近年、新卒採用の手法が多様化し、企業と学生との新たな接点としてSNSの活用が注目されています。中でも「インスタ」は、視覚的な情報発信と高いユーザーエンゲージメントを兼ね備えたツールとして、新卒採用や中途採用の現場でも利用者が増えています。

特にマーケティング要素を取り入れた求人情報の伝え方が求められる今、Instagramはブランド理解や企業文化の可視化において強力な媒体といえるでしょう。

本記事では、さまざまな企業が実施しているInstagram採用の成功事例や活用ポイント、無料ツールの使い方、広告配信のコツまでを網羅的に解説。採用担当者の方が「わからない」や「どう使えばいいの?」と悩まずに進められるよう、すぐに実践できるノウハウをお届けします。

新卒採用でインスタが注目される理由

SNSを使った新卒採用はすっかり一般的になりつつあります。その中でもインスタは、就活生の利用率が高く、写真や動画で「企業のリアル」を伝えられる点で特に注目されています。ここでは、学生の利用実態やインスタならではの特長を整理しながら、なぜ採用活動と相性がよいのかを見ていきます。

学生が企業情報を探す場所としてのInstagram

近年の就職活動では、学生が企業情報を収集する手段としてSNSを活用する傾向が強まっています。実際に、就活生の51.1%が写真投稿型SNS(Instagramなど)を情報収集に活用し、61.6%がSNSでインターンや説明会情報を探しているというデータもあります

株式会社i-plug-半数以上の就活生が就職活動でSNSを活用する一方、企業のSNSの活用率は約3割

さらに、現在の日本におけるInstagramユーザーは6,600万人以上(2023年11月時点)で、10~20代の利用率は70%を超えています。若年層ユーザーと新卒採用のターゲットが重なることで、効率的なアプローチが可能です。
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写真や動画で伝わる“会社の雰囲気”

インスタでは、写真や動画といった視覚的なコンテンツを活用することで、学生・就活生の関心を引きやすくなるだけではなく、企業のカラーも伝えやすくなります。例えば、社内の風景や社員の一日を紹介する投稿は、企業の雰囲気や業務内容を視覚的に伝える効果があり、応募前の不安を和らげることができます。

学生・就活生は、文字だけの情報よりもビジュアルで得た印象から、自分がその職場で働くイメージを膨らませやすくなります。これは、結果的に入社後のミスマッチやギャップを防ぐ上でも有効な手段です。

特に、新卒学生は企業との接点が少なく、実際の働き方や職場環境をイメージしにくい傾向があります。だからこそ、インスタでストーリーズやリールを通じて社員のリアルな声や日常の雰囲気を発信することで、学生が「この会社で働く自分」を具体的にイメージでき、応募意欲や内定承諾につながりやすくなります。

学生と直接つながりやすい

インスタは、企業と学生が直接コミュニケーションを取れる仕組みが整っています。以下のような機能を活用することで、親しみやすく、信頼を得られるやり取りが可能になります。

  • ストーリーズの質問機能
    学生が匿名で気軽に質問を送ることができる仕組みです。企業側がリアルタイムで回答することで、親しみやすさを演出できます。
  • DM(ダイレクトメッセージ)の開放
    学生が個別に問い合わせしやすくなり、企業が丁寧に対応することで信頼感を醸成できます。
  • インスタライブの活用
    採用担当者や社員がリアルタイムで企業説明を行い、視聴者の質問にもその場で回答することで、説明会に近い環境を提供できます。

フォロワー以外にも情報を拡散できる

インスタでは、ハッシュタグを活用することで、フォロワー以外の学生にも投稿を届けることができます。以下のように、目的に応じて適切なハッシュタグを選ぶことで、より多くの学生にリーチできます。

  • 就活系の定番ハッシュタグ
    「#新卒採用」「#27卒」「#就活生と繋がりたい」などを使うと、就職活動に関心のある学生が検索したときに企業の投稿が表示されやすくなります。
  • 業界特化型ハッシュタグ
    「#IT企業」「#メーカー採用」などを使えば、特定の業界に興味のある学生にアプローチできます。

ハッシュタグは投稿ごとに目的や内容に合ったものを組み合わせて使うことで、リーチできる層を広げることができます。就活生の目にとまる機会を増やすためにも、戦略的なハッシュタグ運用が重要です。

インスタで始める新卒採用の実践ステップ

ここからは、実際にインスタ採用を始めるためのステップをご紹介します。アカウント作りや投稿アイデア、学生との交流方法など、すぐに取り入れられる実践ポイントをまとめました。どれも難しいものではないので、できるところから一つずつ試してみてください。

採用アカウントの作り方

インスタを採用活動に活用するためには、まず採用専用のアカウントを開設し、企業の魅力を効果的に発信できるように整えることが大切です。企業の公式アカウントとは別に、採用専用のアカウントを作成することで、新卒学生に特化した情報を発信しやすくなります。

プロフィールの工夫

採用アカウントのプロフィールは、学生が最初に目にする重要なポイントです。ユーザーネームは企業名に「recruit」や「shinsotsu」を加え、採用専用アカウントであることが一目で分かるようにしましょう(例:@company_recruit、@company_shinsotsu)。

また、プロフィール文には企業の特徴や募集職種、雇用形態などを簡単にまとめ、エントリーサイトへのリンクを設定することが重要です。特に「Linktree」などのツールを活用すれば、企業のHP、エントリーフォームや採用イベントページなど複数のリンクを管理できるため、より便利に運用できます。

さらに、プロフィールにハイライトを活用して、Q&Aやイベント情報、社員インタビューなどをカテゴリ別に整理することで、訪問した学生が1回で興味のある情報・知りたい情報にすぐアクセスできる設計になります。

学生の心をつかむコンテンツ・投稿アイデア集

学生にとって魅力的に映る投稿には共通点があります。オフィスの雰囲気が伝わる紹介や先輩社員のリアルな声、1日の仕事の流れなど、具体的なイメージを持たせる工夫が大切です。ここでは、就活生が「この会社で働いてみたい」と感じるきっかけになる投稿アイデアを紹介します。

会社紹介・オフィスツアー

オフィスの様子や社員の働く姿を投稿することで、職場の雰囲気をリアルに伝えることができます。
中でも、リール動画を活用した会社紹介・オフィスツアーの動画は、臨場感があり、学生に「実際に職場を訪れたような感覚」を届ける手法として効果的です。

短い動画を使うことで、写真だけでは伝わりにくい空気感や動きもわかりやすくなり、企業の雰囲気を印象づけやすくなります。

社員インタビュー(新卒入社の先輩の声)

先輩社員のリアルな声を紹介することで、学生が働くイメージを持ちやすくなります。特に入社の決め手仕事のやりがい学生時代にやっておくべきこと、といったテーマでQ&A形式の投稿を作成すると、より興味を引きやすくなります。

社員インタビュー動画は、リール動画で短くまとめたり、シリーズ化して複数回に分けて投稿するのも効果的です。

新卒向けイベント告知

企業説明会やインターン募集の告知は、まずフィード投稿でしっかり発信し、ストーリーズでリマインドを行うのが効果的です。特にストーリーズでは、カウントダウン機能を使って「エントリー締切まで○日」と表示することで、学生に行動を促すことができます。

さらに、質問機能やリンクスタンプを併用することで、双方向のやり取りやエントリーへの導線も強化できます。

1日の業務スケジュール

新卒社員の1日の仕事の流れを紹介することで、具体的な働き方を伝えることができます。「朝の始業準備」「ミーティングの様子」「実際の業務の様子」「退勤後の過ごし方」などを写真や動画で発信すると、学生にとって働くイメージが湧きやすくなります。

インタラクティブ企画で距離を縮める

インスタの魅力は、一方的に発信するだけでなく学生と双方向につながれることにあります。ストーリーズのQ&Aライブ配信といった機能を使えば、学生の声にリアルタイムで応えたり、親しみやすさを演出したりすることが可能です。

ここでは、学生との距離を近づけるためのインタラクティブな活用方法を紹介します。

ストーリーズでのQ&Aセッション

ストーリーズの質問機能を活用して「就活生の疑問に答えます!」といった企画を実施すると、学生が気軽に質問を送れるようになります。企業側がリアルタイムで回答をシェアすることで、双方向のコミュニケーションを強化し、親しみやすい企業イメージを形成できます。

Instagramライブでの採用説明会

Instagramライブは、学生とリアルタイムでつながることができる強力なツールです。企業説明会社員トークセッションなど、ライブ形式で情報を届けることで、双方向のコミュニケーションが可能になります。

配信の前には、ストーリーズなどで事前告知を行い、参加を促すのが効果的です。また、ライブ中にはコメント欄を通じてリアルタイムで質問や悩み・相談を受け付けることで、参加者との距離感を縮めることができます。

ライブ配信のテーマや出演者、進行スクリプトなどをあらかじめ準備し、終了後には配信内容をストーリーズやIGTVでアーカイブしておくことで、見逃した学生にもフォローアップが可能になります。

より多くの学生に届けるための工夫

せっかく魅力的な投稿を作っても、学生に届かなければ効果は半減してしまいます。インスタでは、ハッシュタグの選び方投稿のタイミングキャプションの工夫によってリーチ数やエンゲージメントが大きく変わります。ここでは、投稿をより多くの学生に届けるためのポイントを紹介します。

ハッシュタグでリーチを広げる

インスタでは、ハッシュタグの使い方が投稿のリーチ数に大きく影響します。学生の検索行動を意識し、「#新卒採用」「#27卒」「#インターンシップ」などの基本的なタグに加えて、「#○○採用」「#社員紹介」といった自社独自のタグを設けると、投稿の発見率が向上します。

目的や内容ごとにタグを組み合わせ、より多くの学生にアプローチできるよう工夫しましょう。

投稿タイミングを工夫する

学生の生活リズムを考えると、帰宅後〜就寝前にSNS利用が活発になる傾向がありますこの時間帯を狙って投稿すると比較的高いエンゲージメントを得やすくなります。また、複数の時間帯で試しながら反応を比べ、自社のフォロワーに最も効果的な時間を見極めるのも重要です。
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キャプションでアクションを促す

投稿を見てもらうだけで終わらせず、次の行動につなげるためにキャプション(投稿文)の工夫も欠かせません。

  • 「詳しくはプロフィールのリンクから!」とキャプションに記載して採用ページへ誘導する
  • ストーリーズのリンクスタンプを使って、エントリーやイベントページにアクセスしてもらう
  • ハイライトに「募集要項」「エントリーはこちら」をまとめ、いつでも見られるようにする
  • 「質問はDMでどうぞ」など学生にアクションを促す一文を入れる

こうした工夫によって、投稿からプロフィール・ストーリーズ・DMへ自然に動線をつくり、応募やエントリーにつながりやすくなります。


今回紹介したステップを参考に、まずはできるところから取り入れてみてください。小さな工夫や一歩ずつの実践が、学生に自社の魅力を伝える大きな力になります。続けるうちに自然と学生との距離が縮まり、安心感や共感を生む投稿へとつながっていくはずです。

広告を活用して、もっと学生に届ける

インスタの投稿だけでも学生にアプローチできますが、フォロワー以外に届けるには限界があります。そんなときに効果を発揮するのが広告の活用です。広告なら、特定の条件に合った学生にピンポイントでリーチでき、母集団形成の幅を広げることができます。

ここでは、広告を採用活動に取り入れるメリットと具体的な活用ポイントを紹介します。

ターゲットを絞った配信が可能

Instagramの広告では、年齢・性別や配信エリア、興味・関心カテゴリなど、細かなターゲティングが可能です。これにより、「特定のエリアに住む大学3年生」「業界に関心のある学生」など、狙いたい層に無駄なくリーチできます。

広く配信して反応を待つのではなく、欲しい人材像に近い学生に的確に届けられるため、限られた採用予算を効率的に使えるのが大きなメリットです。結果として、応募してくれる学生の質やマッチ度が高まり、採用活動全体の精度向上にもつながります。

また、ナビサイトのように多数の企業と並列に扱われるのではなく、自社の魅力だけをピンポイントで伝えられる点も、広告活用ならではの強みです。これらを組み合わせることで、“欲しい学生像”に近い層へ効率的にリーチできます。

認知から応募まで、一貫した導線設計ができる

広告から自社の採用サイトや採用専用LPへ誘導することで、関心を引いてから理解・共感を深め、エントリーへつなげる流れを一貫して設計できます。

特に採用専用LPは、ナビサイトのようにフォーマットや入力項目が決まっているわけではないため、自社らしい見せ方やストーリー設計が自由にできます。会社のカルチャーや働く人の雰囲気を写真・動画・社員の声などで具体的に表現できるので、学生は「ここで働く自分」をリアルにイメージしやすくなります。

結果として「なんとなく応募」ではなく、共感や納得感を持った応募につながりやすくなるのが大きなメリットです。

視覚的に魅力を伝えやすい広告フォーマット

リール広告やストーリーズ広告など、Instagramならではの動画フォーマットを活用することで、写真やテキストだけでは伝えきれない職場の雰囲気や社員の人柄を効果的に伝えられます。

特にスマホ中心の就活世代にとっては、短尺動画で直感的に魅力を感じられるコンテンツが親しみやすく、記憶にも残りやすいのが特長です。ナビサイトではどうしても文字と写真だけの定型的な表現が中心になりがちですが、インスタ広告なら動きや表情まで伝えられるため、「働くリアル」をより臨場感をもって学生に届けられるのが大きなメリットです。

これまで出会えなかった学生にも届く

通常のナビサイトや求人媒体では、自社に興味を持って検索してくれる学生にしか出会えません。しかしInstagram広告なら、学生が普段から使っているタイムラインに自然に表示されるため、「まだ自社を知らなかった学生」や「そもそも検索していない層」にまでリーチできます。

これまで接点を持てなかった層にアプローチできることで、母集団形成の幅が広がり、応募の質と量を同時に高められるのが大きな強みです。


広告は単に投稿を補うものではなく、「投稿+広告」で掛け合わせて運用することで、より効果的に学生へ届く採用チャネルに進化します。自社の魅力を知ってもらう機会を広げつつ、深い理解と共感を得る導線を作ることが、新卒採用成功の近道になるでしょう。

新しい母集団形成「リクチョク」

インスタ活用事例から学ぶ、新卒採用成功のヒント

Instagramを採用活動に取り入れて成果を上げている企業は、業界を問わず増えてきています。

ここでは、実際にインスタを活用して新卒採用に成功した企業の事例を紹介します。どんな工夫が応募につながったのかを知ることで、自社の取り組みにも活かせるヒントが見えてくるはずです。

医療業界企業の事例に学ぶ、学生に刺さる発信の工夫

新卒採用向けにInstagramを活用した医療業界企業の事例では、学生の目線を意識したコンテンツ作りが成果につながりました。企業紹介だけでなく、「社員の一日」や「職場の雰囲気」を切り取った投稿を行ったことで、学生が“働く姿”をリアルにイメージできるようになり、共感や安心感を醸成。その結果、エントリー数の増加につながりました。

具体的な取り組み内容

学生向けコンテンツは、就活の悩みに寄り添う投稿から、社員のリアルな声を伝えるシリーズ、検索に引っかかりやすくするハッシュタグの工夫まで多岐にわたりました。さらに、プロフィールから採用サイトへ自然に誘導する導線を整えることで、アカウントを訪れた学生がスムーズに次のアクションへ進める仕組みを構築。

こうした取り組みを組み合わせることで、興味喚起から応募へとつながる流れを作り出したのが大きなポイントです。

結果と効果

運用期間の1年間の中で、Instagram経由の新卒エントリー者を5ヵ月で62名獲得、資料請求が18名、インターンシップ申込みが15名と大きな成果を創出しました。

福祉業界企業の事例に学ぶ、学生との接点を広げる工夫

新卒採用向けにInstagramを活用した福祉業界企業の事例では、学生や専門学生の視点を意識したコンテンツ設計が成果につながりました。投稿の形式や発信先を柔軟に使い分けることで、従来アプローチが難しかった層との接点を効果的に広げています。

具体的な取り組み内容

働く社員の様子を短尺動画やストーリーズで可視化し、ハイライトにまとめることで“いつでも見られる情報”として設置。さらに、就活生が抱える疑問に応える読み物コンテンツや、業界の固定概念を覆すリール投稿など、多角的な発信を展開しました。こうした工夫により、学生の興味を引きつけつつ企業理解を深める導線を整えました。

結果と効果

約1年間の取り組みの中で、Instagram経由の自社サイト会員登録者を42名、施設見学申込みを32名獲得する成果を実現。また、直接的な応募効果にとどまらず、他の採用手法を後押しする相乗効果も生まれました。


今回ご紹介した事例のように、Instagram採用は業界を問わず成果を生み出す可能性を秘めています。学生の目線を意識した発信や、リアルな職場の雰囲気を伝える工夫、そしてアカウントから応募までの自然な導線設計が、成功の鍵となります。

自社の特性に合った工夫を取り入れることで、Instagramを通じた新卒採用でも、学生に「ここで働きたい」と思ってもらえるきっかけをつくれるはずです。

インスタ採用を成功に近づける運用のコツ

企業の魅力をインスタで発信しても、やみくもに投稿するだけでは成果につながりにくいものです。採用活動として効果を出すためには、ターゲット設定や炎上対策、効果測定など、戦略的な運用が欠かせません。ここでは、インスタ採用を長く続け、成果につなげるために押さえておきたい運用のポイントを紹介します。

ターゲットの明確化と投稿の工夫

Instagram採用を成功させるには、まず、誰に届けたいのかを明確にすることが大前提です。具体的なペルソナ(例:「都市部の四年制大学3年生」「文系女子学生」など)を設定し、その学生像に合わせた投稿を設計することで、関心を引ける確率が高まります。

投稿は画像・動画・テキストを組み合わせて多様化し、更新頻度を一定に保つことも重要です。学生との接点を継続的に築くことで、フォローやエンゲージメントが自然と積み上がっていきます。

LinkedInの調査(2023年)では、約75%の求職者が「社風や価値観の一致」を企業選びの重要な決め手と答えています。だからこそ、社風や一緒に働く人の雰囲気など、文字情報だけでは伝わりにくい部分をインスタで積極的に発信することが、共感を生み、自社理解を深める鍵になります。

トラブルを防ぐための炎上対策

SNS運用では、ほんの一言や表現の仕方が誤解を招き、炎上につながるリスクがあります。特に採用情報は「企業の顔」を伝える重要なコンテンツだからこそ、慎重さが求められます。

発信前に複数人での確認フローを設けたり、表現や写真の使用に関する社内ガイドラインを策定しておくことが有効です。さらに、投稿後もコメントの反応を定期的にモニタリングし、迅速に対応できる体制を整えておくことでリスクを最小限に抑えられます。

成果を出すためのKPI設定と効果測定のすすめ

インスタでの採用活動を成果につなげるには、「やりっぱなし」にせず、振り返りと改善を繰り返すことが欠かせません。

Instagramのアルゴリズムでは、保存数やシェア数が多い投稿が優遇される傾向があり、拡散力に直結します。加えて、新卒採用に特化したKPI(例:プロフィール訪問数、DM数、エントリーフォームのクリック数など)を設定することで、施策の効果を具体的に測定できます。

Instagram Insightsなどの分析ツールを活用してデータを確認し、投稿の内容やタイミングを調整することで、継続的に成果を高める運用体制を築けます。

SNS
運用代行サービスの上手な使い方

自社で運用リソースを確保できない場合、プロの運用代行を活用するのも一つの手です。企画・投稿・分析・改善を一貫して任せられるため、安定した運用と効率化が期待できます。また、代行会社によっては広告運用とセットで提案してくれるケースもあり、投稿+広告の組み合わせによる効果最大化を狙えます

一方で、運用代行会社との連携が不十分な場合、企業の価値観や社風が正確に伝わらないリスクもあります。また、コストがかかるため、事前に費用と想定される効果が提示された見積もりとサービス内容の比較検討が必要です。信頼できる代行サービス運営会社の選ぶ際は、実績、レビュー、サポート体制などをしっかりと確認することが大切です。

学生に届く採用活動をインスタで実現しよう

Instagramは、若年層にリーチできる強力な採用ツールです。写真や動画を活用することで、学生に企業の雰囲気をリアルに伝えられ、応募やエンゲージメントにつながりやすくなります。採用効果を高めるには、アカウントの設計や投稿コンテンツの工夫に加え、広告の活用やKPIに基づいた改善サイクルが欠かせません。

インスタを「情報発信の場」としてだけでなく、学生との接点を増やし、共感や安心感を育む採用チャネルとして戦略的に運用することで、理想の人材獲得に近づけるはずです。

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山下勇

2002年中途入社のベテラン営業。営業・マネージャーとしてオウンドメディアリクルーティングやSNS採用、求人媒体を利用した採用手法で1000社以上の採用成功を実現。

これまでの実績として、リスティング広告を活用した広告戦略の策定、採用サイトの運用・分析・改善提案、ブランディングを意識した採用サイトの企画・制作を多数手がける。また、採用難職種に対応するランディングページの戦略立案・制作、採用専用SNSアカウントの活用および運用代行支援、SEOやSNS、採用サイトを組み合わせた総合的な採用コンサルティングなど、幅広い領域で企業の課題解決に取り組んでいる。