%から20%が相場です。例えば、広告費が100万円の場合、手数料は15万〜20万円となります。広告効果が高いほど運用費が増えるため、パーセンテージ型は広告の成果に基づいた料金で運用するのに適しています。広告費がかかるごとに手数料も変動するため、大規模な広告キャンペーンを実施する場合に向いています。
成功報酬型
成果に基づいて報酬が発生する形式で、採用活動では応募数や採用人数に応じた報酬を設定することが多いです。例えば、1応募あたり3千円や、1採用あたり2万円といったような形で、成果が出なければコストが発生しないため、リスクを抑えた運用が可能です。 結果を重視したい企業には、成果に応じた柔軟なコスト管理が可能です。
各店舗の手数料設定は、運用内容や企業の目標に応じて異なります。どの手数料形態が最適かを検討し、企業に適した料金プランを選ぶことが、採用活動の成功につながります。
WEB広告代理店を選ぶための4つのポイント
たくさんのWEB広告代理店が存在する中で、どの代理店を選べば効果的な採用活動が実現できるのか、4つの重要なポイントを解説します。これを読むことで自社の採用ニーズに合った代理店を簡単に見つけることができます。
1. 実績と専門性の確認
まず確認すべきは、代理店の実績と専門性です。採用活動に関しては、ターゲット層の特性や求職者の行動を見極められるかどうかが重要です。例えば、ITエンジニアのようなスキル特化型の限定を対象とする場合、代理店が過去に同様の案件で成功した実績があると確認しましょう。さらに、代理店が得意とする業界や専門が自社の採用ニーズに合っているかをチェックし、経験豊富な代理店を選ぶことがポイントです。
また、実績や事例がない場合でも、採用に特化した代理店であれば、求職者の思考や転職理由などから逆算し、WEB広告におけるターゲティングや広告設定、コンセプト設計を行うことができるため、その観点での見極めも重要となります。
2. 料金の透明性
代理店を選択する重要ポイントの2つ目は、料金体系が明確かつ透明であることです。 初期費用や追加料金が明確に提示されているか必ず確認しましょう。また、見積もりの段階で料金内訳を細かく説明してくれる代理店は、信頼性が高いと言えます。運用中に発生する費用が想定外のものにならないよう、事前に確認し、手数料や運用費がどのように計算されるかしっかりと保管することが大切です。料金が不明な場合は、他社代理店と比較し、最適なコストパフォーマンスを提供してくれる代理店を選びましょう。
3. 定期的なレポートとフィードバック
広告運用は一度設定すれば完了ではなく、定期的な見直しと改善が必要です。キャンペーンの効果を継続して確認し、必要に応じてターゲティングやクリエイティブを調整することで、広告効果を最大化できます。そこの観点において、代理店がどれくらいの頻度でレポートを提供し、具体的な改善提案をしてくれるかも検討のポイントです。効果的なフィードバックがあれば、採用活動をより迅速かつ確実に進めることが可能です。
4. 柔軟な対応力
採用活動は時期や市場の状況によって変動するため、柔軟な対応ができる代理店を選ぶことが大切です。広告予算の変更やターゲティングの修正、急な求人の追加などにも迅速に対応してくれる店であれば、長期的なパートナーとして信頼できるでしょう。市場の変化に応じて最適なアプローチを提供し、目標達成に向けたサポートを受けられるか確認しましょう。
素早くかつ柔軟な対応ができる代理店を選ぶことによって、無駄な予算の費消を防止することや広告効果の最大化することに繋がります。
WEB広告代理店を利用した採用活動の成功事例
事例1: 大手雑貨チェーン店のアルバイト・パート採用
対象
既存手法で応募獲得が困難な店舗(リスティング広告)
キャンペーンの概要
大手雑貨チェーン店では、従来の求人媒体(タウンワークやバイトル)では十分な応募を得られなかった店舗に対し、WEB広告代理店を通じてリスティング広告を活用しました。長年利用している採用ATSとリスティング広告を連携させることで、新たな求職者層にリーチし、応募数を増やすことに成功しました。
広告費と結果
- 広告費用: 約4万3,000円
- 広告クリック数: 441回
- クリック単価: 99円
- 応募数: 13件
- 応募単価: 3,350円
従来の媒体ではリーチできなかった求職者層に対して効果的にアプローチし、質の高い応募を得ることができました。
事例2: 母集団形成の成功事例(新卒)
対象
26卒/1Day仕事体験への集客(リスティング広告)
キャンペーンの概要
ITエンジニアの新卒採用で、企業Cは1Day仕事体験の集客を目指してリスティング広告を実施しました。ターゲットとなるエンジニア志望の学生に向け、検索広告を使って集客を行い、応募数を増加させました。
広告費と結果
- 広告費用: 約60万円
- 広告クリック数: 約4,500回
- クリック単価: 139円
- 応募数: 39件
- 応募単価: 15,330円
応募単価を抑えつつ、質の高い応募者を確保できた事例であり、効率的に母集団形成に成功した例となっています。
まとめ
WEB広告代理店を活用することで、効率的に採用力を強化し、短期間で質の高い応募者を獲得することが可能です。代理店の選定においては、実績、料金の透明性、定期的なフィードバック、柔軟な対応力などを重視し、自社の採用目標に合ったパートナーを見つけることが重要です。また、成功事例をもとに、WEB広告を活用した採用活動がもたらす具体的な成果を理解し、貴社にとって最適な選択をしていただければと思います。
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