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2020.12.18.Fri

       

えるぼし認定とは?くるみん認定との違いや認定基準、取得のメリットを詳しく解説いたします!

「えるぼし認定」とは?


えるぼし認定女性の活躍を推進している企業のうち、その取り組み実績が優良である企業に対して厚生労働省が認定を行います。

この制度は2016年に施行された女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、女性活躍推進法)に基づき認定されます。

◆ 女性活躍推進法とは?


女性活躍推進法は、働きたいと思う女性が活躍できる環境整備を企業に義務付けることで、女性たちが働きやすく活躍できる社会を実現することを目的に、2016年に施行されました。

この法律は、

・採用・昇進などの機会が積極的に女性に対して提供や活用されること
・職場内における性別による役割分担などの慣行へ配慮が行われること
・仕事と家庭の両立ができるよう、必要な環境を整備すること
・仕事と家庭の両立において、女性自身の意思が尊重されること

といった内容を目的に制定されています。

女性活躍推進法によって、企業には「一般事業主行動計画の策定・届出・公表」が義務付けられています。

行動計画には以下のような内容を盛り込むことが求められています。

自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析

状況把握・課題分析を踏まえた行動計画の策定・届出・公表

女性の活躍に関する情報公表


この行動計画の策定・届出・公表の義務は、現時点では常時雇用する労働者が101人以上の企業に限られています。(300人以下の場合は努力義務)
※令和4年4月1日以降、この義務の対象が101人以上の企業に拡大されました。

女性活躍推進法について詳細はこちらもご確認ください。
女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の概要:厚生労働省


◆ 「くるみん認定」との違いについて


えるぼし認定とくるみん認定は、どちらも厚生労働省が労働環境、職場環境が優良な企業を認定する制度です。どちらの制度も女性の活躍推進を図ることを目的に置いているため混同しやすいですが、両者には明確な違いがあります。

えるぼし認定は女性活躍推進法をもとに、女性たちが社会で活躍できるよう後押しするための認定制度です。
一方、くるみん認定子育てサポートに力を入れている企業を認定する制度です。もとになっている法律もえるぼし認定とは違い、「次世代育成支援対策推進法」がもとになっています。

それぞれの制度では認定基準も異なりますので、混同しないよう注意しましょう。くるみん認定についての詳しい解説は以下の記事もご参照ください。

えるぼし認定の5つの認定基準を解説


えるぼし認定を取得するためのには、以下の5つの基準を満たす必要があります。

① 採用について


採用については、以下の条件の内、いずれかを満たす必要があります。

男女別の採用における競争倍率(応募者数/採用者数)が同程度であること

以下ⅰとⅱを両方満たすこと

i)正社員に占める女性の割合が産業ごとの平均値以上であること
ii)正社員の基幹的な雇用管理区分における女性の割合が産業ごとの平均値以上であること

② 継続就業について


期間の定めのない労働契約を結んでいる労働者についてⅰまたはⅱのいずれかを満たすこと

i)雇用管理区分ごとに
「期間の定めのない労働契約を結んでいる女性の平均勤続年数」が「期間の定めのない労働契約を結んでいる男性の平均勤続年数」のそれぞれ7割以上であること

ii)雇用管理区分ごとに
「10事業年度前およびその前後の事業年度に採用された女性の継続雇用割合」が「10事業年度前およびその前後の事業年度に採用された男性の継続雇用割合」のそれぞれ8割以上であること

③ 労働時間等の働き方について


法廷時間外の労働時間や法定休日労働時間について、以下の基準を満たす必要があります。

雇用管理区分ごとの労働者の法定時間外労働および法定休日労働時間の合計時間数の平均が、直近の事業年度の各月ごとにすべて45時間未満であること




④ 管理職比率について


管理職における男女比率についてⅰまたはⅱのいずれかを満たすこと

i)直近の事業年度において、管理職に占める女性の割合が産業ごとの平均値以上であること

ii)「直近3事業年度の平均の『課長級から1つ下位の職階から課長級に昇進した女性の割合』」が「直近3事業年度の平均の『課長級から1つ下位の職階から課長級に昇進した男性の割合』」の8割以上であること

⑤ 多様なキャリアコースについて


直近の3事業年度に以下の項目の内、大企業は2項目以上(非正社員がいる場合は必ずAを含むこと)、中小企業は1つ以上の実績があること

A)女性の非正社員から正社員への転換
B)女性労働者のキャリアアップに資する雇用管理区分間の転換
C)過去に在籍した女性の正社員としての再雇用
D)おおむね30歳以上の女性の正社員としての採用


えるぼし認定を取得するには、上記の基準をクリアする必要があります。


認定のグレードについて


えるぼし認定は基準の達成度合いによって、グレードが3段階に分かれています。より高いグレードを取得している企業ほど、女性の活躍推進に積極的に取り組んでいる企業の証明となります。

達成度合いによるグレードの違いは以下の通りです。

1段階目

i)5つの基準の内1~2つの基準を満たしており、その実績を「女性の活躍推進企業データベース」に毎年公表していること。

ii)満たしていない基準については、事業主行動計画策定指針に定められた取組の中から当該基準に関連するものを実施し、その取組の実施状況について女性の活躍推進企業データベースに公表するとともに、2年以上連続してその実績が改善していること。

2段階目

i)5つの基準の内3~4つの基準を満たしており、その実績を女性の活躍推進企業データベースに毎年公表していること。

ii)満たしていない基準については、事業主行動計画策定指針に定められた取組の中から当該基準に関連するものを実施し、その取組の実施状況について女性の活躍推進企業データベースに公表するとともに、2年以上連続してその実績が改善していること。

3段階目

i)5つの基準の内すべての基準を満たしており、実績を「女性の活躍推進企業データベース」に毎年公表していること。

認定の基準やグレードの違いの詳細はこちらもご覧ください。
えるぼし認定について:厚生労働省


「えるぼし認定」取得のメリット


えるぼし認定を受けることによって、企業が得られるメリットがいくつかあります。

◆ 企業ブランド・イメージの向上につながる


えるぼし認定を取得すると、自社の製品や広告、採用活動において認定マークを使用することが可能になります。

また、厚生労働省のWebサイト「女性の活躍推進企業データベース」にもえるぼし認定企業として掲載されるため、社内外に大きくアピールすることが出来ます。



◆ 公共調達や低利融資の優遇措置が受けられる


えるぼし認定を取得した企業は、国の各府省が行う総合評価落札方式や価格競争方式によって公共調達を行う際に加点評価されます。そのため、金銭面での優遇措置を受けることが出来るというメリットもあります。


まとめ


働き方改革やダイバーシティなど、近年企業の在り方が大きく変わってきています。「えるぼし認定」や「くるみん認定」についてもその認知度も徐々に上がってきていますが、まだ十分とは言えないのが日本の現状です。

そういった中で認定を取得できれば、社内外に対して非常に強力なアピール要素となります。イメージアップや認知度アップだけでなく、優秀な人材を採用する場合でも有効な制度と言えるでしょう。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー

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