チームメンバーが安心して意見を言い合える環境は、成果を出すうえで欠かせない基盤です。近年、職場での信頼関係や働きやすさを語るうえで、「心理的安全性」という考え方が多くの企業や組織に広まりつつあります。
私は営業・マネジメント業務に20年以上携わり、現在は企業研修講師として、コミュニケーションやハラスメント防止、管理職育成など、さまざまなテーマで研修を行っています。そうした経験の中で、心理的安全性の有無が組織の成果に大きく影響することを実感してきました。
本記事では、心理的安全性の基本からその高め方、リーダーの役割、リモート環境での工夫まで、私自身の経験も交えながら解説します。現場ですぐに使える具体的な工夫も盛り込んでいますので、職場の雰囲気をより良くしたい、チーム力を高めたいと考える方のヒントになれば幸いです。
監修者情報

ビジネスソリューションユニット 研修開発グループ責任者
中島 昌宏
1999年株式会社アクシアエージェンシー入社。株式会社リクルートの専属パートナー営業として、HRメディア(新卒・中途採用)を中心に営業および管理職として営業・採用・部下育成などに23年間従事。2022年に研修開発部を立ち上げ、現在は社内及びお客様の研修講師と企画立案に従事。高校時代は野球部に所属し甲子園出場、大学時代には教員免許取得、その後プロゴルファーを目指し研修生を経験。
心理的安全性とは何か
「心理的安全性」という言葉を耳にする機会が増えていますが、その意味を正しく理解できているでしょうか。単なる“安心感”や“仲の良さ”とは異なり、心理的安全性は、個人の内面の状態に深く関わる重要な概念です。
ここではまず、心理的安全性の定義とその重要性について整理しながら、この考え方がなぜ今、チームや組織にとって必要とされているのかを紐解いていきます。
心理的安全性の定義
心理的安全性とは、チームの中で自分の考えや感情を安心して表現できる状態を指します。具体的には、「こんなことを言ったら否定されるのではないか」「間違った発言をして評価が下がるのではないか」といった不安を抱くことなく、自分の考えを安心して言葉にできる空気がチームに根づいている状態を指します。
この概念は、アメリカの組織行動学者エイミー・C・エドモンドソン氏によって提唱され、Googleのプロジェクト「アリストテレス」でも生産性の高いチームに共通する重要な要素として取り上げられました。つまり、心理的安全性は単なる“安心感”ではなく、チームの能力を最大限に引き出す基盤となるのです。
このような安全な状態があることで、メンバーは自分のアイデアや懸念を遠慮なく共有でき、建設的な対話や相互支援が自然と生まれます。結果として、問題解決のスピードや創造性が高まり、組織全体の成果向上にもつながっていきます。
心理的安全性の重要性
チームの中で心理的安全性が確保されていると、メンバーは自分の役割に自信を持ち、積極的に行動するようになります。たとえば、問題点を率直に指摘できる環境では、重大なミスの予防にもつながりますし、異なる視点を尊重し合うことで創造性や多様性が育まれます。
筆者自身の経験でも、ある営業チームにおいて「発言のしやすさ」が高まったことで、メンバー間のアイデア出しや情報共有が活性化し、結果的に前年比120%の成果を上げた事例がありました。これは、互いの意見を尊重しあう文化が、安全性と信頼を高めたことによるものでした。心理的安全性がもたらす理由としては、自己表現が抑圧されないことで、メンバーが「自分もこのチームに貢献できている」と感じるようになるからです。これは、エンゲージメントの向上や離職防止といった面にも波及し、長期的な組織の健全性にも大きく関わります。
心理的安全性を高めるための具体的な方法
心理的安全性は、「安心して発言できる」状態を組織の中に根づかせることから始まります。しかし、単にフレンドリーな雰囲気をつくればよいわけではありません。メンバーが信頼し合い、遠慮なく意見を交わせるチームになるには、日々の積み重ねと仕組みづくりが欠かせません。
この章では、心理的安全性を日々の実践で育てていくために有効な3つのアプローチを紹介します。いずれも、現場で無理なく取り組みやすく、継続もしやすい工夫として参考にしていただけるはずです。
コミュニケーションの重要性
心理的安全性の最も基本的な土台は、オープンで信頼あるコミュニケーションです。これは業務上の報連相だけでなく、感情のやり取りや相互理解も含まれます。メンバー同士が、言いたいことを安心して話せること。これが実現できるかどうかが、チームの健全さを大きく左右します。
まずは、意見を出しやすい雰囲気づくりが必要です。会議では「全員が一言ずつ話す」「意見に対してすぐに否定しない」といった言語のルールを設けることで、チーム内のコミュニケーションが整いやすくなります。たとえば、リーダーが「その考えに至った背景をもう少し教えてもらえる?」と穏やかに問いかけるだけで、対話が自然と深まりやすくなります。
次に、フィードバックの文化を育てることも欠かせません。週1回の1on1や月次のふりかえりの場などを定期的に設け、成果や自身の変化を言葉にして共有する習慣を持つことで、安心して学び合える土壌が育ちます。ポイントは、否定的な指摘をする前に、肯定的なフィードバックを意識的に伝えることです。安心感がない状態では、建設的な言葉も防衛的に受け止められてしまうからです。
そして意外と大切なのが、雑談の場をつくることです。業務から離れたちょっとした会話や、アイスブレイクのような時間が、メンバー同士の心理的な距離を縮めます。Slackで雑談チャンネルを作ったり、ランチミーティングや「オンライン雑談5分ルール」などを設けるだけでも、組織に「つながり」の感覚が生まれ、安心して話せる関係が育っていきます。「話す」「聞く」「読む」など、あらゆるコミュニケーションの場面で、共通の価値観と言語を持てるようになることが、心理的安全性の醸成には不可欠なのです。
強みや個性を活かす環境の構築
心理的安全性が高いチームの特徴の一つに、「誰かの個性や強みが浮かび上がる場面が多い」ことがあります。つまり、メンバーが“自分らしく”いられる環境では、安心して行動しやすくなるのです。
まず最初のステップは、メンバーの強みや特性を把握することです。上司が「できていない部分」ばかりを見るのではなく、「この人はこういう点で頼りになる」と認識し、それをフィードバックの中で伝えるようにします。診断ツール(例:ストレングスファインダーやIDレポートなど)を活用するのも有効です。
その上で、役割の明確化が重要です。単なる役職や職種の範囲を超えて、「このタスクは〇〇さんが得意だから任せる」「△△さんは調整が得意だから前線に立ってもらう」といった、信頼ベースのタスクアサインを意識的に行います。自分の強みが活かされていると感じられると、責任感と自信が自然と高まり、積極的な関わりが増えていきます。
また、助け合いの文化を組織的に育てていくこともポイントです。誰かが忙しいときに声をかけたり、「これ手伝おうか」と自然に言える関係性は、心理的安全性の高さを象徴します。これは属人的な優しさではなく、チーム全体で“働きやすさ”をつくる共通意識として根づかせるべき価値観です。
強みや個性を活かすということは、メンバーが“存在を認められている”と感じることにつながります。それこそが、安全性ある環境を支える最も大きな柱の一つです。
心理的柔軟性を用いた改善策
「考えが凝り固まってしまう」「違う意見に反発してしまう」──こうした状況が続くと、チームの中に安心して意見を交わせる空気が失われてしまいます。これを乗り越える鍵が、心理的柔軟性にあります。
心理的柔軟性とは、状況や相手に応じて自分の思考や行動を調整し、感情に支配されすぎずに選択できる能力です。これを高めるためには、まず自分を理解することが必要です。たとえば「自分は否定されることに強く反応する傾向がある」とわかるだけで、反射的な行動を減らすことができます。
このような自己理解を深めるためには、ふりかえりの習慣や、他者との対話がとても役に立ちます。「なぜあの発言が気になったのか」「どんな価値観が自分にあるのか」といった視点を持つことで、心の柔軟性が少しずつ育っていきます。
また、チーム全体に「新しいアイデアを歓迎する文化」をつくることも有効です。誰かの発言に対して「それ面白いね」「試してみよう」と前向きに反応するだけで、組織全体が変化に強くなっていきます。
心理的柔軟性が高まると、異なる意見や価値観に対しても対話的に向き合えるようになり、問題解決力が向上します。そしてそれが、安心して挑戦できる組織風土へとつながっていくのです。
リモート・ハイブリッド環境における心理的安全性の確保方法
テレワークやハイブリッドワークの広がりにより、私たちの働き方は大きく変わりました。業務の効率化が進む一方で、チーム内の信頼関係やコミュニケーションに不安を感じる声も少なくありません。
リモートやハイブリッドといった働き方が広がる中で、チームの信頼関係を築くためには、相手を尊重し、理解しようとする姿勢がこれまで以上に重要になります。物理的な距離があるからこそ、メンバーそれぞれの価値観や感情の違いを丁寧に扱うことが、信頼の土台となるのです。
ここでは、リモートやハイブリッドな働き方の中で、心理的安全性を育てていくための具体的な工夫を3つ紹介します。どれも、“誰にとっても”安心な関係を築くためのヒントになります。
オンラインミーティングで意見を引き出す工夫
リモート環境で最も一般的な接点が「オンライン会議」です。しかし、画面越しでは表情や空気感が伝わりづらく、発言が偏ったり沈黙が長引いたりすることも少なくありません。
そこで有効なのが、ファシリテーションを工夫して全員の声を引き出す設計です。たとえば、発言者が固定化しないように「最初の一言を順番に」話してもらう時間を設けたり、チャット欄を活用して「声に出さずに意見を共有できる場」をつくることが効果的です。
また、「否定されない前提」があることをあらかじめ明言しておくと、初めての参加者でも安心して発言しやすくなります。「この場はアイデア出しなので、正解はないですよ」といった一言が、チーム全体の安心感を支えるのです。さらに、ブレイクアウトルーム(少人数分科会)を使うことで、大人数では話せないメンバーの声をすくい上げることもできます。発言のハードルを下げる工夫を組み込むことが、リモート下での心理的安全性には欠かせません。
バーチャルチームビルディングの実践例
信頼関係は、業務だけで築くのは難しいものです。お互いの人となりを知ることで、「一緒に働く」ことに対する安心感が生まれます。だからこそ、リモート環境でも人間らしい交流の機会を意図的につくることが大切です。
たとえば、月に1回のオンライン雑談会や、趣味・関心を共有するゆるやかなトークイベントなど、業務外の接点をつくる工夫が有効です。また、心理テストやゲームを取り入れたアイスブレイクも、会話のきっかけとして役立ちます。
とはいえ、こうした取り組みに苦手意識を持つ人もいます。雑談に気疲れしてしまう人や、プライベートを持ち込みたくないと感じる人もいます。そのため、参加を強制せず、「話す自由」と同じように「話さない自由」も尊重することが、真の意味での心理的安全性につながります。つまり、チームビルディングとは仲良くなるための施策ではなく、多様な関わり方を認め合うための場であるべきなのです。
孤立を防ぐ日常的な関わりの習慣化
リモートワークで最も見えにくくなるのが「孤立」です。困っていても気づかれにくく、助けを求めづらいと感じる人が増える中で、日常的な関わりの積み重ねが心理的安全性を守る鍵となります。
たとえば、上司との定期的な1on1や、「最近のちょっとしたこと」を気軽に話せる雑談チャンネルの運用などが効果的です。ここでも重要なのは、相手に寄り添う姿勢を忘れないこと。形式だけの対話ではなく、「今日はどんな気分か」「何か気になっていることはないか」といった問いかけが信頼を生みます。
同時に、すべての人が同じテンションで関わりたいわけではないという前提も必要です。静かに過ごしたい人や、必要最低限のやりとりを好む人もいます。だからこそ、関係性は「密にすること」ではなく、安心して距離を選べることを目指すべきなのです。
誰かを無理に巻き込むのではなく、「いつでも声をかけていい」「沈黙も気まずくない」――そんな自然なつながりこそが、リモート時代に求められる心理的な安心感のかたちだと言えるでしょう。
心理的安全性をもたらす4因子
心理的安全性を高める上で、行動科学に基づいた「4つの因子」は非常に重要です。これらは、チームメンバーが安心して働き、率直な意見を交わせる環境を構築するための具体的な観点を示しています。
ここでは、まずそれぞれの因子の内容とその影響について確認し、その後、どのように実践へ落とし込んでいけるかを解説していきます。
4因子の詳細とその影響
心理的安全性を構成する代表的な4因子は以下のとおりです。
- 話しやすさ:自分の意見や気持ちを率直に伝えられる雰囲気があるか
- 助け合い:困ったときに助けを求められる関係性があるか
- 挑戦:失敗を恐れず、新しい提案や試みが歓迎される文化があるか
- 新奇歓迎:違いや多様性が受け入れられるか
これら4つの因子は互いに連動しており、一部だけが欠けていても心理的安全性は不完全になります。
たとえば、「挑戦」が歓迎されない職場では、社員は新しいアイデアを出すことに不安を感じ、イノベーションが停滞します。また、「助け合い」が機能していないと、メンバーが孤立しやすく、ストレスや退職につながるケースも多く見られます。
2025年現在、ハイブリッドな働き方の浸透により、これらの因子が職場にどのような影響を及ぼすかがますます注目されています。「一見うまく回っているように見える組織でも、実はどれか一つの因子が足りていなかった」という問題は少なくありません。
4因子を満たす方法
チームで心理的安全性を築くには、支えとなる4つの要素に着目し、それぞれを実践に落とし込む工夫が必要になります。ただし、「やり方」を真似するだけでは不十分で、その背景にある意図や効果を理解したうえで取り入れることが重要です。
以下に、各因子を満たすための方法と、その根拠となる理由をセットで紹介します。
話しやすさ:声を出す「型」をつくる
ミーティングの冒頭に「一言チェックイン」や「最近の嬉しかったこと」を共有する時間を設けると、心理的なハードルが下がりやすくなります。これは、いきなり業務の話に入るのではなく、日常の延長のような会話で“声を出すこと”に慣れてもらうことで、その後の本題にも入りやすくなるからです。
また、「指名なしで話してOK」「チャットも歓迎」といったルールは、自分のタイミングで発言を選べる自由を保障し、発言の自主性を促します。
助け合い:聞き合う文化を育てる
「質問・相談歓迎」の文化をつくるためには、まず相談されたときの受け止め方が大切です。「それ、知らなかったんだね」ではなく、「教えてくれてありがとう」と返すことで、次回も声をかけやすくなります。
また、タスクをペアで進めたり、チーム内で「誰に相談すればよいか」がひと目でわかるようにしておくことで、助けを求めやすい雰囲気が育まれます。助け合いは制度ではなく、日々の態度から生まれるものなのです。
挑戦:失敗が責められない環境づくり
新しいアイデアや取り組みが歓迎される環境では、人は自然と挑戦的になります。そのためには、「試してみた」こと自体にポジティブなフィードバックを与える文化が必要です。
「Try & Learn(試して学ぶ)」という発信文化をつくると、結果ではなく行動が評価されるようになります。これは、「失敗しても大丈夫」という感覚を広げ、挑戦のハードルを下げることに直結します。
新奇歓迎:違いに価値を見出す
多様な視点を尊重するためには、意見が出たときの「第一声」が重要です。「それは違うと思う」ではなく、「なるほど、そういう見方もあるんだね」といった言葉は、意見を歓迎する土台をつくります。
世代や職種、立場の違いを活かすためには、「異なること=リスク」ではなく、「違うからこそ得られるものがある」という認識を共有することが大切です。
4つの要素を行動に分解
因子を理解したあとに必要なのは、「自分にできる行動」にまで落とし込むことです。なぜなら、組織の空気や信頼関係は、毎日の言動の積み重ねによって形作られるからです。
ここでは、日常で実践できる行動と、それが心理的安全性に与える影響を一緒に示します。
- 「話しやすさ」→ 会議冒頭に「一言トピック共有」を取り入れることで、発言が受け入れられたり共感を得られる経験が増え、「ここで話しても大丈夫だ」という安心感を育むことにつながる
- 「助け合い」→ 「今日の困りごと」をSlackに書く:自分からSOSを出すことが、チーム全体の助け合い意識を刺激する
- 「挑戦」→ 改善提案を“メモ”の形で投稿:意見の質より「投稿したこと」自体を評価することで挑戦が続きやすくなる
- 「新奇歓迎」→ たとえば、反対意見が出たときに「そういう視点もあるんですね」といった言葉を返すことで、意見を受け入れる姿勢が伝わりやすくなる。このような言葉の積み重ねによって「自分の考えが否定されずに受け止められる」という安心感につながる。
こうした行動は一見地味ですが、繰り返すことで「このチームなら大丈夫」「この場なら言える」という感覚が育ち、自然に心理的安全性の高い風土へと移行していきます。
4つの要素を行動に分解
心理的安全性という言葉は、抽象的でつかみにくく感じられることもあります。しかし実際には、日々のちょっとした言葉や行動が、安心して働ける空気を少しずつ形づくっていきます。
この章では、心理的安全性を構成する4つの視点「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」について、それぞれが職場でどう活かされるのか、具体的なアクションとあわせて解説します。
「話しやすさ」を育てる行動例
会議の冒頭に、参加者が順番に「最近あったよかったこと」や「ちょっと嬉しかったこと」を一言ずつ共有する
このような取り組みは、業務に入る前に“話すことに慣れる時間”を設ける効果があります。特に話すのが苦手なメンバーも、ちょっとした雑談や感情の共有から始めることで、緊張がほぐれやすくなります。また、共有した話に対して他のメンバーが「それいいですね」「共感します」といったリアクションを返すと、「このチームでは受け止めてもらえる」という実感につながります。発言しても否定されないという経験の蓄積が、安心感と自信を育てるのです。
「助け合い」を育てる行動例
チームのSlackなどに「今日の困りごと」を共有する専用チャンネルをつくり、メンバーが自発的に相談を書き込めるようにする
「こんな質問していいのかな」と迷いがちな人でも、「ここはそういう場だ」と明示されていれば、声を上げやすくなります。そして、その投稿に対して他のメンバーが「わかる」「自分はこうしてます」と返すことで、相談することがチームにとって自然で歓迎される行為だと実感できます。このような経験は、「自分も誰かの力になろう」という気持ちを生み、チーム全体に助け合いの空気を広げていきます。相談される・応じるという行動が、信頼と安全性の循環をつくるのです。
「挑戦」を促す行動例
改善案や新しいアイデアを、完成形ではなく“メモ”として気軽に投稿できるフォーマットを設ける
たとえば「アイデアメモ投稿用チャンネル」をつくり、「思いつきでOK」「完成していなくても歓迎」と明示することで、提案への心理的ハードルが大きく下がります。投稿された内容に対して、上司や同僚が「面白い視点ですね」「その着想いいですね」とコメントすることで、結果ではなく行動自体が評価されるという感覚が本人に残ります。これは、「次もまた出してみよう」と思えるきっかけになり、チーム全体に挑戦する風土が根づいていきます。
「新奇歓迎」を体現する行動例
誰かが自分とは違う意見を出したときに、「たしかに、その視点は考えていませんでした」と言葉にして返す
このような返し方は、同意はしていなくても「その意見の存在を認めている」ことを示す表現です。特に、立場や経験値の異なるメンバーから出た意見に対してこうしたリアクションがあると、「このチームでは異なる視点も大切にされている」と感じるきっかけになります。その結果、多様な意見が受け止められる安心感が広がり、「自分らしくいられる」という感覚がチームの中に根づいていきます。これはまさに、新奇歓迎=多様性の受容の実践なのです。
心理的安全性を高めるためのリーダーシップ
心理的安全性は、メンバー同士の関係性だけでなく、リーダーの姿勢や関わり方に大きく左右されます。リーダーがどのように自己理解を深め、柔軟な姿勢でメンバーと接しているかが、チーム全体の雰囲気に直結するからです。
ここでは、心理的柔軟性を持つリーダーの在り方と、具体的な行動がどのようにチームに影響を与えるかを解説します。
心理的柔軟性を持つリーダー
リーダーに求められる最も基本的な姿勢の一つが「自分自身を深く理解し、柔軟に対応できること」です。
自身の感情や価値観を把握していないと、状況に応じた適切な判断が難しくなり、チームとの信頼関係にも影響を与えてしまいます。
たとえば、部下の意見に対して「自分と違うから」とすぐに否定するのではなく、「そういう視点もあるんだな」と受け止められる柔軟性があると、メンバーは安心して意見を述べられるようになります。これは、リーダーが“正しさ”ではなく、“違い”に価値を見出そうとしている姿勢を示すからです。
また、リーダーが自分の失敗や迷いについても正直に語ることは、部下にとって「完璧でなくても良い」と感じられるきっかけになります。こうした言動の積み重ねが、「この人には本音を話せる」「わかってもらえる」という信頼へとつながります。柔軟性は、単なる寛容さではなく、相手を理解しようとする意思の表れです。それが、心理的安全性の土台となるのです。
リーダーの行動がチームに与える影響
リーダーのふるまいや言動は、チームの雰囲気や働き方の「型」をつくる力を持っています。どんな言葉が使われているか、どんな反応が返ってくるかは、メンバーの日々の判断や行動に影響を与え、やがてそれが組織文化へと変わっていきます。
たとえば、失敗に対してリーダーが冷たく批判する姿勢をとれば、メンバーはリスクを避け、無難な選択をするようになります。逆に、「まずは挑戦してみたことが素晴らしい」と前向きに受け止めるリーダーのもとでは、部下は新しいことに取り組む勇気を持ちやすくなります。
このように、リーダーが日頃どんな行動をとっているかは、部下の心理的安全性に直結します。
そして、リーダーが信頼関係を深めるために取り入れやすい手法の一つが「1on1ミーティング」です。
定期的に1on1を行い、業務の進捗だけでなく「最近どう感じているか」「不安に思っていることはないか」といった問いかけを丁寧に行うことで、部下は自分を理解してもらえているという安心感を得られます。この時間は、メンバーにとって「自分の話を受け止めてもらえる場」と感じられることも多く、心理的安全性を高める関係性の基盤になります。さらに、リーダー自身が感謝を言葉で伝えたり、自らの弱さを見せる場面をつくることも、チームの空気をやわらかくし、「この場では安心していられる」という感覚を育てる力になります。
リーダーは組織の方向性を示す存在であると同時に、安心して働ける空気をつくる源でもあるのです。
心理的安全性の測定方法
心理的安全性は目に見えない概念であるため、主観的な印象だけに頼らず、客観的に測定する手段を持つことが重要です。
適切な方法で評価することで、現状の課題や改善のヒントを見つけることができます。
ここでは、代表的な2つのアプローチである「アンケートによる評価」と「観察による評価」について解説します。
アンケートによる評価
アンケートは、心理的安全性を把握するうえで最も一般的かつ手軽な方法です。
複数のメンバーからの声を短期間で集められるため、組織の現状を全体的に把握したいときに有効です。
質問を設計する際には、参加者が「本音」を書きやすくなる工夫が必要です。たとえば、
- 「チーム内で率直に意見を言えていると感じますか?」
- 「失敗をしても安心して報告できると感じますか?」
といった具体的かつシンプルな問いかけが望まれます。抽象的すぎると、受け取り方が人によってバラバラになり、結果の信頼性が下がる恐れがあります。
また、回答は必ず匿名で回収することが大前提です。匿名性が担保されていないと、参加者は本音を隠しがちになります。さらに、集計後には「この結果をどう受け止め、どう改善につなげるか」という姿勢を共有することで、メンバーにとってもアンケートの価値が伝わりやすくなります。
最近では、Googleの心理的安全性診断モデルをベースにした無料テンプレートやオンラインツールも多く出回っており、「チェックリスト感覚」で気軽に試すことも可能です。組織の現状を見える化する一歩としておすすめです。
観察による評価
アンケートとは異なり、実際の場面や言動から心理的安全性を読み取る方法も有効です。
特に小規模チームや、対話の質を見極めたい場面では、観察による評価が活用されます。
たとえば、会議中にどのメンバーが発言しているか、誰が誰の意見に反応しているか、発言後に表情や雰囲気に変化があるかといった非言語的な情報も含めて注視することで、言葉では見えないチームの「空気感」が見えてきます。
観察のポイントは以下の通りです:
- 発言に対する他者の反応(うなずき、共感、否定)
- 誰がどのくらい話しているか(発言量の偏り)
- 雑談の発生頻度や、話題の広がり
このような視点を持って会議や日常のやりとりを観察すると、「実際に心理的安全性があるのか?」を定性的に見極める手がかりになります。
ただし、観察だけに頼るのではなく、定期的にデータを振り返ることが重要です。たとえば「3か月前より発言が活発になっているか」「相談が増えてきたか」など、時系列での変化を見ることで、小さな改善も把握しやすくなります。また、複数人で観察視点を共有すると、主観に偏らず、より多角的な評価が可能になります。
このような積み重ねが、日常の中にある“安全性の兆し”をとらえる力を育ててくれます。
心理的安全性が低い職場のリスク
心理的安全性が低い職場では、メンバーの意見や感情が十分に共有されず、チーム全体にさまざまな悪影響が広がります。
ここでは、そうしたチームが持つ特徴と、それによって生じるパフォーマンス面でのリスクを具体的に解説します。
心理的安全性が低いチームの特徴
心理的安全性が欠けているチームでは、まずコミュニケーションの不足が目立ちます。
メンバーが「何を言っても否定されるかもしれない」「話しても意味がない」と感じてしまえば、自然と発言は減り、共有すべき情報すら表に出なくなります。
とくに問題なのは、リーダーが意見を尊重しない場合です。
上司がいつも自分の考えを押し通したり、部下の意見に耳を貸さなかったりすると、チーム内には「何も言わない方が良い」という雰囲気が生まれます。
この空気が定着すると、メンバー同士のつながりも希薄になり、同じ目標に向かって力を合わせる姿勢が失われてしまいます。また、心理的安全性が低い職場では、ミスや不満が共有されにくくなるため、問題が表面化しづらくなります。
その結果、組織としての学習や改善が止まり、雰囲気も悪化していきます。これは、個人だけでなくチーム内の信頼全体が崩れていくサインです。
チームのパフォーマンスへの影響
心理的安全性の欠如は、チームの生産性や創造性に直接的なダメージを与えます。
本来であればメンバー一人ひとりが発揮すべき力が、遠慮や自己防衛によって封じられてしまうからです。
たとえば、新しいアイデアを出す場面でも、「批判されるかもしれない」と思えば手を挙げることをためらうでしょう。
その結果、良質な意見が集まらず、リーダーシップの効果も発揮されにくくなります。どれだけ的確な指示があっても、現場での協力や柔軟な動きが伴わなければ、成果にはつながりません。
さらに、メンバーが自身の意見や悩みを出せない状態では、能力を活かす場が失われてしまいます。
本来であれば異なる視点を持ち寄ることで価値が高まるはずのチームが、沈黙と停滞のなかで機能を失っていく――これが、心理的安全性が低い職場に起こる深刻なパフォーマンス低下の構造です。
部門ごとの温度差や、チーム間のすれ違いも起きやすくなるため、早期の対策が欠かせません。
心理的安全性を維持するための注意点
心理的安全性を一度築いたとしても、それを維持し続けるためには注意が必要です。
とくに「馴れ合い」と「業務の質の低下」は、見過ごされがちなリスクです。心理的に安心できる関係を大切にしながらも、一定の緊張感や目的意識を保つことが、健全な組織運営には不可欠です。
以下では、維持のために押さえておきたいポイントを具体的に解説します。
馴れ合いのリスク
心理的安全性がある状態では、メンバー同士が気兼ねなく意見を交わせるようになります。
しかし、この状態が「馴れ合い」に近づきすぎると、組織としての健全さを損なう危険も出てきます。
たとえば、問題点が見えていても「言いづらい空気」が生まれたり、あえて指摘を避けるようになると、組織としての成長が止まる可能性があります。これは、信頼ではなく“遠慮”が関係性を支配してしまっている状態です。
このようなリスクを防ぐためには、まず問題を明確にする習慣が必要です。
対人関係を崩さずに問題を共有するには、「この課題について、みんなで考えてみたい」といった建設的な姿勢でアプローチするとよいでしょう。
また、メンバー同士の関係性が近くなりすぎないよう、適切な距離感を保つことも大切です。
助け合いは必要ですが、すべてを共有する関係ではなく、目的に応じた関わり方を意識しましょう。加えて、チームとして「何がリスクになるか」を話し合い、リスクを共有する文化を育てておくことも重要です。こうした準備があれば、馴れ合いに流されず、信頼と緊張感のバランスを保てるチームが実現します。
業務の質を保つための工夫
心理的安全性は、働きやすさを高める一方で、業務の厳しさや緊張感を薄れさせるリスクもあります。
これを防ぎ、業務の質を維持・向上させるには、いくつかの工夫が必要です。
まず重要なのは、オープンな質問を促す場づくりです。
メンバーが「このやり方で合っているか」「改善できる余地はないか」など、素直な疑問を出しやすくなると、業務の質が自然と高まっていきます。
このとき、「問いを歓迎する姿勢」をリーダーや上司が率先して示すことが効果的です。
次に、フィードバック文化の定着も不可欠です。
定期的な意見交換の機会を設けることで、組織内に健全な緊張感が生まれ、個人とチームの双方にとって良い刺激となります。
特に、良かった点だけでなく「改善の余地」にも触れることが、成長の土台になります。また、部門間の連携を強化することも大きなポイントです。
マーケティング・営業・開発など異なる部門が密に情報をやり取りすることで、事業全体の精度が上がります。
チーム内だけでなく、組織横断的な視点を持つことが、業務の質を守る鍵になります。
心理的安全性の効果・メリット
心理的安全性が高まることで、チームや組織にはさまざまな良い影響がもたらされます。
この章では、特に「生産性の向上」と「従業員満足度の向上」という2つの視点から、その効果を具体的に見ていきます。
チームの生産性向上
心理的安全性が高いチームでは、意見が活発に交わされ、建設的なフィードバックが自然に行われる環境が育ちます。
このような環境は、チームの生産性に直結します。
まず、メンバーの意見やアイデアが尊重されることで、課題に対して多角的な視点からアプローチできるようになります。
マネジメント側が一方的に方向を示すのではなく、現場からの改善提案が日常的に上がってくる状態は、継続的な改善活動(カイゼン)を促進し、結果として業務効率の向上につながります。
さらに、失敗を恐れずに挑戦できる文化があると、チーム内での試行錯誤が増え、イノベーションの芽が育ちやすくなります。
これは、マーケティングや商品開発といった領域においても非常に重要な要素です。
「成功するまでやってみよう」という風土がある組織は、変化の激しい市場環境にも柔軟に対応できます。
また、オープンなコミュニケーションが習慣化しているチームでは、課題の早期発見と迅速な対応が可能になります。
たとえば、定例ミーティングでのラウンドトークや、日常的なチャットでの情報共有が、意思決定のスピードと精度を高めてくれるのです。こうした環境を整えることで、単に「個々の頑張り」ではなく、チーム全体の力が最大化されるのが心理的安全性の大きなメリットです。
従業員の満足度向上
心理的安全性のある職場では、従業員が安心して働くことができるため、エンゲージメントやモチベーションが高まりやすくなります。
まずは、物理的・制度的な職場環境の整備が前提となります。
その上で、上司との信頼関係を築くことが心理的安全性の土台を強く支える要素です。
たとえば、月に1回程度の1on1ミーティングを実施し、業務の進捗だけでなく個人の悩みやキャリア希望についても耳を傾ける時間を設けることで、「自分は大切にされている」という感覚が育ちます。
また、キャリア成長の機会を明確に提示することも、従業員の満足度を高めるうえで欠かせません。
社内研修や社外セミナーの受講支援、ジョブローテーション制度の活用など、「会社が自分の成長に投資してくれている」と実感できる施策は、組織への帰属意識を高めます。
さらに、人事制度や評価制度といった企業全体の仕組みにも、心理的安全性の考え方を取り入れることで、評価の納得感が高まり、離職リスクを下げることにもつながります。心理的安全性は、短期的な施策というよりも、従業員と企業の信頼関係を中長期的に育てる土壌そのものです。
その結果、会社全体としての事業推進力も大きく伸びていくのです。
心理的安全性に関するよくある誤解
心理的安全性という言葉は多くの企業で注目されるようになりましたが、実際にはまだ誤解も少なくありません。
この章では、特に多く見られる「甘えではないか?」という誤解と、「業務効率とは無関係では?」という認識について、正しい理解を深めていきます。
心理的安全性は甘えではない
「心理的安全性」と聞くと、「なんでも言っていい」「わがままが許される」といった印象を持たれることがありますが、それは大きな誤解です。
本来、心理的安全性とは、従業員が自分の意見や感情を安心して表現できる職場の土台のことです。
これは単なる“気楽な環境”ではなく、業務に真剣に取り組むための前提条件です。
たとえば、会議中に「この方針は少し懸念があります」と意見を述べたとしても、それを「否定された」と受け取られず、建設的なフィードバックとして受け入れられる雰囲気があることで、初めて本音の議論が可能になります。
こうした感情や意見の共有があるからこそ、リスクの兆候を早期に察知し、改善に向けた行動が取れるのです。
また、感情の表現は人間関係の信頼構築にも深く関わる要素です。
たとえば、悩みや迷いを打ち明けられる関係性があるからこそ、チームとしての結束力が高まり、困難な状況でも互いに支え合うことができます。心理的安全性は、甘えではなく本当に強い組織をつくるために必要な基盤なのです。
心理的安全性と業務効率の関係
心理的安全性と業務効率は、無関係どころか密接に関係しています。
むしろ、安心して発言できる環境がなければ、効率的な仕事は成り立たないと言っても過言ではありません。
たとえば、問題があっても黙ってしまう文化では、ミスやトラブルが表面化するまでに時間がかかり、結果として対応が後手に回ります。
反対に、誰でも自由に気づきを共有できる職場では、改善提案やリスク報告が早期に行われ、業務の精度が自然と上がっていきます。
また、心理的安全性の高い職場では、会議や日々の業務の中で「結論が出るまで何も言えない」ような空気がなくなります。
これは、無駄な確認や保留のやりとりが減ることを意味し、時間の使い方が効率的になるという具体的なメリットにつながります。
マネジメント層にとっても、メンバーから率直な意見が出やすくなることで、マネジメントの精度そのものが高まりやすくなるという利点があります。
たとえば、育成上の課題や働き方に関する不満も早い段階で把握できるため、的確な対応を講じやすくなります。このように、心理的安全性は単なる“やさしさ”や“気づかい”ではなく、業務を円滑に進めるための機能として、マネジメントの重要な要素なのです。
個人と組織の成長をつなぐ心理的安全性の未来
ここまで、心理的安全性のつくりかたについて、さまざまな角度から解説してきました。
最後に、筆者自身の経験を踏まえた視点と、これからの時代に向けた展望をまとめます。
心理的安全性の重要性の再確認
心理的安全性は、チームの生産性や組織の成果を高めるだけでなく、個人の内面的な成長にも深く関わる要素です。
安心して自分を表現できる場があることで、人は初めて思考を深め、フィードバックを受け入れ、自らの行動を変化させていくことができます。
20年以上営業の現場に立ち、多くのメンバーと接してきた経験から言えるのは、「聞いてもらえる」「受け止めてもらえる」経験が人を前向きに変えるということです。
心理的安全性とは、こうした経験の積み重ねによって育まれるものであり、組織において「人が育つ土壌」を意味しています。
一方で、それが十分に確保されていない職場では、不安や萎縮が日常化し、能力が発揮されないまま終わってしまうことも少なくありません。
「その瞬間、話すのをやめた理由」を誰も拾わない環境は、非常に大きな損失を生み出します。このように、心理的安全性は一つひとつの言動や対応の積み重ねであり、それぞれの組織が大事に育てるべき文化そのものです。
未来の職場における心理的安全性
2025年以降、私たちの働き方はさらに多様化していきます。
リモートワークや副業、フレックスタイム制などが当たり前になるなかで、心理的安全性の重要性はこれまで以上に高まっていくでしょう。
特に、組織としての健全さが問われる今後の職場では、チーム単位だけでなく、組織文化として安全性をどう担保していくかが鍵になります。
「心理的安全性が根づいている会社かどうか」は、働く人にとっての企業選びの基準にもなり得ます。
これからの時代には、次のような実践が求められます。
- 言葉の届きにくいリモート環境でも、理解しようとする姿勢を持ち続けること
- 多様な考え方や働き方を尊重する、寛容な組織文化を育てること
- マネジメント層が率先して、心理的安全性を重視する価値観を示すこと
本記事で紹介してきた具体的な行動や考え方が、未来の職場づくりにおけるヒントとなれば幸いです。
そして、今後も人と組織の可能性を引き出すための知恵を、現場の実践とともに磨き続けていきましょう。
まとめ
心理的安全性は、良好なチームづくりと健全な組織運営を支える“土台”です。これは単なる心地よさを意味するものではなく、意見を交わせる強さ、挑戦できる空気、助け合える文化、そして多様性を受け入れる柔軟さを指します。
この記事では、心理的安全性の定義から高め方、リモート時代に合わせた実践法、リーダーの役割、測定と維持のポイントまでを解説しました。いずれも大切なのは「相手を理解しようとする姿勢」と「日々の積み重ね」です。
心理的安全性は、一人では築けません。チーム全体で育てる意識を持ち、行動と対話を通じて信頼を積み上げていくことが求められます。
変化の激しい今の時代だからこそ、「人が安心して働ける職場」は、企業の大きな強みになります。明日からのチームづくりに、ぜひ活かしてみてください。
若手も管理職も、成長を実感できる研修を


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監修者情報

ビジネスソリューションユニット 研修開発グループ責任者
中島 昌宏
1999年株式会社アクシアエージェンシー入社。株式会社リクルートの専属パートナー営業として、HRメディア(新卒・中途採用)を中心に営業および管理職として営業・採用・部下育成などに23年間従事。2022年に研修開発部を立ち上げ、現在は社内及びお客様の研修講師と企画立案に従事。高校時代は野球部に所属し甲子園出場、大学時代には教員免許取得、その後プロゴルファーを目指し研修生を経験。