昨今の採用活動では、企業のWebサイトにおける「採用ページ」(リクルートサイト)が果たす役割がますます重要になっています。特に「オウンドメディアリクルーティング」の概念が広まりつつあり、採用ページを企業の公式メディアとして活用することで、企業の魅力や価値観を求職者にしっかりと伝え、応募への動機を高めることが可能です。単なる情報提供の場ではなく、求職者に「この会社で働きたい」と思わせる“入口”として、採用ページをどのように設計すべきかを考える必要があります。
本記事では、オウンドメディアリクルーティングの視点を取り入れながら、求職者に訴求し応募へとつなげるための採用ホームページの作り方や制作ポイントを解説していきます。企業の魅力を余すところなく伝える採用ページを作りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください!
オウンドメディアリクルーティングと採用ホームページの重要性
「オウンドメディアリクルーティング」とは、企業が所有するメディア(=オウンドメディア)を通して自社の魅力や価値観を発信し、求職者との接点を作る手法です。これにより、企業が求める人物像や求職者にとってのメリットを広く伝えられるため、広告費を抑えつつも求職者との関係性を築きやすくなります。
採用ホームページは、このオウンドメディアリクルーティングを実現するための大切な手段です。単なる企業情報の羅列ではなく、求職者の目に魅力的に映る「企業ブランディングの場」として以下の役割を担います。
企業のビジョンや価値観を効果的に発信する
企業文化やビジョン、価値観を求職者と共有することで、共感や親近感を生むことができます。企業が目指す未来や大切にする価値観を示すことが、求職者の応募を促進します。
働く職場環境を視覚的に伝え、社風を感じてもらう
社員の仕事風景やオフィスの様子をビジュアルで見せることで、求職者が自分の将来を具体的に想像しやすくなります。
応募プロセスをスムーズに提供する
求人情報や応募条件を明示し、手軽に応募できるようにすることで、求職者の心理的なハードルを下げます。
採用ホームページ制作のためのステップとオウンドメディアリクルーティングの活用
採用ページを効果的に作るには、ターゲットのニーズを把握したうえで、企業の魅力が最大限に伝わるコンテンツを揃えることが重要です。また、オウンドメディアリクルーティングの考え方に基づいて制作を進めると、求職者にとって親しみやすいページが出来上がります。
ステップ1:ターゲット求職者の明確化とリサーチ
まず、「どのような求職者にアプローチしたいのか」を明確にします。オウンドメディアリクルーティングの観点からは、ターゲット層のニーズに沿ったコンテンツやメッセージが大切です。例えば、若手エンジニアをターゲットにする場合、成長支援や技術的な挑戦を重視したコンテンツが響きやすいでしょう。
求職者の興味・関心
エンジニアなら最新技術の導入状況、営業職なら成果報酬やサポート体制など、職種や年代ごとに訴求ポイントを絞り込みます。
ペルソナの設定
企業のカルチャーとマッチしやすい人物像をイメージし、ターゲットにしたい求職者像(ペルソナ)を具体的に設定します。
ステップ2:ビジュアルとストーリーテリングで企業の魅力を発信
オウンドメディアリクルーティングの基本は、企業の魅力を“わかりやすく・共感を得られる形で伝える”ことです。採用ページを企業文化や価値観の表現の場とし、写真や動画を活用して企業のリアルな姿を感じてもらいましょう。
社員のストーリーを通した企業文化の伝達
入社のきっかけや日々の仕事に対する考え方、今後の目標について語る社員インタビューを掲載することで、社風や職場の活気が伝わります。
オフィスやイベントの動画・写真
実際の職場風景や社内イベントの写真、オフィスツアーの動画などを通じ、企業の雰囲気やチームの結束力を伝えましょう。
働く「一日の流れ」や「業務のリアル」を公開
特に若手求職者は、企業で働くイメージを具体化しやすくするために、社員の「一日のスケジュール」を紹介したコンテンツに高い関心を持っています。
ステップ3:応募までの導線を簡潔でシンプルに設計
採用ページはユーザーが最短距離で応募まで進めるように構成する必要があります。シンプルで直感的な導線を意識し、行動を促す工夫を凝らしましょう。
見やすいページ構成とナビゲーション
トップページから求人一覧ページ、詳細ページ、応募フォームまで、求職者が迷わずに応募まで到達できるシンプルな構成が大切です。
CTAボタンの活用
「すぐ応募」「詳細を確認する」など、行動を促すボタンを各ページに配置し、求職者が行動を起こしやすくします。
モバイル対応
スマートフォンでの閲覧にも最適化されたレスポンシブデザインを採用し、いつでも応募が可能な利便性を提供しましょう。
オウンドメディアリクルーティングに基づく採用ページの必須コンテンツと効果的な見せ方
オウンドメディアリクルーティングの強みは、企業が自社のストーリーを直接伝え、求職者との関係性を築ける点にあります。ここでは、求職者が興味を持ちやすい必須コンテンツについてご紹介します。
コンテンツ1:リアルな職場環境と社内の雰囲気をビジュアルで表現
求職者が採用ページを見る際、最も気になるのは「実際の職場でどのような人たちと、どのような雰囲気で働くのか」です。視覚的なコンテンツで企業の文化を伝えましょう。
職場の写真や社内イベントのビジュアル
オフィスの様子、働く社員の姿、チームの連帯感が感じられる写真や動画を用意することで、職場の空気感を求職者に伝えます。
社員インタビュー動画
実際に働く社員が自分の言葉で職場の魅力を語る動画を掲載します。これにより、会社の価値観や魅力が自然に伝わりやすくなり、求職者の共感を引きやすくなります。
コンテンツ2:成長機会とキャリアパスを明確に示す
求職者は企業での成長環境やキャリアパスに高い関心を持っています。オウンドメディアリクルーティングの視点で、キャリアのステップや成長支援の充実を伝えましょう。
教育制度とキャリアサポートの紹介
新入社員向けの研修プログラムや資格取得支援制度、メンター制度の導入状況など、成長支援の充実性をアピールします。
キャリアパスの可視化
入社から数年間でどのようなポジションに進めるのか、具体的なキャリアプランを示すことで、求職者が将来のビジョンを持ちやすくなります。
コンテンツ3:募集職種と応募条件の具体的な情報
求人情報の内容が求職者にとって分かりやすいことは非常に重要です。どのようなスキルや経験が求められているかを明確に記載し、仕事内容が具体的にイメージできる構成にしましょう。
募集職種ごとの詳細情報
職種ごとの仕事内容や求めるスキル、業務の進め方について、詳細に記載します。また、チーム構成や使用するツールも紹介すると、求職者が仕事の実際を具体的にイメージできます。
仕事内容の「一日の流れ」紹介
職種別に「一日のスケジュール」や「業務の流れ」を記載し、仕事の内容や働く環境がリアルに伝わる工夫をします。
採用ホームページをさらに強化する運用方法とSEO対策
コンテンツの定期的な更新と社内情報の追加
オウンドメディアリクルーティングでは、企業の動きを常に発信し続けることが重要です。定期的に新しい社員インタビューや社内のニュースを掲載することで、企業の魅力を新鮮に保ち、求職者の興味を引き続けます。
SNSとの連携でターゲット層に効果的にアプローチ
オウンドメディアリクルーティングの一環として、SNSを活用して採用ページの情報を発信し、求職者にリーチします。Instagramでは写真を中心に、Twitterでは社内のイベントや仕事の様子、LinkedInでは専門的な知識や社内の技術紹介を行うなど、各SNSの特性に応じたアプローチを行いましょう。
SEO対策によるアクセス増加
採用ページを通じて広く求職者にアプローチするには、SEO対策も欠かせません。採用ページ内で「職種名+募集」「会社名+採用」など求職者が検索しやすいキーワードを使用し、ページ構成や見出しに反映することで、より多くの求職者にサイトを届けられます。
採用ホームページのサービス内容と事例
弊社アクシアエージェンシーの採用HPサービス
アクシアエージェンシーでは、自社採用の基盤となる採用ホームページの制作を行っております。採用ホームページをお持ちでない企業様はもちろん、リニューアルを検討されている企業様での制作もご対応可能です。特に、採用ホームページ制作では、あらゆる求職者(新卒学生/学生の親/中途転職検討者など)からみられることを想定し、ユーザーがより情報収集を行いやすいサイト構成を意識しながらサイト全体の構築を行っております。
また、採用サイトと一緒にコーポレートサイトの制作を行うことも可能です。採用サイトとコーポレートサイトでは、役割や閲覧対象者が異なるため、それぞれの目的を明確にした上で制作していくことが重要となります。採用に長年携わってきたアクシアエージェンシーだからこそ実現できる採用目線で採用サイト制作を行います。
制作にかかるご料金は58万円を下限として、ページ数によって変動していきます。58万円での制作では、15ページ前後のサイト構成となるため、まず最初に簡易的なページを持ちたいという企業様にはピッタリの内容となっております。
採用ホームページの制作事例
株式会社AのHPリニューアル
コーポレート要素も盛り込んだ採用サイトの展開で、エンドユーザーから採用ターゲットへ変換し、自社採用まで繋げた事例です。採用サイト制作では、スタッフインタビューと各店舗の特徴に特化したページ構成に力を入れ、その地域に根差したコンテンツを地域ごとに盛り込むことに注力しました。その結果、これまで世の中に露出できていなかった企業としての魅力や各店舗の”人”の魅力を露出することができ、普段お店の利用者であるエンドユーザーからの応募を獲得できました。
さらにHPリニューアルをきっかけに行った初の正社員募集においても、HP立ち上げから3日で2名の応募獲得に成功しました。これによって、新たな採用ターゲットの創出と採用基盤としての資産を構築することができました。
まとめ:オウンドメディアリクルーティングで企業の魅力を伝える採用ホームページを作ろう
採用ホームページは企業の顔であり、求職者にとっては企業を知るための重要な入り口です。オウンドメディアリクルーティングの視点を採用ページに取り入れ、企業の価値観や職場の雰囲気が伝わる魅力的なページ作りを目指しましょう。
効果の最大化を図れる採用オウンドメディアサービス
アクシアエージェンシーでは、WEB領域のサービスにおける提案〜実装、さらにその先の運用・分析・改善まで、全て内製化しており一気通貫で対応することが可能です。それによって、施策開始までのスピーディーな対応や効率的かつ無駄のない分析/改善を行うことができるため、無駄な金額費消の防止と広告掲載の効果最大化を実現しています。
グループ創業から70年で培ってきた採用ノウハウを基盤としたWEBマーケティング手法で多くのお客様の採用成功を実現してきています。既存手法でお困りの人事担当者様・新たな採用手法を検討している企業様はぜひお気軽に弊社までご相談ください。