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リスティング広告を利用した採用活動のポイントとは?求人広告に頼らない新たな採用手法を解説!

多くの採用手法がある中、自社に適した人材を採用するために、求人広告や人材紹介などの既存手法だけに頼らずに、自社が保有するメディアを活用した採用活動(オウンドメディアリクルーティング)に力を入れる企業が増えています。

オウンドメディアリクルーティングにおいて、重要な施策の一つはリスティング広告によるターゲット応募者の獲得です。そこで今回は採用・求人活動にリスティング広告を導入する際のポイントについて解説します。

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リスティング広告とは?


リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれるWEB広告の一種です。

GoogleやYahoo!などのの検索エンジン、および検索パートナーと呼ばれる提携先の検索エンジン(BIGLOBE、日経ネットなど)で、ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果画面の上部・下部に広告が表示されます。


▲「○○(地名) 正社員 求人」などと検索すると、検索結果画面の最上部に広告が表示されます。

日本国内での検索エンジンのシェアはGoogleが8割以上を占めていますので、基本的にはGoogleのリスティング広告をベースした広告配信がおすすめです。

◆ リスティング広告の料金形態


求人広告の多くが掲載課金であるのに対して、リスティング広告はクリック課金型のWEB広告です。

クリック課金型の場合、ユーザーが広告に興味を持ってクリックをした際など、成果を得た時に料金が発生します。現在多くのユーザーが利用しているIndeedなどの求人検索エンジンと同じ料金形態で、無駄な費用が発生しにくいのが特徴です。

◆ リスティング広告の掲載順位


リスティングの掲載順位は、入札価格×品質スコア(広告の品質)で決まります。競合が多くの予算を投下しているキーワードでは入札価格が跳ね上がる場合もあるので、キーワードの選定やクリック単価の設定には注意が必要です。

また品質スコアは「クリック率」「キーワードと広告の関連性」「リンク先のページの品質」を基準として評価されます。品質スコアを改善するにはキーワードの選定だけでなく、クリック率に影響を与える広告文、さらにはクリック後に遷移するWEBページの品質にも気を配り評価を上げていくことが重要です。


採用活動にリスティング広告を導入するメリット・デメリット


オウンドメディアリクルーティングが進む中、採用・求人活動でリスティング広告を導入することで、成果を上げる企業が増えてきました。

とはいえ、リスティング広告にはデメリットもありますので、メリットとデメリットをしっかり整理した上で導入を検討する必要があります。

◆ リスティング広告のメリット


①求人を探している顕在層にアプローチができる

リスティング広告を経由したユーザーの多くは求人応募を検討し、自らキーワードを検索エンジンに入力しているので、転職・求職意欲が高く応募に繋がりやすい傾向にあります。

例えば、「飲食 アルバイト募集 吉祥寺」「ドライバー 未経験」「介護 無資格 正社員」などのキーワードで流入したユーザーの検索意図はこれらの職種の仕事探しだと考えられますので、求人情報が魅力的であれば応募に繋がる可能性が非常に高いと言えます。



②求人情報が閲覧されないと費用が発生しない

リスティング広告は求人情報が閲覧される=広告がクリックされると費用が発生するので、効果的に採用活動を行うことができます。

特に、応募に繋がりやすいキーワードが明確な場合は完全一致フレーズ一致での設定がおすすめです。完全一致・フレーズ一致であれば、設定したキーワードやそのキーワードが含まれている場合のみに広告が表示されるため、マッチ度が高い求職者に対して広告を配信することができ、より効率的な採用活動が可能です。

応募に繋がりやすいキーワードが不明確な場合は部分一致での設定がおすすめです。部分一致では、設定したキーワードに関連する語句で広告が表示されるため、完全一致やフレーズ一致に比べて多くのアクセス数を集めることが出来ます。ですが、必要のないキーワードにまで広告が表示される可能性もあります。

③属性・エリアの詳細なターゲティングができる

Googleのリスティング広告では、年齢性別世帯収入配偶者・子どもの有無就業状況などのユーザー属性を設定して配信が可能なので、求める人物像に近いターゲットだけに広告を配信することができます。

また、採用において非常に重要な機能が配信地域を絞り込んでの広告配信機能です。既存の求人広告はすべての地域から閲覧できてしまうため、採用ターゲットでない遠方からの応募の可能性もありました。
しかし、リスティング広告を含むWEB広告全般では、広告の配信地域の絞り込みができますので、採用したい地域にいる方々からの応募だけを集めることが可能です。

◆ リスティング広告のデメリット


①効果を出すには専門知識・スキルが必要

リスティング広告で効果を出すには、キーワードの選定や見直し、運用改善のためのアカウント設計、クリック率を上げるための広告クリエイティブ、適切な予算配分、遷移先ページの見直しなど、数多くの打ち手を複合的に行う必要があります。
また、WEB広告の運用経験がない方であれば、初回の設定だけで多くの時間がとられてしまいます。

WEB広告運用、特にリスティング広告の運用は非常に手間がかかるので、WEB広告代理店の力を借りて軌道に乗せることをおすすめします。



②予算がかかる

リスティング広告は数千円という超低額からの配信も物理的には可能ですが、この予算ではまず効果はでません。ある程度の予算(月10万円程度)で運用をしないと、キーワードの量や単価が制限されてしまい何が正解なのか効果検証することができません。

最低でも月10万円×3ヵ月程度の予算で運用をスタートして、効果が出るキーワードやクリエイティブに絞り込んで予算を投下していくことが必要です。

③軌道に乗るまである程度の時間が必要

リスティング広告(WEB広告)は運用型広告と呼ばれ、効果を分析・改善しながら運用を継続していくことで広告が最適化されていきます。

不要なキーワードの除外や新たなキーワードの追加はもちろん、クリック率を改善するための広告クリエイティブの検証・改善、遷移先の採用ページの改善などを継続的に続けていくことで大きな成果へと繋がります。
前述した通り低予算・短期間でいきなり成果がでることはほとんどありません。


成功のポイント


リスティング広告を利用して採用・求人活動を成功させるには3つのポイントがあります。

◆ ターゲティング・ペルソナ設定


リスティング広告をスタートする前に大事なことは、採用ターゲットを明確にすることです。ターゲットの年齢や属性はもちろん、今抱えている不満・不安や仕事探しで重要視するポイントを洗い出し、ペルソナ設定(典型的な採用ターゲット像 ※家族構成・収入・ライフスタイル・仕事に対する志向までイメージ)まで行います。

採用ターゲットを具体化した次に行うことは、自社の魅力は何か?採用競合と比較して優位に立てるポイントは何か?を整理することです。
ここまで整理できれば、どんなキーワードが必要か?広告文や採用ページで伝えるべきことは何か?が明確になり、他社との差別化もできるようになります。差別化のポイントが把握できれば、流入の多いもののクリック単価が低いニッチなキーワードを見つけることも可能です。

◆ 採用ページのクリエイティブ


リスティング広告の成果は遷移先の採用ページの内容で大きく変わります。成果の出せる採用ページのポイントは「魅力的なコンテンツ」「ファーストビュー」「応募フォーム」の3つです。

「魅力的なコンテンツ」

採用ページ上で、採用ターゲットに対して自社ならではの魅力を伝えられているか?が成果を出すために重要なポイントになります。
魅力的なコンテンツを制作するには自社の待遇を羅列するのではなく、「ターゲティング・ペルソナ設定」でイメージした典型的な採用ターゲットが、どのようなポイントを魅力的に感じるか?を中心にコンテンツを充実させていく必要があります。

「ファーストビュー」

WEBで情報を検索しているユーザーの多くは、閲覧したページのファーストビュー(スクロールなしに見える最初の画面)で自分に有益な情報であるか?を判断しています。

WEB上には情報が溢れているので、広告をクリックして遷移した採用ページのファーストビューが魅力的でない場合に、ユーザーは1~2秒でページから離脱してしまいます。
つまり、ファーストビューで求人の魅力をすべて伝えきれるかが、その後のページや求人情報の閲覧、応募に繋がる重要な分岐点になるのです。

「応募フォーム」

魅力的なコンテンツ、ファーストビューを用意しても応募に繋がらないケースも多くありますが、その理由が応募フォームになります。

ユーザーが応募したいという状態になったにも関わらず「応募フォームが見当たらない」「入力項目が多い」ことを理由に相当数が離脱してしまいます。
この記事を読んでいて「応募フォームが見当たらないわけない!」という方もいらっしゃると思いますが、いつも採用ページをチェックしている運営者と初めて採用ページを訪れるユーザーではその認識は大きく変わります。

応募意欲のあるユーザーを逃さないためには、ユーザーが迷子にならないサイト構成、スマホやPCなど各デバイスでも見つけやすい応募フォームへ遷移するボタン配置が重要です。

また正社員採用においては、応募の段階でこの会社・職種で働きたいという動機が強いため入力項目の多さはそこまで影響を与えませんが、アルバイト・パート採用においては似たような募集も多くあり、別の求人に応募することも容易ですので離脱を防ぐために入力項目を極力減らす必要があります。



◆ 継続的な運用


残念ながら、リスティング広告を利用して短期間で大きな成果を出せることはほとんどありません。

想定外のキーワードからの流入もあるので、日々キーワードを見直すことはもちろん、応募に繋がらないキーワードの除外を続けていくことでキーワードを最適化していきます。
また、多くのユーザーがページに遷移しても応募に繋がらないケースもあるので、広告文の変更や遷移先の採用ページ・採用条件の見直しも必要になります。

このように継続的な運用、改善を続けていくことで応募単価を下げていくことが可能になります。リスティング広告失敗の原因の多くは、分析・改善も続けず単発(1ヵ月程度)で辞めてしまうことです。ある程度の予算の確保と3ヵ月程度の掲載期間で成果に繋げるイメージを持つ必要があるでしょう。


まとめ


リスティング広告を利用しての採用・求人活動は導入と軌道に乗るまでにパワーはかかりますが、詳細なターゲティング機能で欲しい人材だけに広告配信ができることや、クリック課金制でのコスト削減ができることなどメリットも多くあります。

年間を通して一定人数の採用が必要な場合は、新たな採用手法として導入を検討されてはいかがでしょうか?

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー マーケティング事業部

リクルート正規代理店/Indeedゴールドパートナー/Googleパートナー
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