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2022.11.30.Wed

       

【採用コスト削減】全国の求人募集で応募効果改善、採用単価削減する4つのポイントとは!?

2022年に入り求人の効果が悪化しています。2022年9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.34倍となっており、2021年9月の1.15倍から0.19ポイント上昇しています。
有効求人数も増加しており、産業別では「宿泊業,飲食サービス業(29.5%増)」、「生活関連サービス業,娯楽業(22.3%増)」、「卸売業,小売業(12.7%増)」が大きく増加してます。

※参考:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和4年9月分)について

求人広告も掲載件数が大きく増加しており、2022年2月にアルバイト主要5媒体(タウンワーク・マイナビバイト・バイトル・FAナビ・イーアイデム)の週平均掲載件数が200万件を超えました。
これはコロナ前よりも多い件数で、2022年10月には210万件を超える週も出てきています。

今後も求人広告の掲載件数の増加は進み、ますます採用が難しくなることが予測される中、採用戦略や求人掲載方法の見直しは急務です。

そこで今回は、全国の求人募集で応募効果改善、採用単価削減する4つのポイントをご紹介させていただきます。


①全案件を低単価のメディアで敷き詰めて掲載


各メディア、低単価で掲載する手法があります。「低単価商品はそもそも応募が来ないのでは?」という疑問をお持ちの方も多いのではと思いますが、低単価商品でも工夫次第では大きな成果を出すことは可能です。

◆ タウンワーク枠関連商品


枠得プランとは、リクルート社が提供するタウンワークネット商品の一部であり、複数案件に対して、低単価で一斉募集できるプランです。タウンワークネット内での表示順位は下位ですが、応募に対する費用対効果はリクルート媒体の中でも最も高い商品です。

枠得プランについてはこちらも御覧ください。
枠商品での効果出しのポイントは分析・検証です。

低単価で一斉募集できる特徴を活かし「案件(店舗・地域)の採用難易度の把握」、「応募獲得につながる原稿コンセプトの確認」の検証が可能です。 



案件(店舗・地域)の採用難易度の把握

枠商品で採用のできる案件、採用できない案件を把握することで必要な案件に必要なだけのコストを掛けることが可能になります。
採用難易度の把握の例

案件A 
枠商品で応募集客、採用が実現できる。引き続き低単価の枠商品で採用活動を進める。

案件B
枠商品では応募集客、採用が難しい。 新たな打ち手が必要。タウンワーク本誌やアイデム、バイトル等での掲載。

今までは案件Aも案件Bも集客に同じコストを割いていたが案件Aはコストを掛けすぎていたことが判明。結果として、トータルでのコスト削減が実現。


応募獲得につながる原稿コンセプトの確認

低単価で掲載できる特徴を活かして、原稿コンセプトの分析を行います。

効果の良い原稿コンセプトに集約していくことで枠商品自体の応募効果を高めることはもちろん、他メディアの原稿作成や採用HPの打ち出し方の参考にもなります。

例)6月末より取組を開始し、原稿あたりの応募数が増加。現在、枠商品で効果の高かったコンセプトをもとにタウンワーク本誌原稿を掲載中。



▼原稿コンセプトの分析を続けることで、1原稿あたりの応募獲得数を改善することができました。




◆ バイトル、マイナビバイト低単価掲載プラン


バイトル

バイトルには露出度に応じた7種類の原稿サイズがあり、どのプランでも情報量は同じです。



タウンワーク枠得プラン同様、掲載期間・利用枠数に応じてボリュームディスカウントされるため、特に単価の低いBプラン・Aプランは長期掲載や複数案件の募集に適していると言えます。
※掲載エリア毎に掲載価格は異なりますのでご注意ください。




マイナビバイト

マイナビバイトのフリープランでは、掲載エリアを問わず募集が可能です。

例えば、ADテキストプラン4週を20枠購入した場合、20万円(1枠1万円×20枠)で全国どこでも募集広告を出すことができます。




◆ 求人検索エンジン


求人検索エンジンとは、Indeed求人ボックスなどのアグリゲーション求人サイトのことをいいます。すでに利用されている企業も多いとは思いますが、現在の求人活動においてはスタンダードな手法となっています。

掲載課金ではなく詳細画面表示による課金(クリック課金)なので、複数の求人案件を持つ企業では採用効率を追求した利用も可能です。

求人検索エンジンの利用にあたり、効果出しのポイントは以下3点です。

①クリック単価(以下、CPC)の適正化

クリック(詳細画面表示)に対して金額を消費していくシステムのためCPCの設定が最も肝の部分になります。(クリック単価が高いと露出が多くなり、一覧表示回数が増加するシステムになります)

露出と予算のバランスを考慮し、目標応募数・目標応募単価達成のためにCPC設定が必要になります。



②適正なキャンペーン分け、予算配分

先程ご案内したCPCは、案件の人気度・採用難易度によって効果的な金額が変わります。採用難易度が高く・適正な求職者が少ない案件は高いCPC、採用難易度が低く・求職者が多い案件であれば低いCPCでの露出が可能となります。採用難易度毎に、適切なキャンペーン分けをすることで、採用予算の適正化が実現できます。

また、限られた予算で出来るだけ応募数を獲得することが目標になる場合、クリック数やクリックからの応募率をもとにキャンペーン分けを行うのも効果的です。 クリック数は多いが、応募率が悪い案件に予算が割かれている場合、この状態が続くと予算消費のみが早くなってしまいます。

案件ごとのクリック数、応募率でキャンペーン分けを行い、「クリック数が多くかつ応募率が高い」キャンペーンに予算を多く投下することで、応募母数の最大化を実現できます。(下記図)




③分析・検証・改善の循環

他の商品でも触れていますが、検索エンジンは特に分析・検証・改善のサイクルを 重ねる必要があります。企業毎に、目標となる指標が異なるため一概には言えませんが、応募単価低減を目標とした場合のサイクルの例は以下になります。

▼求人検索エンジン運用イメージ(応募単価低減を目標)


Indeedや求人ボックスは頻繁に掲載のロジックやシステムを変更があります。この変更への対応スピードも効果を維持するうえで大切です。

2022年7月のIndeed運用方式更新に関してもご案内しております。

◆ 弊社Indeed運用での改善事例


首都圏チェーン企業

・職種・雇用形態:店舗受付スタッフ(パート・アルバイト)

弊社切り替え前/応募単価:3万2000円
弊社への切り替え後/応募単価:8600円

⇒応募単価指標にした運用へ切り替え、予算配分などを細かに変更して運用

全国販売チェーン企業

・職種・雇用形態:店舗販売スタッフ(契約社員)

運用方針切り替え前/応募単価:2万4000円台
運用方針切り替え後/応募単価:5800円台

⇒従来は、弊社にて期間限定の応募数最大化を目指して運用。運用方針切り替え後は、予算の繰り越し(期間延長)も視野にいれ応募単価重視型の運用を実施。約2か月の運用にて上記の状態に改善。


◆ WEB広告


求人広告媒体の掲載件数増による効果不振や求職者の仕事探しの変化から、Google広告やYahoo!広告、SNS広告などを利用し、自社HP経由の応募者を獲得する企業も増加しています。

WEB広告のメリット

ユーザー数が圧倒的に多い。
→Googleのユニークユーザー数は1億人以上

年齢や検索地域等の配信ターゲティングが可能。
→有効応募が集めやすい。

・低単価でHPに掲載している案件すべての広告掲載が可能。
→弊社では月100,000円から運用可能。

弊社の運用事例

職種:クリーニング店スタッフ
勤務地:一都三県



応募単価10,000円を切っており、メインで利用していたタウンワーク本誌の応募単価を下回っています。

WEB広告の詳細は下記記事を御覧ください。

②採用難案件への取り組み


枠得プランなどの低単価商品で母集団形成が出来た次のステップとして、採用難案件への個別改善が必要となってきます。

慢性的な人手不足の案件があることで、広告費の高騰や既存社員の疲弊、定着率の低下、事業戦略の停滞など様々な問題が発生してきます。本格的な人手不足の再来を迎えるにあたり、採用難案件への個別の取り組みはより必要となってきます。



こちらはAPコールスタッフ募集の効果事例です。
毎週タウンワークをご掲載されていた企業様へ、弊社が介入し過去の効果から課題を特定し改善を図った結果、直近1ヵ月と比較し応募数は4倍、応募単価は75%削減することが出来ました。改善のポイントは市場(相場)調査、比較検証です。

具体的には以下の観点で分析・比較して課題特定及び改善を実施しました。

◆ 相場との比較




相場=タウンワーク×東京23区内×APテレホンアポインター×オープニング・短期・単発除く48件の平均(2022年9月実績)
顧客=2022年9月の平均実績

比較した結果

・そもそも相場よりも表示回数が27%低い
検索軸などを見直して表示回数をUPさせる必要あり

・応募率が相場の1/3以下
→魅力的な訴求が出来ていないので原稿内容の見直し、及び募集条件の競合比較


◆ 競合調査


応募率の低さを考えてまず競合調査を実施。
APコールスタッフ(受信のみ除く)で周辺の競合調査をした結果、平均時給は1289円だったものの中央値は1150円(当顧客と同条件)。各種待遇や勤務条件を比較しても差はない状態だったため、広告運用で改善をすることに。



◆ 原稿検索軸について(表示回数改善)


・募集条件と合致する検索軸の中でも、人気検索軸を中心に設定
総務省統計局の人口流出入データを元に、実勤務地への流入上位地域を追加
・職種検索軸で、「コールセンター」と「電話応対」を追加


◆ 原稿内容について(応募率改善)


・これまでの広告では素材写真を使用していた中、実際の人物と職場環境を写真にした方が求職者はリアルにイメージして貰いやすいという理由から、弊社で無料撮影を実施
・現場ヒアリングを実施し、実際に原稿表記可能な待遇を確認して追加記載
・従業員構成(年代・性別・人数)を追加
・応募フォームの質問項目などを削除し、なるべく簡易的に応募できるように変更
・業務における必要スキルや人物像を顧客と再度整理し、採用ターゲットを言語化→ターゲットに合わせたメッセージを訴求

結果、過去は数ヶ月で1名採用のところ、今回の改善で採用要件に完全マッチした人材の即採用に結び付きました。

採用難案件であっても、しっかりと市場分析、比較検証をすることで課題を特定し、それに応じた打ち手を打つことで効果改善をすることが可能です。


③応募受付のアウトソーシング利用


応募を集めてから採用に至るまでの歩留まりの改善も重要なポイントです。


◆ アウトソーシングのメリット


リードタイム短縮による面接参加数最大化

応募流入後1時間以内にオペレーターが応募者とコンタクトを取ります。
1回で連絡が取れない場合は、後追いで複数回架電するため面接数最大化に繋がります。

スクリーニングによる入社数最大化

採用に繋がらない面接を省き面接参加後の採用率を底上げします。

ノンコア業務の削減

応募者対応や面接日程の調整など業務がなくなり、本来のコア業務に専念できる体制になります。

歩留まり改善事例

▼応募受付代行OMUSUBI導入後

※サービス提供:エスプールリンク(弊社アライアンス先)



④詳細な分析による案件ごとの利用メディアの最適化


応募者受付代行のメリットは歩留まりや工数の改善だけに留まりません。
面接設定数や採用数まで正確にデータとして蓄積することができるため、案件毎の投資対効果最大化にも有効です。


◆ データ活用例


a)メディア選定・原稿コンセプト設計

求人メディア毎の面接設定数から、案件毎に効果的な媒体を選定いたします。
面接設定ができている=有効応募(採用ターゲット通りの応募)になるため、費用対効果の高い媒体を優先的に選択することが可能になります。

また、採用者の年齢・属性・居住エリアなども情報として蓄積できるため、案件毎の細かい原稿コンセプト設計も可能です。
コンセプト設計の例

・案件A: 主婦(こども6~12歳世帯)
訴求ポイント▶時期によって出勤日数の調整可 など

・案件B:学生(世帯年収高)
訴求ポイント▶得られる経験重視・責任のある仕事を任せられる環境 など

・案件C:フリーター(Wワーク)  
訴求ポイント▶シフト調整など夢を応援してくれる環境 など


b)年間の応募数から属性別の求職者動向を可視化

採用ターゲットに応じて最適な掲載時期をご提案いたします。



まとめ


全国の求人募集で応募効果改善、採用単価削減する4つのポイントをご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?

現在、アクシアエージェンシーでは月3社限定で採用コンサルティング無料実施中です。 もう少し詳しく話を聞きたいといった場合や、採用にお困りの案件がある場合はぜひお気軽にお問い合わせください。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー 採用コンサルティング事業部

リクルート正規代理店/Indeedゴールドパートナー/Googleパートナー
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