社員の離職を防ぐカギ！離職率を下げるための3つのポイントを解説！

多くの企業が新年度に向けて離職率の増加に悩まされています。特に、社員のエンゲージメントが低下すると、意欲や貢献意欲が薄れ、結果として離職に繋がる可能性が高まります。

今回は、エンゲージメント向上のための施策と、社員が「この会社で働き続けたい」と感じるための方法を紹介します。

離職を防ぐカギは「従業員エンゲージメントの向上」

「従業員エンゲージメント」とは、社員が仕事や組織に対して感じる愛着や貢献意欲を指します。単なる満足度とは異なり、社員が「この会社で成長したい」「この組織に貢献したい」と主体的に考え、行動する状態を意味します。

Gallup社の調査では、エンゲージメントが高い企業は、低い企業と比べて離職率が18％低いという結果が出ました。また、エンゲージメントが高い社員は生産性が21％向上し、業績にも好影響を与えることが分かっています。

※出典 Gallup社 The Relationship Between Engagement at Work and Organizational Outcomes

反対に、エンゲージメントが低い状態が続くと、社員の仕事への意欲が低下し、「自分の仕事に意味を感じられない」と感じるようになります。また、チームとの関係が希薄化し、組織に対する帰属意識が薄れていきます。さらに、成長を実感できずキャリアの将来像が見えなくなることもあります。このような状況が続くと、離職のリスクが高まるのです。



社員が「この会社で働き続けたい」と感じるためには、エンゲージメントを高める環境づくりが欠かせません。今回は、従業員エンゲージメント向上のためのポイントと具体的な事例を紹介します。

ポイント①会社のビジョン・ミッションの浸透

社員が自分の仕事の意味を理解し、会社の目標と一致させることで、仕事への意欲が高まります。ビジョンが明確であれば、社員は組織に誇りを持ち主体的に働くようになります。自分の仕事が会社の成長にどう貢献しているかを実感できる環境を整えることが重要です。

◆ 会社のビジョン・ミッションの浸透の研修事例

社員が会社のビジョンをどれだけ体現できているかを振り返るワークを実施。自己評価に加え、上司や同僚からのフィードバックをもとに自己認識を深め、次回アクションを設定。

ポイント②上司と部下の信頼関係を強化(1on1ミーティングの活用)

定期的な1on1ミーティングを通じて、社員はフィードバックやサポートを受け、成長を実感しやすくなります。良好な上司との関係は社員の帰属意識を強め、自発的な取り組みを促しエンゲージメント向上につながります。

◆ 上司と部下の信頼関係を強化した研修事例

管理職向けに、1on1ミーティングの基本スキル研修を実施。部下の話の受け止め方・聞き方・伝え方を学び、実践を重ねることで対話の質を向上。

ポイント➂成長の実感を得られる研修・キャリア支援の充実

社員がキャリアの成長を実感できる機会を提供することで、将来の展望が明確になり、長期的な働きがいが生まれます。継続的な学びとスキルアップの機会を通じて、「この会社で成長できる」と感じることで、エンゲージメントと定着率が向上します。

◆ 成長の実感を得られる研修・キャリア支援の事例

社員自身が日々の働きぶりを自己評価し、上司・同僚・部下とすり合わせる仕組みを導入。その結果をもとに、成長テーマを設定し、具体的なアクションプランを策定。

まとめ

従業員エンゲージメントの向上は、離職を防ぎ組織の成長を支える重要な要素です。社員が仕事に意欲を持ち、組織に貢献したいと感じることが企業の安定と発展に繋がります。そのためには、会社のビジョンやミッションの浸透、上司との信頼関係の強化、そして成長の実感を得られる環境の整備が欠かせません。

社員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、自己成長を実感できる職場作りを進めることで、エンゲージメントが高まり離職リスクの低減や業績向上が期待できます。これらの施策を実行し、社員が「この会社で働き続けたい」と思える環境を作ることが、企業にとっての安定した成長に繋がります。

是非、今すぐにでもエンゲージメント向上に向けた取り組みを始め、社員の定着率向上を目指していきましょう。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー 研修開発グループ

 

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