採用活動において、WEB広告を活用する企業が増えていますが、実際にどのくらいの費用をかけてもいいのか、そして費用に見合った成果が得られるかという点は気になるところです。設定の精度やメディアの選択によっても費用対効果が変わるため、適切な予算設定が成功の鍵となります。 この記事では、採用WEB広告の種類ごとの費用目安や、運用方法について深掘りし、今後、WEB広告の導入を検討している企業の方々が参考にできる内容となっております。

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 採用WEB広告の主な種類と特徴

採用WEB広告の種類は多岐にわたりますが、主に使用されるものとして「リスティング広告」「SNS広告」「バナー広告(ディスプレイ広告)」「動画広告」の4種類が挙げられます。採用目標や目的に応じた広告を選ぶことが重要です。
以下、それぞれの広告の特徴と活用方法について詳しく説明します。

リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で表示される広告です。特定のキーワードに対して広告を表示できるため、求職者が「ITエンジニア求人 東京」など、特定のキーワードや地域を入力したときに表示されます。
特徴として、ターゲットが検索意図を持っているため、広告を見た後の応募やコンバージョン率が高い点が挙げられます。検索キーワードの選定が重要で、特に競合が多いキーワードはクリック単価が高騰することもありますが、その分、狙った目標に直接リーチすることが可能です。

SNS
広告

SNS広告は、Facebook や Instagram、LinkedIn など、SNSプラットフォーム上で展開する広告です。これらのプラットフォームには多くのユーザーが集まっており、年齢、地域、興味などを細かく設定してターゲティングしています
例えば、ビジネス志向の強いLinkedInでは、特定の分野や企業、学歴ベースでターゲティングが可能です。FacebookやInstagramは視覚的な訴求力が強く、動画や画像を使ったクリエイティブな広告でリーチを高めることができます。

バナー広告(ディスプレイ広告)

バナー広告は、特定のウェブサイトやアプリ上に表示される広告です。バナー広告は視覚的に目を引くため、認知度向上に役立ちます。Googleディスプレイネットワーク(GDN)などを使うと、多数のウェブサイトに一斉に広告を出すことができますが、クリック率が他の広告に比べて低い傾向があります。
また、ターゲティング設定も可能で、例えば自社の業界や分野に関連するサイト限定で広告を表示することで、より興味のある層に訴求することができます。

動画広告

動画広告は、YouTubeなどの動画プラットフォームでの広告展開が一般的です。 動画は視覚と聴覚を同時に刺激するため、メッセージを短時間で伝えることができ、ブランドの印象を強く残す効果があります
動画広告には、視聴者のクリック数や視聴時間によって課金される「TrueView広告」や、インプレッション単位で課金される形式など、様々な選択肢があります。

 採用WEB広告の料金目安と特徴

採用WEB広告は種類によって費用の有料モデルや基準が異なります。また、採用する人数やターゲットの特性、地域によっても費用が大きく変動します。

リスティング広告

リスティング広告は「クリック課金制(CPC)」が一般的で、1クリックあたりの料金は100円〜500円程度です。キーワードの競争率や広告を表示する地域によっても変動し、人気の高いキーワードでは1クリック1,000円以上になる場合もあります。
例えば、エンジニア職の採用において、「エンジニア求人東京」のようなキーワードは競争が自由、クリック上限が高い傾向にあります。それでコストを抑えつつ、応募の質を高めることも可能です。

SNS
広告

SNS広告は「インプレッション課金制(CPM)」または「クリック課金制」が主流です。FacebookやInstagramでは、1,000回の表示につき500円〜1,500円程度の費用がかかるのが一般的ですLinkedInの場合、ビジネスユーザーが多く、クリック単価が高いため、1クリックあたり200円〜1,000円程度が目安です。SNS広告の料金は、配信地域やターゲットプロパティの詳細設定によっても変わります。分野や業界などを絞り込むほど、限界が高くなる傾向にありますが、その分目標に確実に到達できます。

バナー広告(ディスプレイ広告)

バナー広告は「インプレッション課金制(CPM)」が多く採用されており、1,000インプレッション当たり300円〜1,500円程度です。ターゲティングに応じて決められますが、広範囲にリーチできるためまた、バナー広告の一部では、クリック上限や報酬型の有料形式もありますが、いずれにしてもクリック率は比較的低いため、クリック獲得に特化した運用には向いていません。

動画広告

動画広告の費用は、主に視聴限界(CPV)で、10円〜30円程度の範囲が一般的です。視聴者が動画をスキップした場合には費用が発生しない「TrueView広告」など、広告形式に応じて柔軟な設定が可能です。
動画広告のコストは制作費も含めると、初期投資として高額になることがございます。たとえば、30秒の広告制作には数十万円が必要ですが、その分リーチや魅力が高まりやすくなります。

 採用WEB広告の費用対効果を高めるポイント

費用対効果を上げるためには、ターゲティング精度と広告の質が重要です。
ここでは、具体的な運用方法を紹介します。

ターゲティングの最適化

採用対象に合わせた年齢層、興味関心、地域設定を行うことで、広告予算を無駄に運用することができます。リスティング広告の場合は、検索に合ったキーワード設定が効果的です。

A/Bテストの活用

広告のクリエイティブやコピーの異なるバージョンを同時にテストし、効果の高いものを採用することで、予算を最大限に活用できます。複数のデザインや文言を用意して、どれがより効果的なルールかを確認するプロセスは重要です。

魅力的な要素を高めるための工夫

動画広告でのストーリーテリングや、バナー広告での魅力的なビジュアルなど、ユーザーの興味を引く要素を取り入れることで、広告の効果を向上させることができます。

 採用WEB広告の費用シミュレーション

実際にどれくらいの予算が必要かを理解するため、分割や要求職者の視点層ごとのシミュレーションを行います。

  • ケース1:新卒採用向けのリスティング広告:東京エリアでの営業職を対象にした場合、1日あたりの予算が5000円で月間150,000円程度の運用が必要です。
  • ケース2:エンジニアのソーシャルメディア広告:LinkedInを活用した場合、1カ月の予算は最低でも20万円程度が目安。 特にIT業界や技術系限定はクリック優先が高い。
  • ケース3:動画広告でのブランディングと応募増額:YouTubeで動画広告を利用する場合、動画制作費込みで初期費用に20万円、広告費用として毎月30万円〜50万円程度の予算を見込むと良いでしょう。

事例1: 大手雑貨チェーン店のアルバイト・パート採用

対象

既存手法で応募獲得が困難な店舗(リスティング広告)

キャンペーンの概要

大手雑貨チェーン店では、従来の求人媒体(タウンワークやバイトル)では十分な応募を得られなかった店舗に対し、WEB広告代理店を通じてリスティング広告を活用しました。長年利用している採用ATSとリスティング広告を連携させることで、新たな求職者層にリーチし、応募数を増やすことに成功しました。

広告費と結果

  • 広告費用: 約4万3,000円
  • 広告クリック数: 441回
  • クリック単価: 99円
  • 応募数: 13件
  • 応募単価: 3,350円

従来の媒体ではリーチできなかった求職者層に対して効果的にアプローチし、質の高い応募を得ることができました。

事例2: 母集団形成の成功事例(新卒)

対象

26卒/1Day仕事体験への集客(リスティング広告)

キャンペーンの概要

ITエンジニアの新卒採用で、企業Cは1Day仕事体験の集客を目指してリスティング広告を実施しました。ターゲットとなるエンジニア志望の学生に向け、検索広告を使って集客を行い、応募数を増加させました。

広告費と結果

  • 広告費用: 約60万円
  • 広告クリック数: 約4,500回
  • クリック単価: 139円
  • 応募数: 39件
  • 応募単価: 15,330円

応募単価を抑えつつ、質の高い応募者を確保できた事例であり、効率的に母集団形成に成功した例となっています。

 WEB広告のメリットとデメリット

WEB広告の費用対効果を上げるためには、メリットとデメリットを理解することが大切です。

メリット

リーチしたい求職者層に直接アプローチできるため、ターゲティングの精度が高く、途中での結果が期待できる。また、ブランディング効果もあり、企業の認知度向上に貢献できます。

デメリット

初期費用がかかる点や、運用に手間がかかる点。また、クリック率が低い場合はコストが増加するため、注意が必要です。

 まとめ

WEB広告はターゲティングの精度が高く、企業の採用活動を強化するための堅実な手段です。予算設定と運用のコツを冷静に、費用対効果を最大限に引き出すことが重要です。費用対効果を高めるために、適切な費用設定と効果測定を行いましょう。

また、費用対効果を高めるためにはWEB広告代理店を活用することも1つの手段です。そうすることで効率的に採用力を強化し、短期間で質の高い応募者を獲得することが可能です。代理店の選定においては、実績、料金の透明性、定期的なフィードバック、柔軟な対応力などを重視し、自社の採用目標に合ったパートナーを見つけることが重要です。また、成功事例をもとに、WEB広告を活用した採用活動がもたらす具体的な成果を理解し、貴社にとって最適な選択をしていただければと思います。

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