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2023.10.24.Tue
ハイクラス・エグゼクティブ人材(幹部)採用のポイント
ハイクラス・エグゼクティブ人材(幹部)の重要性
グローバル化に伴い激化する競争や社会の急激な変化など、企業の経営陣にはこれまで以上に戦略的判断が求められています。
このような環境下において、経営層不在の空白期間が生じるのは企業運営上の致命傷にもなりかねません。企業は、長期的な存続と発展を実現するためにも、自社のビジョンや戦略に合致する人材の採用・育成による組織の健全な新陳代謝実現のための対応が必要とされています。
しかし、人手不足や社員教育の不十分さなどの要因により、社内に幹部候補がいない、育たないといった課題を抱える企業は少なくありません。他にも、事業拡大のスピードに育成が追い付かない、これまでの事業とは全く異なる分野での新規事業を立ち上げるため経験者が社内にいないなどの場合にも、外部から幹部候補の即戦力採用を視野に入れる必要があります。
幹部の採用が注目される理由
幹部採用の広告を見ると、多くの企業が大企業勤務経験者であったり50名以上のマネジメント経験者だったりと、ある程度経験を積んだ人材を対象にしています。
将来、幹部にしたいと考えている若手社員がいたとしても、実際に幹部ポストに就くまでには早くても10年以上は必要になり、教育・研修に多額のコストがかかるものです。 幹部採用では、他社でマネジメント経験を積み、即戦力で自社に立ちはだかる課題を克服できる人材の採用であることが注目される点だと言えるでしょう。
幹部採用のメリット
1.マネジメント能力のある人材を確保できる
若手社員の頃から将来の幹部候補として優秀な業績を修めてきた社員が、突然他社へ転職するケースは多いものです。こうしたケースの要因には、企業の本質である方向性であったり、将来のビジョンだったりと、密なコミュニケーションが取れていなかったことが挙げられます。
多額の研修費用やコストをかけた幹部候補の突然の退職は、企業にとっては大きな痛手と言えるでしょう。そのため、自社に限らず他社でマネジメント経験を積んだ上で、自社のビジョンに共鳴してくれる優秀な人材を獲得するために、幹部採用が重要視されているのです。
2.専門性に秀でた優秀な人材を確保できる
幹部採用に特化した人材紹介サービスでは、それぞれの専門分野でキャリアを積み重ねてきた優秀な人材が多く登録されています。自社で幹部候補の社員を育成する場合、10年単位の時間や多額の研修費がかかってくるものです。幹部採用を活用すれば、専門性に秀でて現場のスタッフの身になって考えることのできる人材を確保することができるでしょう。
幹部採用のデメリット
1.合わなかったときのコストが大きい
幹部採用で優秀な人材を採用できたとしても、場合によっては社風に馴染めずに期待通りのパフォーマンスを発揮できない可能性があります。幹部人材にかかるコストは一般社員のものと比べるとはるかに多く、会社への負担も大きくなるでしょう。採用時に、自社の方向性であったり、幹部として期待する役割を明確に伝えたりと、候補者との意思疎通が密になっていないと大きな損失に繋がるリスクがあります。
2.生え抜き社員の幹部昇進の障害に
幹部採用では、外部でマネジメント経験を積んだ優秀な人材を獲得できるため、自社の業績回復が期待できます。ただし、外部から経営幹部を補充することで、長年自社でキャリアを積み幹部昇進の目前まで来た生え抜き社員のポストが無くなってしまう可能性もあります。誰よりも当事者意識を持って自社の未来を考えてきた社員が去ってしまうことは、大きな痛手になりかねません。
幹部候補採用を成功に導くポイント
幹部候補の即戦力採用における大きな課題のひとつは、採用ミスマッチが生じた場合の企業に与える影響の大きさです。 会社の社風に合わない、期待した成果を出せないなどミスマッチによるマイナス要素が大きいと、既存社員の不満や経営方針に対する不信感に発展する恐れがあります。 ミスマッチ防止のためにも特に注力すべきポイントを解説します。
1.幹部候補に求めるスキル・求人要件を決める
まずは自社のビジョンや経営戦略などに基づいて、採用したい人材像や幹部候補の採用目的を明確にし、幹部候補に求めるスキルを求人要件に定めましょう。 求めるスキルや求人要件を定めておくことで、選考プロセスを効率的に進められ、自社に合った幹部候補を採用できる確率が高まります。
2.選考時には複数の評価方法を用いる
入社後のミスマッチを防ぐためにも、選考の段階で幹部候補に求められるスキルや経験を正確に判断する必要があります。 幹部候補に必要とされるスキルや経験を見抜くためには、多角的に評価しましょう。 応募書類やテスト類などの結果だけではなく、経歴や結果がどうやってもたらされたものなのか面接で精査します。
3.自社の魅力付けを検討・実施する
優秀な人材は他社からもスカウトを受ける可能性が高いため、自社の魅力付けに注力することが重要です。具体的には、以下の方法が挙げられます。魅力的なポジションを用意する
優秀な人材は自分が活躍できるポジションを求めています。自社にとっても、組織戦略やビジネス戦略に沿った人材を採用することが重要です。魅力的なポジションを用意することで、自社にマッチした優秀な人材を引き寄せることができます。会社の良いところと悪いところを素直に開示することで信頼を得る
優秀な人材は、自分が所属する会社がどのような企業文化を持ち、どのような理念やビジョンを掲げているのかを知りたがります。また、問題点を素直に開示することで、自分自身が企業文化に合うかどうかを入社前に知ることもできます。こうした自己開示によって、優秀な人材からの信頼を得ることができます。ビジョンの共有
優秀な人材を採用するには、ビジョンの共有が大切です。 企業が掲げるビジョンの実現に向けた戦略的な判断力やリーダーシップが求められるためです。 候補者とのビジョンの共有ができているかどうかは、面接の予約時に企業理念を送付し、面接時に確認する方法があります。このように、優秀な人材が自社に興味を持ってもらうように自己開示やビジョンの共有を積極的に行うことが重要です。
幹部採用に適している採用手法
もうひとつの大きな課題である、採用対象が限られるという点を考慮すると、採用手法に工夫を凝らすことも重要です。 優秀な幹部候補の採用に有効な採用方法として、以下の3つの採用方法があります。
・ヘッドハンティング
・リファラル採用
・ダイレクトリクルーティング
・キャリア人材に特化した人材紹介会社
それぞれについて解説します。
◎ヘッドハンティング
ヘッドハンティングとは、経営者や経営者候補、高度専門職など他社で活躍する優秀な人材に自社をアピールし、引き入れる採用手法です。自社の魅力付けを丁寧に行い、自社にマッチした的確な優秀な人材を紹介してもらえる点は大きなメリットといえます。
即戦力となるハイレベルな幹部候補は非常に少数であり、自社だけでそういった人材にアプローチを行うのは非常に困難です。効率よく優秀な人材にアプローチするためには、人材紹介を行う企業のヘッドハンティングサービスを活用することが重要なポイントとなります。
◎リファラル採用
リファラル採用とは、自社の社員から知人や友人などを推薦してもらった上で選考を行い、採用する手法です。実際に自社で働く社員が「この人は自社で活躍してくれるだろう」と判断して推薦するため、採用効率アップや採用コストの削減、さらには信頼性の高い人物を採用できるといったメリットがあります。
デメリットとしては、「近しい人からの紹介」ということで本音が聞きだせないときがあることに注意しなければなりません。また採用が社員の本業ではないため、見通しが読みにくくなります。
リファラル採用を行う際のポイントは、優秀な社員の周辺にはその社員との親和性の高い優秀な人材がいる可能性が高いため、積極的に優秀な社員に人材の紹介をしてもらえるようにすることです。 また、公正な採用選考方法であることも重要です。選考時には、どの社員の推薦でも受け入れること、役職者や発言力の強い社員など特定の人物が推薦してきても、特別視することなく選考することが大切です。
◎ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、企業がデータベースなどを活用して、優秀な人材に能動的にアプローチする求人手段です。希望条件に合致した候補者を見つけやすく、自社の魅力をアピールしやすい点がメリットに挙げられます。ダイレクトリクルーティングは、スカウトメールの訴求力が採用の成否に関わります。採用対象者を明確にした上での、相手の興味を促す文面づくりが重要です。
◎キャリア人材に特化した人材紹介会社
幹部採用を行うおすすめの方法として、キャリアを積んだ人材のみを登録している人材紹介会社を活用することが挙げられるでしょう。紹介会社には、候補者の出身大学であったり、マネジメント経験の長さだったりと、多くの企業が幹部採用する際に注目するポイントが明記されています。
また、グローバル化が進む二十一世紀の社会に対応するため、ビジネスレベルの英会話ができるかどうかも、大きなポイントとして加えられています。紹介会社では、条件に合った候補者へ直接アプローチできるため、ミスマッチが起こりにくい点も魅力ですね。
まとめ
事業成長においては、人材の獲得が欠かせません。しかし、採用環境が難しくなってきている中では戦略的に採用を行っていく必要があります。この採用環境は今後も続いていくことが予想される中で、今回の記事が自社の採用を見直すキッカケとなり、ハイクラス人材の採用のヒントになれば幸いです。
アクシアエンージェンシーの人材紹介サービスについて
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・30名規模Web3.0ベンチャー:事業開発マネージャー
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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー HRコンサルティング事業部
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