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2023.1.31.Tue
ITエンジニア採用が難しい!その理由とは?採用マーケットの現状や今後の打ち手を解説!
- ITエンジニアの採用マーケットについて
- IT業界そのものの大きな成長
- ITエンジニア不足
- 求人掲載件数の増加
- 有効求人倍率の高さ
- ITエンジニア採用の進め方について
- マーケットの変化
- 自社の魅力の伝え方
- 現場との乖離の原因
- ITエンジニア採用におすすめの手法
- さいごに
その中で企業としては生産性を求める動きが広がり、新しいシステムの導入、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、IT領域においてはエンジニア人材の供給が足りないという状態が続いています。
今回は採用難易度が極めて高いITエンジニアについて、マーケットの状況やITエンジニア採用の進め方を解説します。是非参考にしてみて下さい。
ITエンジニアの採用マーケットについて
① IT業界そのものの大きな成長
引用:インターネット附随サービスの売上高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)
インターネット附随サービスの売上高の推移を見てみると、2009年から2021年まで拡大が続いています。直近ではコロナウイルスによる在宅勤務要請が業界にとってプラスに働いたと言えるでしょう。
近年はスマホで経由でのインターネット利用が増え、SNS、動画視聴、インターネット通販など市場は拡大傾向にあります。
また、ビジネスにおいてもテレワークシステム、オンラインツール、DX支援ツールなど様々な商材の導入が進むと同時に、メタバースに関連するバーチャルオフィスなどこれまでに無いサービスも続々とリリースされ始めています。
その下支えをしているのがアプリやシステムを開発したり、インフラ部分を構築するITエンジニア。マーケット拡大に紐づいて需要は増えるものの、供給が追い付いていないというのが現状です。
② ITエンジニア不足
参考:経済産業省 -IT 人材需給に関する調査-調査報告書(2019年3月)
経済産業省の調査報告書によると3つのシナリオで需要と供給の差でグラフ化した結果、今後ギャップは拡大し続け、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
政府においてもデジタル省庁が設立され、ICTなど今後IT領域に関する投資を行うことを発表していますが、ただITエンジニアを育成するというだけではなく、AIの活用や先端技術に対応した人材育成が必要であるとの指摘もされています。
③ 求人掲載件数の増加
大手求人メディアのIT職種の掲載件数をグラフ化したものになりますが、直近の2年間で掲載件数は約1.5倍まで増えました。
また、直近2年間のITマーケットの変化について少し解説します。
【2021年1月~2021年6月】
掲載企業は大手技術者派遣が中心となり、コロナ禍でジョブチェンジを考えて転職活動をしている層(販売・サービス系など)を対象に未経験者採用が最も活発に行われていた時期となります。また、求職者のレジュメを見てもITスクールに通っている方がとても多く見受けられました。
【2021年7月~2021年12月】
未経験者の案件配属も少し落ち着き、企業側としても求める要件水準を少し引き上げたのがこの時期でした。いわゆる微経験と言われる実務経験が1年前後の比較的経験が浅い層や情報系の学部出身、また実務経験は無くてもITスクールに通っている方など、全くの未経験ではなく少しでも素養のある若手の採用に向けて多くの企業が採用活動を行い始めました。
【2022年1月~2022年6月】
IoT、AI、DXなど様々な案件が増え、経験者の採用ニーズが飛躍的に高まった時期です。企業によっては求人原稿も未経験向け、経験者向けに出し分けたり、web・オープン、インフラの領域でセグメント分けするなど、経験者に対しての訴求をかなり強めている印象を受けました。
【2022年7月~2022年12月】
ITエンジニア採用において最も苦しい時期と言えます。2022年7月頃からは人材紹介からの紹介も減り、今まで斡旋企業経由で採用をしていた大手企業やメーカーの採用計画が遅れ始めた時期となります。そのため、技術者派遣企業だけではなく、大手企業やメーカー、ITコンサルの企業が媒体出稿を開始し、マーケットが優秀なエンジニアの取り合いとなりました。
また、大手企業×自社DX人材の募集は多く見受けられ、マーケット全体で求める要件(スキル)は高まりを見せました。
現在エンジニア職は完全な「売り手市場」になりますので、高いスキルを保有している優秀な人材ほど高い待遇で採用されています。そのため、エンジニアの人材採用は難しく年々採用コストも高騰しているのが現状です。
また、既にエンジニアを抱えている企業も重要性を理解しているため、待遇や働く環境の整備など自社に定着してもらうための手を打っており、採用ニーズの高騰と人材の流動性が低いことが掛け合わさり、採用難になっていると言えるでしょう。
④ 有効求人倍率の高さ
出典:転職求人倍率レポート(2022年12月)
少しマーケットの説明をさせていただきましたが、グラフを見てみると直近のITエンジニアの求人倍率は12.09倍と極めて高い数字となりました。他業種をおさえて常に高い水準をマークしており、必要とする人材数に実際の人材数が追い付いていないということが伺えます。
最近ではAI、メタバースなど多くのニュースが流れていますが、IT業界への需要の高まりを踏まえると、今後もエンジニア経験者をターゲットにした求人は増加していくと想定されるため、エンジニア経験者をターゲットにした中途採用はさらに難しくなっていくでしょう。
ITエンジニア採用の進め方について
上記の通りITエンジニアの採用が難しいとお伝えをしてきましたが、ここからはその中でどうやって採用を進めていくかについてお伝え致します。
企業様からよくいただくご相談として下記のようなケースが挙げられます。
・採用コストの高騰
・有効な母集団が集まらない
・求める人物像について現場と人事で乖離がある
① マーケットの変化
従来は大手求人メディアを中心として採用を行うケースがほとんどでしたが、求人メディアでは中々有効応募者の確保が難しく、人材紹介では紹介が上がってこないという状態が続いています。
実際に求職者の転職手法を見ても、企業からのスカウトを待てるダイレクトソーシングや検索エンジンなど、IT技術の革新により多様化しているのが現状です。
既存の手法だけではなく、職種やスキルレベルによって採用手法を変えていくということと、それぞれのデータ統計を取りながら採用コストの最適化を図ることが重要です。
② 自社の魅力の伝え方
採用においてオーソドックスなやり方は他社と差別化を図ることと言われていますが、ITエンジニアにおいては訴求ポイントがとても被りやすい職種と言えます。
訴求の打ち出しとして最先端技術、スキルアップ、研修体制、社風、給与、休日、残業など、この辺りを想像された方は多いのではないでしょうか。
当然自社ならではの魅力をたくさん持っているという企業は少ないため、前段階でのペルソナ設計がとても重要です。
簡潔にお伝えをすると「どの業界で、どのような働き方をしていて、どんな不満をもっていて、転職で何を叶えたいか」(その他にも年齢、家族構成、在住エリア)などターゲットを細かく細分化して設定し、その人を採用するには自社の訴求ポイントをどう伝えれば(文章、ビジュアル等)効果的か?を考えていくということです。
また、採用手法も多岐に渡るため「ペルソナ設計×訴求内容×採用手法×伝え方」のパターンをいくつも立てながら効果検証し、反応が良い部分に採用コストを投下して最適化を図るということが現在のマーケットで求められています。
③ 現場との乖離の原因
採用には大きくわけてスペック(年齢、スキル、保有資格、経験など)とタイプ(志向性、考え方、性格)の掛け合わせとなります。
よくエンジニア採用を行っている人事担当者の方から「優秀なエンジニアをどう見極めていいのかが分からない」というお困りごとを聞く機会が多いです。
エンジニア出身の人事担当の方であればある程度防ぐことは出来るのですが、書類選考の後に技術責任者の方から「求めるスキルとマッチしていない」を突き返されてしまうなど、こんなご経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
顧客や社内とのコミュニケーションスキルを見るという部分は人事の方の判断で齟齬は生まれづらいですが、特に技術スキルに関して現場との乖離が生まれやすいと思われます。
ITエンジニア採用におすすめの手法
IT業界の採用手法では転職サイト、人材紹介の次にダイレクトリクルーティングの手法が直近では選ばれています。
ダイレクトリクルーティングでは、事前に求職者のレジュメを読み込んだ上で求職者に対してアプローチを出来るため、経歴で判断できるスペック面での齟齬が人事と現場で生まれづらいというメリットがあります。
スカウト送信の工数負荷の増加などデメリットもありますが、スキルのマッチングという観点ではおすすめの採用手法です。
さいごに
IT業界では企業間の人材獲得が激しくなっています。優秀なエンジニアを採用するためには、採用手法の選定も含めて従来のやり方を変えていく必要があります。
様々な手法を活用し「この企業で働いてみたい」と思ってくれるエンジニアが増えれば、結果的に有効な応募者は増えていくという構図になります。 今回ご紹介した内容を活用していただき、少しでもITエンジニアの採用成功に活かしていただければ幸いです。
弊社ではITエンジニアの採用成功実績も多数ございます。「採用コストが高騰してしまっている…」「有効な母集団が集まらない」など、ITエンジニア採用についてお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー HRコンサルティング事業部
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