Power Automate for Desktop(以下、PAD)で実務用のフローを作成する際、避けて通れないのが「条件分岐」です。

単にアクションを並べるだけでは安定したフローは作れません。
そこで重要になるのが、状況に応じて処理を切り替える「条件分岐」を適切に組み込むことです。

本記事では、AND/ORによる複雑な条件設定やSwitchとの使い分け、Web操作における判断基準などを詳しく解説します。

※本記事は2026年2月時点の仕様に基づいています。今後のアップデートにより、画面表示や名称が変更になる可能性があります。

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条件分岐とは?

条件分岐とは、「もし〇〇ならAを実行する、そうでなければBを実行する」という判断をフローに組み込む機能です。

たとえば次のようなケースがあります。

  • Excelのセルが空白なら処理を止める
  • ファイルが存在すれば上書きし、存在しなければ新規作成する
  • サイトに〇〇というテキストがある場合はそのボタンを押す

これらはすべて、条件に応じて処理を分ける例です。PADでは、この判断をIfアクションで実装します。

Ifの使い方

If文は、条件の成立・不成立によって処理を分ける、最も基本的な分岐アクションです。
数値の比較や文字列の一致判定だけでなく、ANDやORを使った複数条件の組み合わせも可能です。
単純な二択から、複雑な判断まで柔軟に対応でき、業務ロジックをそのまま式として表現できる点が特徴です。

基本構造

Ifアクションでは、次の3つを設定します。

  • 最初のオペランド: 比較したい対象(変数など)
  • 演算子: 「等しい」「以上」「含む」などの条件
  • 2番目のオペランド: 比較する値

たとえば、点数が70以上かどうかを判定する場合は次のように設定します。

条件が成立した場合のみ、Ifブロック内のアクションが実行されます。

複数条件(AND / OR)の使い方

複数条件を確認する場合は、論理式を使用します。

例:応募ステータスが「書類通過」かつ活動状況が「積極活動中」の場合

最初のオペランド:% CandidateStatus = ‘書類通過’ AND ActivityStatus = ‘積極活動中’ %
演算子:と等しい
2番目のオペランド:True

論理式はTrueまたはFalseを返します。
そのためIfアクションでは、演算子を「と等しい(=)」にして、2番目のオペランドにTrueを指定して判定します。

優先順位の整理

ANDとORを組み合わせる場合は、括弧で評価順を整理します。
複数の演算子を扱う場合は、どの条件を優先するかを明確にします。

例:書類通過かつ積極活動中 もしくは 紹介フラグが「あり」の方の場合

% (CandidateStatus = ‘書類通過’ AND ActivityStatus = ‘積極活動中’) OR ReferralFlag = ‘あり’ %

Else / Else if の使い方

Ifアクションでは、条件が成立しなかった場合の処理をElseブロックに記述できます。
また、複数の条件で段階的に判定したい場合は、Else ifを使用します。

Elseの役割

Elseは、「どの条件にも当てはまらなかった場合」の処理を記述するためのブロックです。
条件が成立しない場合の受け皿として使用します。

例:スコア70以上が合格、69以下が不合格の場合

Else ifの使い方

複数の条件を順番に評価したい場合は、Else ifを使用します。

例:以下スコアで判定を振り分けたい場合

スコアが90以上 → A判定
スコアが 80~89 → B判定
スコアが79以下 → C判定

Switchアクションの使い方

Switchアクションは、1つの変数の値に応じて処理を分岐させるアクションです。
分岐条件には「Case」と「Default case」を使用します。
Ifが「条件式を書く」分岐であるのに対し、Switchは「値ごとに整理する」分岐です。

選択肢が複数ある場合でも構造をすっきり保つことができるのが特徴です。ステータス管理や区分ごとの処理分けなど、分岐の軸が明確な場合に適しています。

Switchを使う場面

1つの変数の値ごとに処理を分けたい場合は、Switchが適しています。

例:%CandidateStatus% が
・応募受付
・書類通過
・面接中
・不採用
のいずれかで処理を分ける場合です。

Ifで書くことも可能ですが、Else Ifが増えると構造が複雑になります。
Switchを使えば、値ごとに縦に整理でき可読性を保てます。

Caseの追加

Switch内でCaseを追加し、値ごとの処理を定義します。

Switchでは、Caseごとに比較方法(演算子)をプルダウンから選択できます。
状況に応じて適切な比較方法を選択します。

  • と等しい(=)
  • と等しくない(<>)
  • より大きい(>) / 小さい(<)
  • 次を含む
  • 空である  など

Default caseの追加

どのCaseにも一致しなかった場合は、Default caseが実行されます。
Default caseにログ出力や通知を設定しておくことで、不具合の早期発見につながります。

Switchの基本的な使い方は「値ごとに分ける」ことです。
複雑な条件式が必要な場合は、「If」の方が適しています。

条件分岐を設計する際の注意点

① 条件を事前に整理する

何を基準にどう分岐させるのかを整理してから設定します。

② 比較する値とデータ型を確認する

空白や全角・半角の違いだけでなく、数値かテキストかという型の違いにも注意が必要です。
特につまずきやすいのが、見た目は数字でも実際にはテキスト型になっているケースです。
この状態では、数値比較をしても正しく判定されないことがあります。

③分岐の順番に注意する

If / Else ifは上から順に評価されます。範囲が狭い条件を先に書くのが基本です。

<誤>

<正>

④分岐を複雑にしすぎない

Ifの中にさらにIfを入れる「入れ子(ネスト)」が深くなると、フローの視認性が一気に悪化します。階層が深くなったら処理を「サブフロー(別のタブ)」へ切り出し、メインフローから呼び出す形に整えましょう。メインフローをシンプルに保つことが、ミスを防ぐ最短ルートです。

Web操作で条件分岐を行う

Web操作では、画面の状態によって処理を分けます。

  • エラーメッセージが表示されている
  • 該当データがありませんと表示される
  • 完了メッセージが表示される など

このような場合は、「Webページに次が含まれる場合」 アクションを使用します。

対象のUI要素またはテキストを指定し、

  • 成立した場合の処理
  • 成立しなかった場合の処理

をそれぞれ記述します。
Web操作では、値を比較するのではなく画面の状態を判定するという視点が重要です。

まとめ

PADの条件分岐は、業務ロジックをフローに落とし込むための中核機能です。
Ifで複雑な条件を扱い、Switchで値ごとに整理し、Web操作では画面の状態を判定する。
この考え方を押さえることで、安定性と可読性の高いフロー設計が可能になります。

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