定着率を向上させるための採用ターゲットその1／働くパパの想いにコミット

軽いノリの応募を防ぐ

採用したいと思える人材が応募してきて、面接をしたらやっぱり有望で。内定を出して入社。よかったよかったと思っていたら、ほどなく「辞めます」と言われる。またイチから採用活動かと、ため息をついた経験があるのではないでしょうか？

「活躍できるようになるまではある程度時間がかかるし、腰を据えて長くこの仕事に取り組んでほしい」とお考えであれば、いつもの＜20代の若手人材＞を狙っていくのではなく、もう少し上の世代を採用ターゲットにしてみてはいかがでしょう？
というのも「子供が生まれて収入を増やしたい」「生活リズムを安定させて
家族と過ごす時間を増やしたい」という子育て世代の転職は、本気度が違います。
ここで働こうと決めれば簡単に投げ出さず、環境に馴染もうと努力される方が多いのです。
イメージでいえば30代。実際に採用できた事例もご紹介しましょう。

＜ある中古車販売店のケース＞
春先の年度変わりのタイミングは、住み替えだけでなくクルマの乗り換えシーズンでもあります。
この中古車販売店も、例年繁忙期はアルバイトスタッフの採用で対応していました。
ところが、商品である車両の洗車や問い合わせ・接客対応、書類作成など、仕事内容が多岐にわたり
「思っていたより大変な仕事だった」とすぐに辞めてしまい、定着に課題がありました。
それだけでなく、繁忙期の真っただ中で欠員が出るため、店長の負担が増大。
店長の離職リスクも高まるという悪循環にお悩みでした。

社員採用で定着率向上

アルバイトスタッフに対応させる業務を切り分けるという手法もありますが、
今回のクライアントにとっては現実的ではありませんでした。
というのも、1人のスタッフが幅広い業務を担当して、互いにカバーしながら
仕事を進めるのが基本的なフローなのです。そこで、繁忙期のスポットではなく
年間を通じて質の高い業務ができるよう、正社員を採用するよう提案しました。
最大の課題が「定着率」ですから、会社のこと、仕事のこと、ここで実現することを
明確に伝えて、「強い応募動機を形成すること」を最重要テーマに設定。

＜ヒアリングにより抽出した強み・特徴＞
・任せたいのは中古車販売店の店内業務全般
・残業がほとんどない
・未経験でも月給25万円以上のスタート
・自分が接客してクルマが売れたら報奨金支給
・勤続半年と1年で祝い金支給
・仕事終わりの「つき合い飲み」など一切なし

＜設定した採用ターゲット＞
・子供が幼稚園や保育園に通うようになった
　一緒に過ごす時間を持てて、収入も減らない仕事がしたい
・家族の将来を考えて、より安定した生活スタイルを築きたい
・建設土木の現場などハードに体を動かす仕事は体力的に不安
・次の仕事を最後の転職にしたい
・販売やサービス業など拘束時間が長い仕事でツラい思いをしている
など、強い気持ちや動機を持つ30代半ばの男性を採用ターゲットに設定。

意欲のある人材を採用

仕事のやりがいや会社の安定性、収入を大きく打ち出した広告…ではなく、
残業がないため、毎日夕飯を家族と楽しめること、休日もしっかり確保できること。
そんな「生活スタイルの変化」を最大の価値として打ち出しました。

もちろん、月給の額や報奨金、営業スタイルなど、会社や仕事に関する情報も提供し、
不安なく応募できるよう「安心材料」も網羅。

使用するメディアは、それらを文章でしっかりと伝えられる「はたらいく」をチョイス。
情報量だけでなく、地域密着のネットメディアであること、次にやりたい職種が決まっていない
転職希望者に「働き方でマッチング」ができることもポジティブに作用しました。

＜採用者について＞
採用ターゲットに設定した人物に近い応募者が集まり、厳選して1名を採用。
30代の男性で、妻と子供1人の3人家族。前職の労働環境が勤務時間・上司のマネジメントともに
厳しいものがあり、先々を見据えて転職したいと考えていたそうです。
家族のことを考えると、通勤もできるだけ短い方がいいと思っていたところ、
クルマで10分という地元に、理想的な職場があると知って応募したとのことでした。

このように、クライアント企業が抱える課題を多面的に捉えて、
新しい考え方や価値観を提供するのも、私たちの展開するサービスのひとつです。

 

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