変数の種類の中でも、複数の値をまとめて扱う際に欠かせないのが「リスト(配列)」です。 本記事では、PADにおけるリストの作成から活用方法までを分かりやすく解説します。

※本記事は2026年2月時点の仕様に基づいています。今後のアップデートにより、画面表示や名称が変更になる可能性があります。

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リストとは?

リストとは、複数の値を順番付きで管理できるデータ型です。
作成・追加された順番を保持し、インデックス(0から始まる位置)を指定して各項目を参照できます。

仕様上は異なる種類の値を混在させることも可能ですが、
実務では同じ種類のデータをまとめて扱うケースが一般的です。

Excel、CSV、Web操作などで複数件のデータを扱う処理では、リストは基本となるデータ形式です。

リストとデータテーブルの違い

PADには似た形式に「データテーブル」がありますが、以下のように使い分けます。

・リスト: 「1列分」のデータ(例:メールアドレス一覧)
・データテーブル: 「行と列」を持つ表形式(例:住所録、売上台帳)

例えば、Excelデータを扱う場合、特定の1列だけを一覧として処理したい場合はリスト、
複数列をまとめて扱いたい場合はデータテーブル、というように使い分けます。

実務では、データテーブルから特定の列をリストとして取得し、そのリストを使って後続処理を行うケースもよくあります。

リストの作成方法

PADでは、リストは主に「変数の設定」または「新しいリストの作成」を使って作成します。用途に応じて使い分けることが重要です。

変数の設定でリストを作成する

初期値があらかじめ決まっている場合は、「変数の設定」アクションを使ってリストを作成できます。
設定画面の「値」欄に、カンマ区切りで値を書き、[ ]%で囲みます。

例:%[1, 2, 3]%

上図のように設定することで、1、2、3 の3つの値を持つリストが作成されます。

固定の文字列を扱う際は、必ずシングルクオーテーション(’ ‘)で囲みます。

例:%[‘リンゴ’, ‘みかん’, ‘いちご’]%

新しいリストの作成アクションを使う

処理の途中で値を追加していく場合は、「新しいリストの作成」アクションを使用します。
設定画面では、初期値を指定しないことで空のリストが作成されます。

項目をリストに追加

リストに値を追加する場合は、「項目をリストに追加」アクションを使用します。
このアクションでは、指定した値がリストの末尾に追加されます。

設定画面では、

  • 項目の追加:リストに追加する値や文字列を設定
  • 追加先リスト:値や文字列を追加するリストを設定

を指定します。

リスト(変数名:List)に追加した値が反映されます。

リストから項目を削除する

リスト内の不要な項目を削除したい場合は、「リストから項目を削除」アクションを使用します。
このアクションでは、値を指定して削除する方法インデックスを指定して削除する方法があります。

値を指定して削除する方法

対象とするリストから「削除したい値」を指定します。
「一致した項目をすべて削除」がオフの場合、最初に見つかった1件のみが削除されます。

同じ値をすべて削除したい場合は、設定画面で「一致した項目をすべて削除」をオンにします。

インデックスを指定して削除する方法

対象とするリストから「削除したい行」を指定します。
インデックスは0から始まるので注意が必要です。

例えば、リスト(変数名:List)からインデックス0を指定して削除した場合は以下のようになります。

リストから重複する項目を削除

リスト内の同じ値を1つにまとめ、データをスッキリ整理したい場合に使用します。
「重複する項目を削除するリスト」に対象の変数名を指定するだけで実行できます。

また、オプションの「重複する項目の検索時にテキストの大文字と小文字を区別しない」をONにすることで、アルファベットの表記ゆれにも対応可能です。

  • OFFの場合: 「abc」と「ABC」を別の値として扱い、両方残します。
  • ONの場合: 「abc」と「ABC」を同じ値とみなし、重複分を削除します。

リストのクリア

リスト自体は残したまま、中身だけをすべて削除したい場合は「リストのクリア」アクションを使用します。

設定項目は少なく、対象のリストを指定するだけで実行できます。

リスト(変数名:List)自体は残ったまま、中身が空になっていることがわかります。

リストの値を参照する

リストの値は、インデックスを使って直接取り出すことができます。

書き方: %リスト名[インデックス]%
※注意点 インデックスは 0 から数え始めます。

この指定は、テキスト入力欄や条件式など、値を入力できる場所でそのまま使用できます。

例えば、以下のようなリスト(変数名:List)があるとします。

リストの3番目にある「みかん」を表示させたい場合は、以下のように設定します。

設定: 表示するメッセージに %List[2]% と入力(3番目なので2を指定)
▶結果: 実行すると、リスト内の「みかん」が正しく取り出されます

リストの項目件数を取得する

PADには、リストの件数を取得する専用アクションはありません。
リストの項目件数は、%リスト名.Count%で取得が可能です。

この式は、リストに含まれる項目数を数値として返します。

まとめ

PADのリストは、複数の値を順番付きで管理するための基本的なデータ型です。
作成、追加、削除、クリア、参照、件数取得といった基本操作と仕様を押さえておくことで、フロー全体を安定して構築しやすくなります。

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