新卒採用のスケジュールは、毎年なんとなく前例を踏襲して決めている企業も少なくありません。しかし近年は、インターンシップやオープン・カンパニーを起点に学生との接点が早まり、採用活動の前倒しが進んでいます。従来どおりの感覚で動いてしまうと、気づかないうちに母集団形成や選考移行で後手に回ってしまうこともあります。

特に28卒採用では、政府が示す就職・採用活動の日程ルールを理解しつつも、実際の学生の動きや企業の採用実態に合わせて、早めに計画を立てることが重要です。どの時期に学生と接点を持つのか、どのように認知を獲得し、志望度を高め、選考や内定承諾につなげるのかまでを一連で設計できるかどうかが、採用成果を大きく左右します。

そこで本記事では、28卒採用を前提に、新卒採用スケジュールの全体像から、時期別に企業がやるべきこと、スケジュール設計の手順、最新トレンド、成功のポイントまでを整理して解説します。新卒採用をこれから見直したい企業や、28卒に向けて早めに準備を進めたい採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

28卒の新卒採用スケジュールはどう進む?まず押さえたい全体像

28卒採用の計画を立てるうえでは、まず全体の流れを把握しておくことが重要です。新卒採用は、募集を始めて選考を進めるだけではなく、前年からの準備、学生との接点づくり、会社説明会、選考、内定出し、内定後フォローまでを一連で設計する必要があります。

採用活動全体を俯瞰しておくことで、場当たり的な対応を防ぎやすくなります。特に28卒採用では、学生との接点が早期化しているため、3月以降の広報活動だけを起点に考えるのではなく、前年からの認知形成や関係づくりも含めてスケジュールを組み立てることが大切です。

28卒採用の基本的な流れ

一般的に28卒採用では、大学3年生になる前後からインターンシップやオープン・カンパニーを通じた接点形成が進み、大学3年生の夏から秋にかけて学生の認知獲得競争が本格化していきます。その後、秋冬にかけて母集団形成や動機づけを進め、大学4年生になる直前の3月以降に広報活動が本格化し、6月以降に採用選考が本格スタートする流れが基本です。

時期学生の動き企業が行う主な施策
大学3年生 春〜夏
(2026年4月〜6月頃)
情報収集、インターンシップ検討採用計画、ターゲット設定、インターン企画
大学3年生 夏〜秋
(2026年7月〜9月頃)
インターンシップ・オープンカンパニー参加早期接点づくり、認知獲得、母集団形成
大学3年生 秋〜冬
(2026年10月〜2027年2月頃)
企業比較、早期選考参加継続フォロー、座談会、個別面談、選考導線づくり
大学4年生 3月以降
(2027年3月1日以降)
エントリー、説明会参加広報活動、説明会、本選考への案内
大学4年生 6月以降
(2027年6月1日以降)
面接、内々定獲得選考、内定出し、承諾獲得
内定後〜入社前
(2027年10月1日以降〜2028年3月)
入社先の検討、入社準備内定者フォロー、社員交流、不安解消

このように、28卒採用では「いつ募集を始めるか」だけでなく、学生が動き出す前からどのように接点をつくり、選考や内定承諾につなげるかが重要になります。

3月以降に動き始めるだけでは出遅れる可能性がある

ただし、実際の採用現場では早期接触や早期選考が進んでおり、形式的なルールだけを基準にすると出遅れるおそれがあります。実際に27卒では、2026年3月1日時点で内定率が51.7%、4月1日時点では67.6%に達しており、広報活動開始直後の段階で多くの学生がすでに内定・内々定を得ていたことが分かります。

28卒採用でも、3月以降に動き始めるのではなく、前年から認知形成や接点づくりを進める前提でスケジュールを設計することが重要です。

引用:キャリタス就活 学生モニター2027 調査結果(2026年4月発行

特に、インターンシップやオープン・カンパニーを通じて早期に企業理解を深めた学生は、その後の本選考でも接点のある企業を候補にしやすくなります。反対に、3月以降に初めて学生と接点を持つ場合、すでに他社への志望度が高まっている学生にアプローチすることになり、母集団形成や選考移行で苦戦しやすくなります。

そのため、28卒採用では「3月から広報、6月から選考」という日程だけを見るのではなく、3月以前にどれだけ認知を獲得し、学生との関係をつくれているかが大きなポイントになります。

政府が定める就活スケジュール(基本ルール)との違いを理解する

新卒採用スケジュールを考えるうえで押さえておきたいのが、政府が示す就職・採用活動の日程ルールです。原則として、広報活動は卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降採用選考活動は6月1日以降正式な内定日は10月1日以降とされています。

また、一定の要件を満たす専門活用型インターンシップを通じて取得した情報については、6月より前のタイミングから採用選考プロセスに活用できる考え方も示されており、制度上も早期接点の重要性が高まっています。(参照:2027年(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請

一方で、実際の採用活動では、インターンシップやオープン・カンパニー、カジュアル面談、スカウトなどを通じて、3月以前から学生と接点を持つ企業も増えています。つまり、政府ルールを理解したうえで、実際の学生の動きや競合企業の動向に合わせて、前倒しで準備を進めることが求められます。


新卒採用スケジュールは、単なる日程表ではありません。採用目標人数や求める人物像に応じて、どのチャネルで学生を集めるのか、いつ説明会を実施するのか、何回面接を行うのか、どの時期に内定出しとフォローを行うのかを設計する、採用戦略の土台です。

特に中堅・中小企業では、大手企業と同じタイミングで動くだけでは埋もれてしまうケースもあります。そのため、自社の知名度、採用人数、ターゲット学生、採用体制に合わせて、無理なく成果につながるスケジュールを組み立てる視点が重要になります。

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28卒採用で企業が時期別にやるべきこと

28卒採用を成功させるには、採用活動を一つのイベントとして捉えるのではなく、時期ごとに目的を分けて設計することが大切です。特に近年は、学生との最初の接点が早まり、インターンシップやオープン・カンパニーを起点に志望度形成が進む傾向が強まっています。

そのため、広報解禁や選考開始の時期だけを見るのではなく、前年から段階的に接点を設計していく必要があります。ここでは、28卒採用において企業がいつ・何をするべきかを時期別に整理します。

2026年4月〜6月頃|大学3年生の春〜初夏に行うこと

この時期は、本選考に向けた土台づくりの期間です。いきなり学生を集める施策を始めるのではなく、まずは採用ターゲットや訴求内容を整理し、以降の採用活動に一貫性を持たせる準備が重要になります。主に取り組みたいことは、以下の通りです。

  • 採用目標人数の整理
  • 採用ターゲット・ペルソナの明確化
  • 自社の訴求ポイントの整理
  • インターンシップやオープン・カンパニーの企画
  • 採用サイト、SNS、ナビサイト、スカウトなどの活用方針の検討
  • 説明会や選考フローの大枠設計

どのような学生に来てほしいのか、自社のどの魅力を伝えるのかが曖昧なままでは、広報やイベントの成果が安定しません。特に28卒採用では、学生との接点が早期化しているため、この時期に採用活動の方向性を固めておくことが、その後の母集団形成や選考移行の土台になります。

また、学生との接点をつくる母集団形成の手法はナビサイトだけではありません。ダイレクトリクルーティング採用サイトSNS大学との接点など、複数のチャネルをどう組み合わせるかを早めに検討しておくことが大切です。

2026年7月〜9月頃|大学3年生の夏に行うこと

大学3年生の夏は、学生の認知獲得と母集団形成を本格化させる時期です。特に夏季インターンシップやオープン・カンパニーは、学生との早期接点をつくる重要な機会になります。この時期に意識したいポイントは、以下の通りです。

  • インターンシップやオープン・カンパニーの実施
  • 参加学生へのフォロー設計
  • 採用サイトやSNSでの情報発信
  • スカウト配信やイベント告知
  • 参加後アンケートや個別案内による志望度確認
  • 秋以降の追加接点への誘導

実際に27卒学生を対象とした調査では、インターンシップやオープン・カンパニー等の参加経験者は95.1%にのぼり、そのうち88.3%が就職したいと思う企業に出会ったと回答しています。また、2026年2月1日時点の内定率は46.6%で、内定を得た学生のうち80.2%が、インターンシップなどに参加した企業から内定を得ていました。

引用:株式会社キャリタス/キャリタスリサーチ 2月1日時点の就職意識調査

ただし、参加者数を集めるだけでは十分ではありません。仕事理解が深まるプログラムにする、社員との接触機会を増やす、参加後のフォローを丁寧に行うなど、学生の志望度を高める設計が重要です。

2026年10月〜2027年2月頃|大学3年生の秋〜冬に行うこと

秋から冬にかけては、以下のような取り組みで、夏までに接点を持った学生の動機づけを強め、選考につながる関係性をつくる時期です。夏のインターンシップやオープン・カンパニーで接点を持った学生も、この時期に接触が途切れると、他社への関心が高まりやすくなります。

  • インターンシップ参加者への個別案内
  • 追加説明会や少人数イベントの開催
  • 社員面談、座談会、カジュアル面談の実施
  • 早期選考や本選考への案内
  • 学生ごとの志望度や不安の把握
  • 定期的な情報提供による関係維持

この時期は、自社の魅力を一方的に伝えるだけでなく、学生の不安や比較ポイントに応える内容を設計することが重要です。たとえば、仕事内容への不安がある学生には現場社員との面談を案内し、社風を知りたい学生には座談会や社員インタビューを届けるなど、学生の状態に合わせた接点づくりが効果的です。

とくに知名度で勝ちにくい企業ほど、継続的なコミュニケーションの質が志望度の維持につながります。秋冬は、単なる情報発信ではなく、学生との関係性を深める期間として設計することが大切です。

2027年3月以降|広報解禁後に行うこと

この時期は、以下のように、説明会やエントリー受付、本選考への導線設計を本格化させるタイミングです。

  • 採用広報の本格開始
  • 会社説明会の実施
  • エントリー受付
  • 書類選考や適性検査の案内
  • 面接日程の調整
  • インターン参加者や接点済み学生の選考移行
  • 選考辞退を防ぐ連絡・フォロー

政府のルール上では、広報活動開始は卒業・修了年度に入る3月1日以降、採用選考活動開始は6月1日以降、正式な内定日は10月1日以降とされています。ただし、実務上は3月時点で学生の志望先がある程度固まり始めているケースも少なくありません。そのため、3月以降に初めて接点を持つよりも、それまでに関係構築してきた学生をスムーズに選考へ移行させる動きが重要になります。

説明会、書類選考、面接、適性検査などの各工程は、学生の負担感や離脱ポイントも踏まえて設計する必要があります。選考スピードを過度に遅らせないことはもちろん、連絡の分かりやすさや面接官の対応など、学生が安心して進められる選考体験を整えることも大切です。

2027年6月以降|選考・内定出しで行うこと

6月以降は、採用選考が本格化する時期です。面接や最終選考、内定出しを進めながら、学生の志望度を維持し、承諾につなげる動きが求められます。この時期に意識したい取り組みは、以下の通りです。

  • 一次面接、二次面接、最終面接の実施
  • 選考結果の迅速な連絡
  • オファー面談の実施
  • 内定理由のフィードバック
  • 他社選考状況や志望度の確認
  • 承諾前の不安解消

内定を出すだけでは、学生の入社意思が固まるとは限りません。複数社を比較しながら意思決定する学生も多いため、内定通知後のコミュニケーションが重要になります。

たとえば、なぜその学生に内定を出したのか、入社後にどのような活躍を期待しているのかを伝えることで、学生は自分が必要とされている実感を持ちやすくなります。内定出しはゴールではなく、承諾に向けた重要な接点として設計することが大切です。

2027年10月以降〜2028年3月|内定後から入社までに行うこと

新卒採用は、内定を出して終わりではありません。内定承諾後から入社までのフォローが不十分だと、内定辞退や入社意欲の低下につながる可能性があります。この期間に行いたい取り組みは、以下の通りです。

  • 内定式の実施
  • 内定者面談
  • 社員交流会や懇親会
  • 内定者同士の交流機会づくり
  • 職場理解を深めるコンテンツ提供
  • 入社前研修や課題の案内
  • 不安や疑問を相談しやすい窓口づくり

実際に26卒内定者調査では、内定辞退経験者は51.4%にのぼり、辞退理由としては「第一志望の企業ではなかった」が55.6%で最も多く、「自分が働くイメージが具体的に持てなかった」が25.1%で続きました。

引用:ALL DIFFERENT株式会社 【内定者意識調査(内定期間のサポート編)】企業に求めるサポート1位「先輩との関係構築」。9割以上が人事の「不安・疑問への丁寧な対応」で入社意欲高まる| 調査 |組織開発・人材育成

また、内定承諾から内定式までの間に「面談」のサポートを受けた内定者の92.1%が、入社に対して前向き・ポジティブな気持ちになったと回答しており、内定後のコミュニケーションの質が意思決定や入社意欲に大きく影響していることがわかります。

内定者ごとに、志望度や不安の内容は異なります。そのため、画一的なフォローだけでなく、個別性のある対応も意識したいところです。入社前の期間を丁寧に設計することで、承諾率だけでなく、入社後の定着にもよい影響が期待できます。


このように、新卒採用では時期ごとに役割が異なります。春から初夏は採用活動の土台づくり、夏は認知獲得と母集団形成、秋冬は動機づけと関係維持、3月以降は選考移行、6月以降は内定出しと承諾獲得、内定後は辞退防止と入社準備が主な目的になります。

採用活動を時期ごとに分解して考えることで、何をいつ行うべきかが整理しやすくなります。次の章では、こうした流れを踏まえて、新卒採用スケジュールをどのような手順で立てればよいのかを解説します。

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28卒新卒採用スケジュールを立てる手順

新卒採用スケジュールは、単に年間の予定を並べればよいものではありません。自社が採用したい人物像や採用目標を起点に、母集団形成から内定承諾までの流れを逆算しながら設計することが重要です。

特に28卒採用では、学生との接点が早期化しているため、選考開始時期だけを見て動くのではなく、前年からの準備段階を含めて全体設計する必要があります。

STEP1 採用目標人数とターゲット像を明確にする

最初に行いたいのは、採用目標と採用ターゲットの明確化です。何名採用したいのかだけでなく、どの部署で、どのような役割を担う人材が必要なのかまで具体的に整理しておくことが大切です。ここが曖昧なままでは、募集施策や訴求内容、選考基準に一貫性がなくなり、歩留まりの悪化やミスマッチにつながりやすくなります。

また、ターゲット設定では、知名度の高い企業と同じ層を狙うのか、自社に合いやすい価値観や志向を持つ学生に絞るのかといった判断も必要です。採用競争が激しい時期ほど、誰に来てほしいのかを明確にしておくことが、スケジュール設計の精度を左右します。説明会やインターンシップの内容、伝えるメッセージも、ターゲット像が固まっているほど設計しやすくなります。

STEP2 母集団形成から内定承諾までを逆算する

次に重要なのが、採用活動全体を逆算して設計することです。新卒採用では、応募が集まれば終わりではなく、説明会参加、エントリー、選考参加、内定出し、内定承諾といった複数の工程を経て、初めて採用数の達成につながります。そのため、最終的に何名の入社予定者を確保したいのかを基準に、それぞれのフェーズでどの程度の母数が必要になるのかを考える必要があります。

最終的に何名の入社予定者を確保したいのかを基準に、それぞれのフェーズでどの程度の母数が必要になるのかを考える必要があります。

たとえば、内定承諾率や面接通過率が例年どの程度なのかを踏まえれば、必要なエントリー数や説明会参加数の目安が見えてきます。前年実績がある場合は、それをもとに歩留まりを確認し、どの工程で離脱が多かったのかを把握することが有効です。逆算の視点を持つことで、どの時期に母集団形成を強化すべきか、どこで改善が必要かが明確になります。

STEP3 説明会・面接・内定出しの日程を設計する

全体像が見えたら、次は各施策の日程を具体化していきます。ここでは、説明会やインターンシップの実施時期だけでなく、書類選考、面接、適性検査、内定通知、内定者フォローまで含めて設計することが大切です。各工程が個別に決まっているだけでは、学生から見て分かりにくく、社内の運用も煩雑になりやすくなります。

設計時には、学生の動き方も意識する必要があります。たとえば、複数社の選考が重なりやすい時期に面接日程の調整が難しいと、辞退や離脱を招く要因になります。また、面接間隔が空きすぎると志望度が下がりやすく、逆に詰め込みすぎると学生に負担を与えることもあります。学生の比較行動を前提にしながら、可能な限りスムーズに進められる導線を考えることが重要です。

STEP4 選考の遅れや歩留まり低下を見越して余白を持たせる

採用スケジュールを立てる際に見落とされがちなのが、調整の余白です。実際の採用活動では、想定どおりに応募が集まらないこともあれば、選考辞退が増えることもあります。社内の日程調整が難航したり、面接官の確保が想定より難しくなったりするケースも少なくありません。

そのため、理想的な最短スケジュールだけで組むのではなく、予定どおりに進まなかった場合も立て直せるように、あらかじめ余裕を持たせておくことが大切です。具体的には、以下のような準備が考えられます。

  • 説明会の追加開催日をあらかじめ確保しておく
  • 面接日程を複数パターン用意しておく
  • 面接官の候補者を複数名設定しておく
  • 選考辞退が出た場合の追加アプローチ方法を決めておく
  • 母集団が不足した場合の追加集客施策を用意しておく
  • 内定承諾が想定より進まなかった場合のフォロー施策を考えておく

とくに中小企業では、限られた人員で採用を回すことも多いため、トラブルが起きた際に立て直せる柔軟性が重要です。余白のあるスケジュールは、単なる保険ではなく、採用成果を安定させるための設計といえます。


新卒採用スケジュールを立てる手順は、日程を並べる作業ではなく、採用戦略を具体化するプロセスです。誰を採るのか、どの時期に何を行うのか、どこで学生の志望度を高めるのかを整理することで、採用活動全体の一貫性が生まれます。逆に、準備不足のまま個別施策を進めると、母集団形成、選考、内定フォローの各場面でずれが生じやすくなります。

28卒採用では、早期接点の重要性が増しているからこそ、スケジュール設計の段階で勝負が決まりやすいといえます。まずは自社の採用目標と現状を正しく把握し、逆算と余白の視点を持ちながら、無理のない形で年間計画を組み立てていくことが重要です。

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早期化・多様化する28卒採用で押さえたいポイント

28卒採用では、単に早く動くだけでは十分ではありません。どの時期に、どのチャネルで学生と接点を持ち、どのように志望度を高め、選考や内定承諾につなげるのかを一貫して設計する必要があります。ここでは、28卒採用で押さえておきたい最新トレンドと、スケジュール設計で意識したい成功ポイントを解説します。

インターンシップ起点の採用を前提に、早期接点を設計する

近年の新卒採用では、インターンシップやオープン・カンパニーを起点に、母集団形成や志望度形成を進める動きが強まっています。特に大学3年生の夏から秋にかけての接点は、その後の本選考への参加や志望形成に大きく影響しやすい時期です。

実際に27卒学生調査では、インターンシップやオープン・カンパニー等への参加経験者は95.1%にのぼり、平均参加社数11.5社のうち、就職したいと思った企業は平均3.4社に及んでいます。また、2月1日時点で本選考を受けた学生の割合は77%で、そのうち88.1%がインターンシップなどのプログラムに参加した企業があると回答しています。

引用:株式会社キャリタス/キャリタスリサーチ 2月1日時点の就職意識調査

このことから、学生が早い段階で接点を持った企業の中から志望先を絞り込み、本選考へ進んでいる様子がうかがえます。

企業が意識したいポイント

28卒採用では、母集団形成を3月以降の広報解禁に依存するのではなく、前年度から計画的に進めることが重要です。インターンシップを単発イベントとして捉えるのではなく、認知形成、興味喚起、選考移行までを見据えた一連の導線として設計する必要があります。

具体的には、以下のような視点が大切です。

  • 夏以降のインターンシップやオープン・カンパニーを早めに企画する
  • 参加者を集めるだけでなく、参加後のフォローまで設計する
  • 仕事理解や社員接点を通じて、志望度を高める内容にする
  • インターン参加者を本選考や追加イベントへ自然につなげる
  • 早期に接点を持った学生との関係を継続する

特に知名度が高くない企業では、学生が企業名を知る前に比較検討の候補から外れてしまうこともあります。早い段階で接点を持ち、継続的に情報を届けることが、説明会参加率や選考参加率の向上にもつながります。

ナビサイト以外の接点も組み合わせて、認知獲得を前倒しする

学生との接点づくりは、もはやナビサイトだけに依存する時代ではありません。学生はナビサイトだけでなく、採用サイトSNS口コミ動画コンテンツダイレクトリクルーティングなど、複数のチャネルを横断しながら企業情報を集めています。

実際に、就活準備の情報収集ではSNSも広く活用されており、LINEが45.6%、Xが36.4%、Instagramが32.7%、YouTubeが26.0%の利用率となっています。

引用:マイナビキャリアリサーチLab 「SNS就活最前線!SNSを活用する学生の事情(第1章)

このように学生の情報収集行動が分散しているなかでは、ナビサイトへの掲載だけで十分な母集団を形成することが難しいケースもあります。特に中堅・中小企業では、知名度の高い企業と同じ土俵で比較されると、学生に見つけてもらう前に埋もれてしまう可能性があります。

企業が意識したいポイント

28卒採用では、ナビサイトだけでなく、複数のチャネルを組み合わせて接点を設計することが重要です。活用できる主な接点としては、以下が挙げられます。

  • ナビサイト
  • 採用サイト/ホームページ
  • SNSを活用したソーシャルリクルーティング
  • ダイレクトスカウト(ダイレクトリクルーティング)
  • 大学との接点
  • WEB広告/SNS広告
  • 動画コンテンツ
  • 社員インタビューや採用ブログ

大切なのは、各チャネルを単発で使うのではなく、時期ごとの役割を決めて運用することです。たとえば、春から夏にかけては採用サイトやSNSで認知を広げ、夏から秋にかけてはインターンシップやスカウトで接点を深め、秋冬以降は個別フォローや追加イベントで志望度を高めるといった流れが考えられます。

どの時期に、どの学生に、どの情報を届けるのかを整理しておくことで、採用活動全体に一貫性が生まれます。

学生が離脱しにくい選考体験を設計する

学生との接点を持てたとしても、その後の選考体験が悪ければ、選考辞退や志望度低下につながります。説明会後の連絡が遅い、面接日程の調整がしにくい、選考結果の通知まで時間がかかるといった状態では、学生は不安を感じやすくなります。

特に近年は、複数社を並行して受ける学生が多く、対応の速さや進めやすさも企業選びの一要素になっています。選考の途中で連絡が途切れたり、次の案内が遅れたりすると、学生の関心が他社へ移ってしまう可能性があります。

企業が意識したいポイント

選考スケジュールを設計する際は、人事側の運用都合だけでなく、学生側の行動や心理も踏まえることが大切です。特に、学生が不安や負担を感じやすいポイントは事前に洗い出しておきましょう。

  • 説明会後の連絡スピード
  • 面接日程の調整しやすさ
  • 選考結果の通知タイミング
  • 面接回数や選考間隔
  • 面接官の対応や質問内容
  • 説明会と選考内容の一貫性
  • 選考中に学生の疑問を解消できる場の有無

ただし、選考スピードだけを重視すればよいわけではありません。短期間で選考を進める場合でも、学生が企業理解を深められる情報提供や、疑問を解消できる場を用意することが重要です。

スムーズに進められるだけでなく、安心して意思決定できる選考体験をつくることが、歩留まり改善につながります。

内定後のフォローで承諾率を高める

新卒採用では、内定を出した時点で競争が終わるわけではありません。むしろ、複数内定を持ちながら就職活動を進める学生が増えているなかでは、内定後のフォローが最終的な承諾率を左右しやすくなっています。

株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースの「26卒 採用・就職活動の総括」によると、26卒学生の平均内定社数は2.87社、重複内定者は70.4%となっており、多くの学生が複数の選択肢を持ったうえで就職先を比較していたことが分かります。

また、ALL DIFFERENT株式会社の「内定者意識調査(内定期間のサポート編)」によると、26卒内定者のうち内定辞退を経験した学生は51.4%にのぼっています。一方で、内定承諾から内定式までの間に面談のサポートを受けた内定者の92.1%が、入社に対して前向き・ポジティブな気持ちになったと回答しています。さらに、会社や人事に入社前の不安や疑問へ丁寧に対応してもらった内定者の94.6%が、入社意欲が高まったと答えています。

引用:ALL DIFFERENT株式会社 「内定者意識調査(内定期間のサポート編)

企業が意識したいポイント

内定後は、内定通知を送って終わりにするのではなく、学生が納得して入社を決められる状態をつくることが重要です。主なフォロー施策としては、以下が考えられます。

  • 内定者面談
  • オファー面談
  • 社員との座談会
  • 若手社員との交流機会
  • 職場理解を深める情報提供
  • 内定者同士の交流機会づくり
  • 入社前の不安や疑問を相談できる窓口の設置

特に、不安や疑問を相談しやすい環境づくりは、入社意欲の維持に直結しやすいポイントです。内定後フォローも採用スケジュールの一部として捉え、いつ・誰が・どのような接点を持つのかを事前に設計しておくことが、内定辞退の防止につながります。

採用広報から内定後フォローまで一貫性を持たせる

28卒採用のスケジュールを成功させるうえでは、接点の数や選考スピードだけでなく、企業として伝える内容に一貫性があるかも重要です。採用サイトやインターンシップでは魅力的に見えたのに、説明会や面接で受ける印象が異なると、学生は違和感を覚えやすくなります。

たとえば、採用サイトで「若手が活躍できる環境」と伝えているにもかかわらず、説明会や面接でその具体例が語られない場合、学生は本当にそうなのか判断しづらくなります。また、インターンシップで伝えた仕事内容や社風と、選考中の面接官の発言にずれがあると、企業理解が深まるどころか不安につながることもあります。

企業が意識したいポイント

採用広報、インターンシップ、説明会、面接、内定後フォローまでを一連の流れとして捉え、自社がどのような魅力を伝えたいのかを整理しておくことが大切です。一貫性を持たせるためには、以下のような確認が有効です。

  • 採用サイトと説明会で伝えている内容にずれがないか
  • インターンシップで伝えた仕事内容と、面接時の説明がつながっているか
  • 面接官ごとに伝える魅力や評価基準がばらついていないか
  • 内定後フォローでも、選考中に伝えた内容と矛盾がないか
  • 現場社員や面接官に採用メッセージを共有できているか

採用活動では、学生との接点が増えるほど、企業の姿勢や雰囲気も見られやすくなります。だからこそ、どの場面でも一貫したメッセージを届けることが、信頼感の醸成につながります。

28卒採用では、早期接点の設計、複数チャネルの活用、選考体験、内定後フォローを個別に考えるのではなく、学生に選ばれるための一連の体験として設計することが重要です。

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中堅・中小企業が自社に合う新卒採用スケジュールを組むポイント

新卒採用スケジュールを考える際に注意したいのは、すべての企業が同じタイミング、同じやり方で採用活動を進めればよいわけではないという点です。政府が示す原則日程は共通していても、実際の採用現場では、企業規模や業界の特性によって動き方が大きく異なります。

特に中堅・中小企業では、大手企業と同じスケジュールや同じ採用手法をそのまま真似しても、知名度や母集団形成力の差によって埋もれてしまうことがあります。自社に合った採用計画を立てるためには、一般的なスケジュールをなぞるのではなく、自社が置かれている競争環境に合わせて設計することが重要です。

大手企業と同じ動き方が正解とは限らない

大手企業は、知名度や応募数の多さを背景に、インターンシップやオープン・カンパニーを活用しながら、比較的早い段階から学生との接点形成を進める傾向があります。株式会社キャリタスの「キャリタス就活 2027年卒 採用活動に関する企業調査」によると、従業員数1,000人以上の企業では、インターンシップ等の実施率が9割を超えており、実施時期も8月〜9月の夏場へ前倒しが進んでいます。

ただし、大手企業は採用ブランドや応募数の土台があるため、同じやり方を中堅・中小企業がそのまま取り入れても、同じ成果につながるとは限りません。むしろ、大手企業と同じ時期に同じチャネルで勝負すると、学生に見つけてもらう前に埋もれてしまう可能性があります。

そのため、中堅・中小企業は「大手がいつ動いているか」を参考にしつつも、自社が学生と接点を持ちやすいタイミングや、魅力を伝えやすい方法を考えることが大切です。

中堅・中小企業は接点の質で差別化する

中堅・中小企業は、大手企業と比べると知名度や母集団形成力で不利になりやすい一方で、学生一人ひとりに合わせた丁寧な対応をしやすいという強みがあります。大量の応募を前提にしたスケジュールではなく、少人数でも志望度の高い学生と深く関係を築く設計が重要です。

  • 早期に学生と接点を持ち、少人数で丁寧にフォローする
  • 説明会より前にカジュアル面談や社員面談を設ける
  • 現場社員や経営層との距離の近さを活かす
  • 学生ごとの不安や志望度に合わせて個別対応する
  • 選考スピードと丁寧なコミュニケーションを両立する
  • 採用サイトやSNS、スカウトなどを組み合わせて接点を増やす

特に、知名度で勝ちにくい企業ほど、最初の接点から選考、内定後フォローまでのコミュニケーションが重要になります。「自分のことをきちんと見てくれている」「働くイメージが持てる」と感じてもらえる接点を積み上げることで、大手企業との差別化につながります。

少人数体制でも無理なく回せるスケジュールにする

中堅・中小企業では、人事専任者が少なく、現場や経営層を巻き込みながら採用を進めるケースも少なくありません。そのため、理想的な最短スケジュールを組むよりも、実際に無理なく回せる体制を前提に設計することが大切です。

特に注意したいのは、対応の遅れによる学生離脱です。面接調整や選考結果の連絡、内定後フォローが遅れると、学生の関心が他社へ移ってしまう可能性があります。そのため、以下のポイントを事前に決め、対応に遅れが出ないようにしましょう。

  • 誰が学生対応を行うのか
  • 面接官をいつ・誰に依頼するのか
  • 選考結果を何日以内に連絡するのか
  • 内定後の面談やフォローを誰が担当するのか
  • 応募が少なかった場合に追加で何をするのか
  • 内定承諾が進まない場合にどのようなフォローを行うのか

中堅・中小企業のスケジュールでは、スピードと個別対応のバランスが成果を左右します。限られた人員でも対応できる範囲を見極めながら、学生に不安を与えない流れを設計することが重要です。

自社はどこで勝負するのかを明確にする

新卒採用スケジュールを考えるうえで大切なのは、他社のやり方をそのまま真似することではなく、自社の採用条件や競争環境に合わせて設計することです。成果が出やすいスケジュールとは、一般論として正しいものではなく、自社の状況のなかで再現できるものです。

自社に合うスケジュールを考える際は、まず以下の項目を整理しておくと、優先すべき施策や動くべき時期が見えやすくなります。

  • 採用目標人数
  • 採用したい学生像
  • 採用したい職種や専攻
  • 自社の知名度や採用競争力
  • 採用に使える予算
  • 人事担当者の人数
  • 面接官や現場社員の協力体制
  • 内定後フォローに使える工数
  • 競合企業の動き方
  • どの時期に学生と接点を持てそうか

これらを整理したうえで、自社はどこで勝負するのかを明確にすることが重要です。たとえば、大手企業と同じように早期接点の量で勝負するのか、少人数の学生に絞って個別フォローの質で差別化するのかによって、必要なスケジュールは変わります。

採用ターゲットに合わせて接点のつくり方を変える

また、特定職種や理系学生などターゲットを絞る場合は、ナビサイトへの掲載だけでなく、スカウトやSNS、大学接点などを組み合わせた接点設計が必要になることもあります。一方で、インターンシップの実施が難しい場合は、社員面談やカジュアル面談を早めに設けることで、学生との関係性を深める方法も考えられます。

このように、中堅・中小企業の新卒採用では、一般的なスケジュールをそのまま当てはめるのではなく、自社の採用体制やターゲット学生に合わせて設計することが重要です。

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採用スケジュールを改善するためのKPI管理と振り返り方

新卒採用スケジュールを毎年見直しているつもりでも、うまく改善につながらないことがあります。その原因の一つが、採用活動を感覚的に振り返ってしまうことです。

「応募が少なかった」「辞退が多かった」といった印象だけでは、どの時期に、どの工程で課題があったのかを正確に把握しにくくなります。採用スケジュールを改善するには、各フェーズの状況を数値で確認し、どこで歩留まりが落ちているのかを明らかにすることが重要です。

採用活動をフェーズごとに数値で把握する

新卒採用で確認したいKPIは、最終的な採用人数だけではありません。どのチャネルから学生が流入したのか説明会にどれくらい集まったのかエントリーした学生のうち何人が選考へ進んだのか内定を出した学生のうち何人が承諾したのかを見ていくことで、採用活動全体の課題が見えやすくなります。

フェーズごとに確認したい主なKPIは、以下の通りです。

フェーズ確認したい主なKPI
母集団形成採用サイト流入数、イベント参加数、スカウト送信数、スカウト返信率
説明会・エントリー説明会予約数、説明会参加率、エントリー率
選考選考参加率、面接通過率、選考辞退率、内定出しまでの所要日数
内定・承諾内定承諾率、内定辞退率、オファー面談実施率
内定後フォロー面談実施率、内定者イベント参加率、入社前辞退率

このようにフェーズごとに数字を分けて見ることで、「母集団が足りないのか」「説明会から選考につながっていないのか」「内定後に辞退が起きているのか」を整理しやすくなります。

KPIから歩留まり低下の原因を見つける

KPI管理で大切なのは、数字を確認すること自体ではなく、どこで歩留まりが落ちているのかを見つけることです。数字が下がっている箇所によって、見直すべきポイントは変わります。

数字の状態考えられる課題
採用サイト流入や説明会予約はあるのに、説明会参加率が低いリマインド方法、開催日時、参加前案内に課題がある可能性
説明会参加者は多いのに、エントリー率が低い説明会の内容や訴求ポイントが、学生の関心と合っていない可能性
一次面接から最終面接への通過率が低い選考基準やターゲット設定にずれがある可能性
選考途中の辞退が多い選考スピード、連絡頻度、面接体験に課題がある可能性
内定承諾率が低い内定後フォローだけでなく、選考中の企業理解や志望度形成が不足している可能性

このように、フェーズごとに数字を見ることで、改善すべき場所が明確になります。たとえば、説明会参加率が低いのであれば、集客施策よりも参加前の案内やリマインドを見直す必要があります。一方で、内定承諾率が低い場合は、内定後の面談だけでなく、選考中に十分な魅力づけができていたかまで確認することが大切です。

数字を単体で見るのではなく、「どの工程で学生が離脱しているのか」を確認することで、スケジュールのどこを調整すべきか判断しやすくなります。

前年実績をもとに次年度のスケジュールへ反映する

KPIは、単年で見るだけでは十分ではありません。前年実績と比較することで、採用活動の変化や改善点が見えてきます。

たとえば、説明会参加者は増えたのにエントリー率が下がっている場合は、集客はできているものの、説明会での訴求内容や選考導線に課題がある可能性があります。反対に、エントリー数は少なくても選考参加率や承諾率が上がっている場合は、ターゲット設定や接点の質が改善されていると考えられます。

数字の増減だけでなく背景を確認する

重要なのは、数字の増減だけを見るのではなく、その背景を確認することです。実施時期を前倒ししたのか、集客チャネルを変えたのか、説明会内容を見直したのかによって、数字の意味は変わります。

前年実績を振り返る際は、数値だけでなく、どの施策をいつ実施したかというスケジュール上の情報も合わせて確認することが大切です。たとえば、説明会参加率が改善している場合でも、開催時期を前倒しした影響なのか、告知チャネルを増やした影響なのか、リマインド方法を変えた影響なのかによって、次年度に活かすべきポイントは異なります。

採用活動の終了後には、各フェーズのKPIを見ながら、どの時期の施策が効果的だったのか、どこに改善が必要だったのかを整理しておきましょう。接点づくりが遅かった、面接期間が長すぎた、内定後のフォローが不足していたといった課題が見えれば、次年度はその部分を前倒ししたり、工数配分を見直したりできます。

KPI管理は、数字を見るためのものではなく、次の採用スケジュールをより良くするための土台です。採用人数だけを見るのではなく、接点形成から承諾獲得までの流れを数値で把握し、自社に合った改善を積み重ねていくことが、28卒採用の精度を高めるポイントです。

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まとめ

新卒採用のスケジュールは、採用広報や選考の日程を並べるだけでなく、学生との接点づくりから内定承諾までを一貫して設計する採用戦略そのものです。特に28卒採用では、インターンシップやオープン・カンパニーを起点とした早期接点の重要性が高まっており、3月以降に動き出すだけでは十分とはいえません。

28卒採用を成功させるには、一般的なスケジュールをそのままなぞるのではなく、自社の採用目標やターゲット、企業規模、業界特性に合わせて最適化することが大切です。まずは自社の現状を整理し、いつ、何を、どの目的で行うのかを明確にしたうえで、採用スケジュールを組み立てていきましょう。

自社だけでの設計や運用に不安がある場合は、新卒採用に知見のある外部パートナーの支援を活用するのも一つの方法です。第三者の視点を取り入れることで、母集団形成、選考設計、内定フォローまでをより実務的に見直しやすくなります。

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