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2024.5.2.Thu

       

女性が管理職を目指すメリットとは?女性管理職の採用ニーズや転職動向などを解説!

現在、多くの企業が「管理職」の採用や「社外取締役」の招聘において、経験豊富な女性を強く求めています。この背景には、2022年4月より改正された「女性活躍推進法」、さらに、SDGsやESGへの意識の高まりというものがあります。

一方で、帝国データバンクが2021年7月に実施した調査によると、「女性管理職が30%以上」の企業はわずか8.6%、「女性管理職ゼロ」の企業は45.2%というのが現状です。今回は、昨今の女性幹部職の採用動向・転職事例をお伝えします。


女性管理職のニーズ急増


「働きたい女性が個性と能力を十分に発揮できる社会」の実現を目的とする女性活躍推進法が、2022年4月1日に改正され、労働者数101人以上300人以下の企業にも行動計画の策定・届出が義務付けられるようになりました。

これにより女性管理職のニーズが急増していると思われる方が多いようですが、実は、女性管理職のニーズが増えている背景にあるのは、これだけではありません。むしろ、グローバルでの「SDGs(持続可能な開発目標)」「ESG(※)」への意識の高まりが色濃く反映されています。
※ESG/環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)

従来の投資は、財務状況や事業の成長性によって判断されていましたが、近年は「ESG」への取り組み・達成状況が投資判断材料とされるようになっています。ESGのうち、社会(Social)のテーマの一つが「人的資本」であり、その中には「ダイバーシティ(多様性)」が含まれ、「女性活躍」もこの指標に該当します。

こうした潮流を受け、2021年6月、東京証券取引所はコーポレートガバナンス・コードを改訂。補充原則として、下記が追加されています。

「上場会社は、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況を開示すべきである」

女性活躍推進は、単に法律を守るだけでなく、投資の獲得のためにも取り組まなければならない課題となっているわけです。

女性幹部登用の現状と課題


日本だけでなく世界的にも女性の活躍や管理職への進出を後押しする傾向がある一方で、管理職になりたくないと考える女性も少なくありません。独立行政法人国立女性教育会館の「男女の初期キャリア形成と活躍推進に関する調査」によると、企業で働く正社員女性のうち、管理職を「目指したいと思っている」と回答した人は10%強、「どちらかというと目指したくない」「目指したくない」という回答は合計で約半数にも上っています。

また、入社当初よりも入社から年数が経った人の方が「管理職を目指したくない」と答えている点も見逃せません。女性管理職が少ない原因は、女性側の意欲であると考えている企業もありますが、実際には職場環境や労働条件、家庭環境といった包括的な状況が関係している可能性があります。

女性が管理職になるメリット


管理職への昇進を避けたい女性も多いというデータがある一方で、年収アップやヘッドハンティングのチャンスなど、管理職になるメリットは多数あります。管理職になることで、ワークライフバランスの幅が広がり、充実度が高まるといった点が代表例です。

また、自身が成長した成果として管理職への昇進を手にしたという見方もできます。

◆ 年収が上がる


男女問わず、管理職になることで年収アップが期待できます。厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」のデータでは、女性の役職別の月給は係長クラスで約33万円、課長クラスで約44万円、部長クラスで約52万円と、いずれも全体平均の約25万円を上回っています。

具体的な給与額は、勤務先企業や部署などによって異なりますが、管理職に就くことで責任の範囲が増え、給与が数万円以上高まる可能性は高いでしょう。

◆ 成長を実感できる


部下を育てながら成長を実感できる点は、管理職の大きな魅力の1つです。部下の育成はマネージャーや管理職の重要な役割であり、細やかなコミュニケーションや洞察力が大いに役立ちます。また、社内外から頼られることも増えて、人脈構築にもつながるでしょう。

責任のより大きなポジションに就くと、全体を俯瞰して見ながら業務の全体における流れや位置づけが理解できるため、意識や知見が高まって自己成長にも役立ちます。



◆ 転職のチャンスが増える


管理職の経験がある女性は、マネジメントスキルを評価されることで、転職のチャンスが増えます。ヘッドハンティングによりキャリアアップできる可能性もあるでしょう。女性活躍を推進する企業ではロールモデルとなる人材として女性の管理職を積極的に採用している場合もあります。

女性の活躍を推進することにより、企業の社会的評価の向上にもつながります。一般消費者がエンドユーザーとなるビジネスモデルにおいては、購買の意思決定を担う女性の意見を取り入れられるという効果も期待できるでしょう。

◆ ワークライフバランスの幅が広がる


管理職になると仕事における裁量が増え、仕事の量やスケジュールを自分でコントロールできるため、ワークライフバランスを調整しやすくなります。出産や子育てなど男性とは違った経験をする女性は、ワークライフバランスを重視する傾向があります。

管理職の女性がワークライフバランスの実現に向けて自ら率先して行動することで、部下や他の社員が働きやすい環境づくりが可能です。また、社員のモチベーション維持や業務効率化、生産性の向上など社内全体の意識改革にもつながります。


女性幹部・幹部候補の採用ニーズ・転職動向


女性を対象とするエグゼクティブクラスの求人は、これまではバックオフィス系が中心でしたが、最近では広がってきており、ビジネスラインや製造ラインの管理職にまで及んでいます。たとえば、次のような求人に増加傾向が見られます。

◆ 「サステナビリティ」施策の推進・広報


「サステナビリティ推進室」「ダイバーシティ推進室」などの「室長兼執行役員」といったポジションが目立つようになってきました。 サステナビリティの取り組みに関しては、「IR」も含め外部への発信も重要。象徴的な存在として、このポジションに女性を据えたいと考える企業が増えています。

◆ コンサバティブな業界でのニーズ


重工メーカー、食品メーカー、建設関連会社などは、もともと男性比率が高く、女性のマネジメントクラスが少ない状況です。政府が指標として掲げる女性管理職比率の数値に遠く及ばないため、女性に限定した幹部採用に動き出しています。

◆ 採用事例は40代が中心。子育て中の女性も


入社時より役員としてお迎えいただくケースもありますが、多くの場合入社後の活躍また役員等幹部への育成期間が考慮されるため、40代の方を部長クラスで採用されることが多いです。「働き方改革の推進リーダー」「女性社員のロールモデル」として迎えられています。

ご本人も、ご自身が育児とキャリアの両立に苦労した分、その経験を生かして貢献したいという思いをお持ちです。例えば、「『女性活躍』という言葉を世の中からなくしたい(=それが当たり前の社会にしたい)」という志を語った女性は、企業から高評価を得ていました。



女性の幹部職に向いている人の特徴


女性の幹部職には、組織の責任者として物事をマネジメントする能力やコミュニケーション能力、リーダーシップなどが欠かせません。ここでは、女性の幹部職に向いている方の特徴を具体的に解説します。

女性の幹部職に向いている方の特徴としては、以下の4つが挙げられます。

・リーダーシップがある
・コミュニケーションスキルがある
・向上心が高い
・成果を上げるための組織づくりができる

それぞれについて詳しくみていきましょう。

◆ リーダーシップがある


女性の幹部職として成功するためには、多くの社員をまとめあげる強力なリーダーシップが不可欠です。組織の方針を設定し、時には難しい決断を迫られることもあります。

リーダーシップは、部下を効果的にまとめ、チームのパフォーマンスを向上させるだけでなく、信頼と尊敬を得てチームワークを形成することも重要です。このようなリーダーシップは、組織全体の士気と効率を高め、良好な職場環境を創出します。

◆ コミュニケーションスキルがある


コミュニケーションスキルは、女性の幹部職にとって不可欠なスキルです。幹部職には、部下やほかの部署のリーダーとの効果的なコミュニケーションを通じて、組織内の調和と連携を強化する責任があります。

明確で思いやりのあるコミュニケーションは、チーム内の問題解決や意思決定プロセスにおいて重要な役割を果たします。高いコミュニケーションスキルを持つ幹部職は、社内外の人間関係の構築にも長けているのです。

◆ 向上心が高い


女性の幹部職には、絶えず学び、自己を向上させる意欲が欠かせません。女性の幹部職は、組織とメンバーのパフォーマンスに対して敏感でなければならず、変化する市場や業界のトレンドに対応するために、常に情報収集と学習に励むことが求められます。

向上心がある幹部職は、継続的な組織成長のために、新しい知識やスキルを積極的に取り入れられ、現状分析や情報分析など繊細さが必要とされる作業にも長けています。



◆ 成果を上げるための組織づくりができる


女性の幹部職に必要な最も重要な特徴の1つは、効果的な組織づくりができる能力です。この能力では、個人のプレイヤーとしての能力だけでなく、次世代の戦力となる後輩社員の育成やチーム全体の成果を最大化できる能力です。

女性の幹部職には、ロールモデルが少ないという障壁もあり、マネジメントスキルの習得が難しいという場合も少なくありません。しかし、このような状況を克服し、マネジメントスキルを磨くことは非常に重要です。


女性管理職の転職を成功させるには


女性の管理職や女性の社会的な活躍の必要性が説かれている現代、解決すべき課題は多く残されており、「管理職になりたくない」と考える女性が多いことも事実です。ただ、「女性活躍推進法」の改正など、国を挙げて女性が活躍しやすい環境づくりに取り組んでいます。

女性管理職として転職を成功させるためには、女性が活躍している企業や女性が必要とされる業界を選ぶことも有用です。より確実な情報を得るためにも転職エージェントを活用することをおすすめします。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー HRコンサルティング事業部

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