今さら聞けないSNS採用・ソーシャルリクルーティングとは？基本知識をおまとめ解説いたします

採用難の今の時代、様々な新しい採用手法が取り上げられる中、注目されている一つの手法がSNS採用(ソーシャルリクルーティング)です。


という人事担当の方向けに、この記事ではSNSを使った採用の基本となる情報をまとめて解説いたします。

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは？

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは、SNS（Twitter・Instagram・Facebook・YouTube・TikTok・Linktin・LINEなど）を利用した採用活動です。

SNSを活用した採用には、アカウントを作り投稿するSNS運用やSNS上での広告配信、直接応募者とコミュニケーションを取るためのツール利用など、さまざまな方法があります。
これらを総称してSNS採用(ソーシャルリクルーティング)と呼び、多くの企業がこの新しい採用手法に注目しています。

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)が注目されている理由

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)が注目されている背景には2つの理由があります。

・採用難＝既存手法で採用がうまくいっていない
・少子高齢化＝若手採用ができない

多くの企業が採用に問題を抱え、特に若手採用に苦しんでいるため、多くの若年層ユーザーを抱えるSNSを活用して採用につながる方法を模索しています。
SNSからの直接的な応募だけでなく、自社HPを利用したオウンドメディアリクルーティングや求人サイトへの集客ツールとして、さまざまな利用法が検討、実施されてきています。

多くの企業が採用難の状況に直面し、新たな採用情報を発信するためにSNSに期待を寄せています。しかし、特徴や役割を理解せずに採用活動を進めることで失敗するケースも多く、SNS採用が成功している企業はまだまだ限られた一部にとどまっています。

SNSの利用者数と転職・就職時の利用状況

SNSで採用活動をするにあたって、まずは求職者の行動を把握することが重要です。求職者がいつ・どんな時に・どのような目的でSNSを利用するのかを確認しましょう。

◆ SNSの利用状況

総務省による令和2年度の情報通信メディア利用時間と情報行動に関する調査報告書によれば、利用率が最も高いSNSは「LINE」で90.3％となっています。若手(20代)の利用シェアは以下の通りです。

出典: 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

令和2年度のデータでは、TikTokのユーザー数はまだ少ないですが、当時でも伸び率は高く10代の57.7％利用を考えると現在は更に多くのユーザー数がいると推測します。

◆ 就職活動におけるSNSの利用状況

株式会社DYMが行った就職活動中の学生を対象としたアンケート調査の結果、SNSで情報発信をすることで企業の印象が良くなると回答した学生は80％にのぼり、SNS上での情報発信が求められていることが分かりました。

また、他の企業のデータでも、33％の新卒者がSNSで就活情報を収集していることが明らかになり、SNSの活用が一般化しつつあると言えます。就職活動中の学生が情報収集で使うSNSは、Twitter・Instagramが多い傾向です。

※DYM調べ

また、中途採用・転職活動でも企業SNSアカウントがあれば見るという方も若手中心に多くなっており、正社員の採用領域においてもSNSは無視できない存在になってきています。

SNSの種類と特徴

Instagram

国内アクティブユーザー　約3,300万人
年代　20代女性ユーザーが多い
特徴　画像・動画を中心に視覚的な訴求ができるSNS

Facebook

国内アクティブユーザー 　約2,600万人
年代　30～50代がメイン
特徴　実名アカウントでビジネス利用も多いSNS

Twitter

国内アクティブユーザー　約4,500万人
年代　20～40代がメイン
特徴　幅広い年代・いいねやリツィートなど二次拡散・バズるSNS

YouTube

国内アクティブユーザー　約6,500万人
年代　10～40代がメイン
特徴　幅広い年代・動画プラットフォームの第一人者

TikTok

国内アクティブユーザー　約1,700万人
年代　10～20代が中心
特徴　若年層に圧倒的支持・短尺縦型動画



※日本で最も利用されているSNSはLINEの約9,400万人ですが、LINEの採用利用のほとんどはコミュニケーションツールとしての利用になる為、上記では割愛しています。

SNSを使った施策の種類

◆ SNS運用

SNS運用とは、企業の公式採用アカウントを取得して、企業の採用情報の発信やイベントの告知、採用HPには記載できていないリアルな採用情報を投稿をすること。また、その投稿を継続して実施することになります。

多くの情報を発信し、目に触れる機会を増やしたり、ファン（いいね・リツィート・フォロー）を増やしていくことを目的としています。

◆ 広告配信

広告配信とは、それぞれのSNSを利用して短期的に多くのユーザーに情報を届ける広告を配信することです。

各SNS毎に特徴的な配信設定が可能で、例えばTwitterではフォロワーターゲティングという指定のアカウントをフォローしているユーザー(とその類似ユーザー)に配信するということが出来ます。
※例／新卒向け広告をリクナビ2024・マイナビ2024のTwitterアカウントフォロワーに配信する

SNS運用とは違い、短期的に集客できるため、自社の魅力を短期的に多くのユーザーに見てもらえるメリットがあります。

◆ コンサルティング・代行を依頼する

コンサルティング・代行は、上記SNS運用や広告配信を他社にその一部や全てを委託して実施してもらう施策となります。

SNS運用・広告配信にはノウハウやマンパワーが必要なため、最初の段階では一部又は全部を専門の会社に委託してもらい、ノウハウを学んだうえで自社運用に切り替える方法もおすすめです。

SNS採用のメリット・デメリットと注意点

ここまでSNS採用(ソーシャルリクルーティング)についての基本情報を記載させて頂きましたが、ここではSNS採用のメリット・デメリットについてお伝えします。SNSならではの注意点もあるので、ご確認ください。

◆ SNS採用(ソーシャルリクルーティング)のメリット

SNSの運用のみであれば無料で始めることができるため、採用につながれば採用コストの削減につなげることができます。

また、若年層に利用されているので、若手採用に苦しむ企業にとってもうまく活用できれば若手採用につなげることができます。

◆ SNS採用(ソーシャルリクルーティング)のデメリット

短期的な成果を求める場合は、SNS広告配信するという手段もありますが、SNS広告についても基本的には潜在層(今仕事を探していない層)が配信の中心になってしまう為、相当な魅力がない限りは直接的成果につながりません。

運用についても同じくアカウント作成から見てもらえるアカウントに育てる必要もあるため、広告配信・アカウント運用とも専門企業にコンサルティングや運用代行・広告配信代行をしてもらう形がおすすめです。

まとめ

SNS採用（ソーシャルリクルーティング）は誰にでも始める事ができる半面、SNS毎にある特徴や役割を理解せずに利用すると思ったような成果につながりません。よくある失敗例では、採用アカウントを立ち上げて2～3ヶ月頑張って投稿を続けたものの全く成果に繋がらず放置されてしまうケースがあります。

せっかく利用するのであれば、SNSの特徴や役割を理解した上で、特徴や役割にあった目標設定をして利用するのがおすすめです。
弊社でも、SNS運用代行や広告運用・ブランディングやコンサルティングなどのサービスを行っております。気になる方向けの無料の相談会やセミナーなども開催しておりますので、お気軽にご相談下さい。

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この記事を書いた人

山下 勇

社歴21年のベテラン営業。営業・マネージャーとしてWEBマーケティング・OMR・求人媒体を利用した採用手法で1000社以上の採用成功を実現。

主な実績
・リスティング広告を用いた広告戦略策定
・運用・採用HPの分析改善・ブランディングができるHP作成
・採用難職種向けの採用LP運用戦略策定・制作
・採用専用SNSアカウントの活用・運用代行
・SEO・SNS・HPなどの採用コンサルティング

 

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