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SNS採用・ソーシャルリクルーティングを成功させるには?SNSごとの違いや特徴、成功事例を紹介!

SNSは日々の生活に欠かせない存在です。そのような中、SNS採用は採用活動の一つの手法として多くの企業から注目を集めています。

「SNS採用って一体何?何から始めたらいいの?」
「どのSNSを選んだらいいの?効果的な発信方法って?」


本記事では、このように思っている人事担当者の方向けに、各SNSの特徴と違い、成功事例やメリットデメリットを解説しています。採用難の今、あなたの企業の採用力を高めるためにSNS採用を活用してみましょう。


SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?


SNS採用はソーシャルリクルーティングとも呼ばれる、SNSを利用した採用活動のことです。 企業のブランディングや認知度UPを目的としたり、ダイレクトに求人掲載したりスカウトしたりなど活用方法にはさまざまなものがあります。

株式会社DYMが行った就職活動中の学生を対象としたアンケート調査では、SNSで情報発信をすることで企業の印象がよくなると回答した学生は80%でした。



また、就職活動中の学生が情報収集で使うSNSは、X(Twitter)Instagramが多い傾向にあります。


SNS採用を成功させるポイント


SNS採用は、効果が実感できるまで時間がかかる採用手法です。時間をかけて運用しても、効果がなければ時間も労力も無駄になります。
そこで、ここからはSNS採用を成功させるポイントについて紹介します。

①ターゲットの明確化


SNS採用を成功させるためには、まずはターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットを明確にすれば、効果的なメッセージ作成や適切なSNSの選択、最適な発信タイミングなどを決定できるため、より効果的な採用活動が可能になります。

ターゲットとは企業が採用したいと考えている人材のことです。たとえば、新卒採用であれば学生、中途採用であれば経験者やキャリアチェンジを考えている人など、求める人材によってターゲットは異なります。
SNSでは特定のターゲットの心に響く、マニアックな企業の魅力を伝えましょう。



②情報発信の目的の設定


SNS採用を行うときには、情報発信の目的を明確に設定して行いましょう。
たとえば、その目的が母集団形成であれば、潜在的な求職者へ届くことを重視して発信する情報を考えます。自社のビジョンや取り組み、社員の日常を描いたストーリーなどを発信し、求職者に自社への興味や理解を深めてもらうことが目的です。

一方、ブランディングを目的とするなら、発信する情報は自社のカルチャーや価値観、業績などを際立たせるものがよいでしょう。
重要なのは、求職者のニーズに対し自社の魅力を発信するという視点です。求職者が何を求めているのか理解し、それに対する自社の解答を明確に伝えることで、より魅力的な情報発信が可能となります。

③積極的な交流


SNSで認知されるためには情報を一方的に投稿するだけではなく、ユーザーとの積極的な交流がポイントです。
たとえば、投稿に対するコメントへの返信、質問への的確な回答、フォロワーの投稿に対するリアクションなどのコミュニケーションが必要となります。

また、それらに迅速に対応することで、企業としての信頼性や対応力のアピールにもつながるでしょう。
積極的に交流することでより強いエンゲージメントを築けるため、求職者が自社を念頭に置いた採用活動につながる可能性も高まります。



④中長期的な発信の継続


SNS採用を成功させるためには、中長期的に情報発信を継続していく必要があります。

SNSでは一度発信したコンテンツは数時間後には他の新しい情報に代わり、古い情報はユーザーの目に触れなくなります。そのため、定期的に情報を発信し続けることが大切です。
発信内容は、以下のような内容がよいでしょう。

毎日の業務の様子を投稿する

社員インタビューやオフィスツアーの動画を定期的にアップ

業績や受賞歴などのニュースを更新する

さまざまな角度から自社の魅力が伝わる情報を用意
→求職者が自社に関心を持ち続けるきっかけになるかもしれません。


SNS採用におすすめSNSの特徴と違い


総務省による令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によると、もっとも高い利用率であったSNSはLINEで94.0%、次いでYouTubeの87.1%でした。


出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

2年前の調査報告書と比較すると、20代のTikTokは28.6%から47.9%と約1.6倍の伸び率でした。 令和4年度の10代の利用率が66.4%であることから、今後もTikTokの利用率は伸びていくことが考えられます。

就職活動中の学生が情報収集で使うSNSは、Twitter・Instagramが多い傾向にあり、企業のSNSがあればまずは確認するといった声もあります。


出典:ASCII.jp

SNS利用状況を見ると、平均約7割の大学生がほぼ毎日SNSを利用していると回答しています。 もっとも利用するSNSはLINEで、YouTube、Instagram、Twitterと続きます。

それでは、各SNSの特徴と違いについて見ていきましょう。

◆ LINE




LINEは国内ユーザー数が約9,500万人(2023年6月末時点)と、もっとも認知されているSNSです。
10代から50代までの幅広い年齢層に利用されているため、多様なターゲットへアプローチできるでしょう。

ただし、友だち追加していないユーザーに対しては直接アプローチできないため、広告にLINEのQRコードを貼って登録を待ったり、説明会で直接登録をしてもらったりする必要があります。

LINEは登録の壁さえクリアすればユーザーの閲覧率は高く、自社が訴求したい情報を常に表示できるため効果は高まります。

◆ X(Twitter)




X(Twitter)は国内アクティブユーザー数約4,500万人(2017年10月時点)のSNSです。

「いいね」や「リツイート」の機能により、情報はフォロワー以外の人にも広く拡散可能です。

さらに、企業アカウントだけでなく担当者個人のアカウントで日常を発信してブランディングすることもできます。個人アカウントでの発信は、企業のリアルな雰囲気を伝えやすく読者の共感を得やすい方法です。

◆ Facebook




Facebookは国内ユーザー数約2,600万人(2019年7月時点)で、とくに30〜40代の利用率が高い傾向にあります。その一方で、10代の利用率は低く若年層へのアプローチには不向きといえるでしょう。

しかし、Facebookは実名登録制であるため、ユーザーのリアルな交友関係や背景が反映され、学歴、仕事、ライフステージなど高精度なターゲティング広告の利用も可能です。

年齢層が高めのキャリア層へのアプローチに適しているSNSです。

◆ Instagram




Instagramの国内ユーザー数は約3,300万人(2019年6月時点)。10〜20代の若い女性ユーザーが多い印象もありますが、実は男性比率は40%を超えています。

Instagramは画像や動画の投稿に特化しており、「〇〇映え」といわれるようなビジュアル的な情報発信が特徴的です。ただし、他のSNSと比較して情報の拡散性はやや低い傾向です。

Instagram広告では年齢、地域、性別、興味・趣味、職業、教育レベル、生活スタイルなどを絞り込んだ詳細なターゲティング広告も利用できます。
また人気インスタグラマーとタイアップしての自社広告を配信できる「ブランド情報広告」も人気です。

◆ TikTok




TikTokの国内アクティブユーザーは約1,690万人(2021年10月時点)で、10代から20代の若者世代から人気があるSNSです。

15秒から10分ほどのショートムービーを撮影して投稿する動画共有サービスで、精度の高いレコメンド機能によりユーザーは自分好みの動画を簡単に見つけられます。
また、TikTokの広告はスマートフォンの画面全体に表示されるため、ユーザーに強い没入感を与え、鮮やかな広告効果を期待できます。

TikTokはバスるショート動画といったイメージがあるため、ビジネスとして参入している企業は多くありません。そのため、競合が少ない中で自社の魅力をアピールすれば、若い世代からの応募者数が増える可能性は高いでしょう。

◆ YouTube




YouTubeは国内ユーザー数が約7,000万人(2023年3月時点)と非常に多く、幅広い年齢層に対してリーチ可能なプラットフォームです。
会社の紹介や採用情報の発信、仕事の内容や社風の紹介など多岐にわたる内容を視覚的に表現すると、ユーザーの理解が深まり強い印象を残せます。

しかし、動画制作は時間とコストがかかり、定期的な投稿を維持するためには専門スキルが不可欠です。社内で内製化できる技術がなければ、外部に委託する必要があります。
ユーザーに印象に残りやすい方法ですが、SNS採用のメリットともいえるコストや工数面が気になる場合はおすすめできません。 ただし参入のハードルが高い分、ライバルも少ない傾向にあるため、長期的な資産として考え投資するのもよいでしょう。


SNS採用の成功事例


ここでは、SNS採用を行い成功した2つの事例をご紹介します。

◆ 株式会社あいホーム


宮城県で新築住宅の建築・販売を行う株式会社あいホームは、SNS・動画採用で成功した事例です。

かつては新卒採用者のほとんどが仙台の学生だけでしたが、SNS・動画採用にしてから約7割が県外からのUIJターンの優秀な人材を採用できるようになりました。
InstagramとYouTubeのライブ動画配信を毎日行うことで、年間約100名のエントリーを獲得しています。

詳しくはこちらをご覧ください。
費用をかけずに優秀な人材を採用する「SNS・動画採用」の魅力

◆ 富士運輸株式会社


富士運輸株式会社は、長距離トラックの乗務員を中心に運行管理者、車両整備士などの採用を行い成功した事例です。

富士運輸株式会社のSNS運用は、会社を認知してもらい将来の仕事の選択肢にしてもらうことを目的として設定しました。
社員に会社公認のYouTuberがおり、チャンネ ル登録者数は一番多い人で6万人以上。Facebook、Instagram、Twitter、TikTokも活用し、800万再生を超える動画もあります。

詳しくはこちらをご覧ください。
中途採用におけるウェブサイト等活用好事例集


SNS採用(ソーシャルリクルーティング)のメリット


ここではSNS採用のメリット・デメリットについてお伝えします。SNSならではの注意点もあるので、ご確認ください。

◆ 採用コストを削減できる


SNS採用はコスト効率が良く、予算が少ない中小企業でも活用しやすい採用手法です。
SNSの利用料は基本無料でフォロワーが増えれば広く拡散できます。さらにSNS広告特有のターゲティング機能を活用することで、最も関心があると予想されるユーザーに求人情報を届けられます。

なお、内製化に自信がない場合はSNS運用を外部委託することもできます。運用内容に応じて月額10万円から50万円ほどが運用代行の相場料金です。。

◆ 情報が拡散されやすい


SNS採用では、魅力的な情報は共有・拡散されやすく多くの人材にリーチできます。SNSでの発信は顕在層だけでなく、就職・転職をはじめていない潜在層へのアピールにも有効です。

定期的な情報配信により企業の認知度向上を図りつつ、数年後に就職活動を始めるであろう大学1〜2年生に対してもアプローチできます。発信に興味を持ってくれた学生は、就職活動時に積極的に応募してくれるかもしれません。

また、転職にまったく興味のなかった優秀な人材が、発信に興味を持ち魅力的に感じれば企業であれば「ここで働きたい!」と考える可能性もあります。
SNS採用は、広範囲な人材に認知される有効な手法といえるでしょう。



◆ ミスマッチを削減できる


SNS採用は、企業と求職者の間でミスマッチが起きにくいといったメリットがあります。

SNSを活用することで一般的な求人広告や人材紹介では伝えきれない細かな情報や企業の雰囲気を、写真や動画など多彩なメディアを用いてダイレクトに発信できます。そのため、求人の条件面だけでなく自社の価値観やカルチャーに共感する人材を集められるでしょう。
定期的に情報を更新することで、求職者と魅力や強みを随時共有できるため、企業のブランディング効果にも期待できます。

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)のデメリット


メリットの多いSNS採用ですが、もちろんデメリットもあります。しっかりとメリット・デメリットを把握し運用を行うことが重要です。

◆ すぐに効果を実感しづらい


SNS採用の効果をすぐに実感することは難しいでしょう。フォロワーを獲得し採用に結びつけるには、一定の時間と継続的な発信が必要です。

また、多くのフォロワーを一気に獲得するのは困難で、人々が自然と集まるような魅力的な発信を継続的に行う必要があります。

そのため、フォロワーの増加や直接的な応募の成果を求めるのではなく、長期的な視点でブランディングを行うという視点が重要です。運用開始当初は成果を感じにくいですが、認知されフォロワーが増えると半永続的に企業の魅力に共感し関心のある層に届くメディアとなります。

◆ 工数がかかる


SNS採用のデメリットの一つは運用に工数がかかる点です。SNSの運用は企業の取り組みやビジョン、社員の様子など多岐にわたる情報を毎日作成し発信し続けなければなりません。

また、ただ発信すれば良いものではなく、認知されるためには他の人の発信に「いいね」や「リツイート」したり結果を分析したりなどの工夫が必要です。片手間にできる作業ではなく、専任の担当者を設置したり部署全体で運用したりする必要があるでしょう。

長期的に見るとSNS採用は非常に有効な方法ですが、短期間での効果を期待する場合は、転職ニーズの高い求人媒体や転職エージェントを利用するのがおすすめです。

◆ 炎上リスクがある


SNSを運用するとしばしば炎上リスクをともないます。SNSを発信するには適切なネットリテラシーが必要となり、誤解を招く表現や不適切な投稿は企業の評判を損なう可能性があります。
一度失った評判を取り戻すことは容易ではありません。投稿内容は第3者の視点で事前にチェックしておくべきでしょう。

また、このようなリスクを避けるために、SNS運用を専門的な知識のある代行業者に頼むのも一つの方法です。



まとめ


今回は、各SNSの特徴と違い、成功事例やメリットデメリットを解説しました。SNS採用(ソーシャルリクルーティング)を成功させるには、以下のポイントが重要です。

ターゲットの明確化
情報発信の目的設定
積極的な交流
中長期的な発信の継続

これらのポイントをおさえて企業の魅力を発信すれば、数百、数万と多くの求職者に認知され優秀な人材との出会いが期待できます。企業の思いが伝われば、その思いに共感した人材があなたの企業を訪れるかもしれません。

とはいえSNSで発信し続けることは簡単ではなく、数ヶ月続けても効果が出ず放置してしまうケースも多数あるようです。学びながら運用して疲弊してしまうよりも、SNSの特徴や役割を理解したプロに任せてしまうのも一案です。

弊社でも、SNS運用代行や広告運用・ブランディングやコンサルティングなどのサービスを行っております。気になる方向けの無料の相談会やセミナーなども開催しておりますので、お気軽にご相談下さい。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー オウンドメディア部

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