メニュー

KNOWLEDGE

具体的な課題解決の事例をご紹介します

About our service and solution

2024.7.23.Tue

       

アセスメントツールとは?導入のメリットやツールの選び方をくわしく解説します

近年、企業が新卒の採用や育成において重要視しているのが、個人の性格特徴や能力を客観的に評価する「アセスメントツール」です。従来の面接や履歴書だけでは見えにくい個人の潜在能力や適性を把握し、より適切な人材配置や育成計画を立てるための手段として、アセスメントツールの導入が進んでいます。

企業がアセスメントツールを採用プロセスや育成計画に積極的に取り入れる理由の一つに、労働市場での人材不足と人材流動性の増加があります。適性に応じた役割やキャリアパスを提供することで、企業は人材の定着を図り、持続可能な成長を目指します。
また、社会的価値観の変化が進む中で、多様な価値観やライフスタイルに合わせた職場環境の構築が求められている背景があります。

アセスメントツールは、個々の個性を尊重し、適切な人材配置と育成計画を立てる際に有益な役割を果たします。


アセスメントツールとは?


アセスメントツールとは、個人の性格、能力、行動特性などを客観的に評価・分析するためのツールです。アセスメントツールにはさまざまな手法やアプローチがあり、心理テスト、行動インタビュー、シミュレーション演習などが含まれます。

これらのツールを用いることで、人材の選考や育成における意思決定をより科学的・客観的に行うことが可能となります。

アセスメントツールの主なメリット5つ


◆ 客観的な評価が可能になる


アセスメントツールを使うことで、主観的な判断や先入観を排除し、対象者の実際の能力や適性を客観的に評価することができます。これにより、採用選考の公平性と透明性が向上します。

◆ 潜在能力の発見と活用ができる


従来の面接や履歴書では見えにくい対象者の潜在能力成長ポテンシャルを発見することができます。企業側はこれらの情報を基に、より適切なポジションへの配置や個別の育成プランを立てることができます。



◆ 採用後の適応性が向上する


新入社員が組織に溶け込み、早期に成果を上げるためには、その人の性格やコミュニケーションスタイルを理解することが不可欠です。アセスメントツールを活用することで、個々の特性に応じたオンボーディングプロセスを設計することが可能です。

◆ 効率的な育成計画の策定ができる


個別のアセスメント結果をもとに、個人の強みや弱み、成長のポイントを把握し、それに基づいたパーソナライズされた育成計画を策定することができます。これにより、より効果的で効率的な人材育成が実現します。

◆ 長期的な組織のパフォーマンス向上に繋がる


アセスメントツールを通じて、適材適所の人材配置や適切なマネジメントが進むことで、結果として組織全体のパフォーマンスが向上することが期待されます。個々が最大限に自身のポテンシャルを発揮し、組織の目標達成に貢献することが可能となります。



アセスメントツールの具体的な種類と特徴


◆ 心理テスト


人格特性や認知能力、ストレス耐性などを評価するためのテスト。例えば、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)やBig Fiveなどが有名です。

◆ 行動インタビュー


対象者に実際にどのように行動するかを示すシチュエーションを提示し、その反応や意思決定プロセスを評価します。

◆ シミュレーション演習


特定の業務に関連するシナリオを設定し、対象者の業務遂行能力や問題解決能力を評価します。特に管理職候補の選考に有効です。



◆ 360度フィードバック


対象者の上司、部下、同僚などからのフィードバックを集約し、個人のリーダーシップやコミュニケーション能力を評価します。


アセスメントツール導入の選び方と注意点


◆ 選び方のポイント


目的に合致しているか

上記で述べたように、アセスメントツールはいくつか種類があります。導入の際は、そのアセスメントツールがどのような目的に適しているかを明確にしましょう。例えば、人格特性の理解や認知能力の評価、特定の業務能力の評価など、求める評価項目に適しているかどうかを確認します。

評価する能力や特性

アセスメントツールがどのような能力や特性を評価するかを理解しましょう。例えば、リーダーシップ能力、コミュニケーション能力、問題解決能力など、採用するポジションや求める能力に適しているかどうかを確認します。

◆ 注意点


適切なツールの選定

目的に応じた適切なアセスメントツールを選定することが重要です。業界や職種によって求められる能力や特性が異なるため、その点を考慮した上で導入する必要があります。

対象者への説明と透明性

対象者に対して、アセスメントツールの目的や内容を事前に明確に説明し、透明性を保つことが求められます。これにより、双方にとって公平な評価の場を提供することができます。

データの保護と倫理観点の考慮

個人情報の保護と倫理的な観点から、アセスメントツールの運用には慎重さが求められます。適切なデータ管理と個人の権利を尊重する取り組みが重要です。


アセスメントツール導入がおすすめの企業


◆ 採用選考の公平性と透明性の確保が求められる企業


従来の面接や履歴書では、応募者の実際の能力や適性を客観的に評価することが難しい場合があります。特に多様性を尊重する企業や、採用選考プロセスの公正さを重視する企業にとって、アセスメントツールは大きなメリットを持ちます。

アセスメントツールを使用することで、候補者全員に対して同一基準で評価を行い、公平性と透明性を確保することが可能です。

◆ 成長ポテンシャルの高い新卒採用を目指す企業


新卒採用においては、候補者の実績や経験だけでなく、将来の成長ポテンシャルを見据えた選考が求められます。

アセスメントツールを導入することで、候補者の潜在能力や成長可能性を客観的に評価し、より適切な人材を採用することができます。これにより、企業は将来のリーダーシップ層の育成にもつながる優秀な新入社員を見逃すリスクを減らすことができます。



◆ 組織内での適材適所の配置を図りたい企業


組織内で人材の適材適所の配置を実現するためには、個々のメンバーの能力や性格特性を正確に把握することが重要です。アセスメントツールを用いることで、従業員の強みや弱み、適性を科学的に分析し、最適なポジションへの配置を行うことが可能です。これにより、個々の従業員が最大限に能力を発揮し、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。

◆ 効果的な人材育成プランを策定したい企業


企業が従業員の育成に注力する際、個別のニーズに応じたカスタマイズされた育成プランが求められます。アセスメントツールを使用することで、従業員の現在のスキルや成長のポイントを詳細に把握し、それに基づいたパーソナライズされた育成計画を策定することができます。これにより、効率的で効果的な育成が実現し、個々の従業員が成長し続ける環境が整います。

以上の課題に直面している企業は、アセスメントツールの導入によってこれらの課題を解決し、より競争力のある組織を構築することができるでしょう。


アセスメント活用事例


◆ 新卒採用


毎年5~10名の新卒採用を行っている企業。適性検査により業務との相性は見れていましたが、面接時に性格面とのギャップを感じていました。 このギャップを埋めるために、まずは自社社員にアセスメントツールを実施。活躍している社員のタイプや特徴を明確にした上で、応募者の結果と照らし合わせました。

さらに最終面接までの約10名の面接官にも共有し、自社での活躍人材の理解と面接の事前打ち合わせに活用しました。限られた面接時間の中で応募者についてきちんと掘り下げ、感じていたギャップを払拭する効果的な面接・採用に繋げることができました。

◆ 内定者フォロー


応募数の獲得(母集団形成)自体も難しくなる中で、応募者のつなぎ止めが課題となっていた企業。特に新卒はインターンで会社を決める方も多く、夏前のインターン実施から秋の選考までに離脱が起きないよう、フォローする必要がありました。

そこで大切になってくるのが、応募者への動機づけです。面談等を通じて、応募者それぞれに合った動機付けをしていく必要があります。アセスメントツールを活用し応募者のタイプや思考・行動動機等を知ることと併せて、人事が面談のスキルアップトレーニングをすることで1人ひとりに合わせた動機付けをできるようになりました。承諾率も当初の2割程から5割まで引き上げることができました。



◆ 新人育成


かなり久しぶりに採用を行った企業。新人育成を長らく行っておらず、また、従業員は40代・50代以上の方も多かったため、20代の新人とどのように関わっていくべきか、育成・定着に不安がありました。

そこで新人含め全従業員でアセスメントツールを実施。相手のタイプやどのような性格特徴があるかを把握しておくことはもちろん、性格特徴を踏まえて日々のコミュニケーションや指導の際に活かすことができました。
また、アセスメントツールで共通認識を持つことで、新人育成に関わる全員が協力し合ってフォローできた点も導入のメリットとして挙がりました。


まとめ


アセスメントツールは、従来の採用選考や人材育成の手法に比べて、より科学的で客観的なアプローチを提供します。企業はこれを活用することで、より適切な人材の採用・配置・育成が可能となり、長期的な組織のパフォーマンス向上に寄与することができます。

しかし、その導入には適切なツールの選定とデータ管理、倫理観点の考慮が欠かせません。これらの点をしっかりと踏まえたうえで、アセスメントツールの活用が企業の人材戦略に貢献することが期待されます。

◆ 育成・定着のお悩み相談はアクシアエージェンシーへ


アクシアエージェンシーでは、応募→面接→内定→入社→定着・活躍の各フェーズにおける課題解決のお手伝いをしております。採用難の時代だからこそ応募者をいかに採用できるか、既存従業員含め全員をいかに活躍化させるかが重要です。

「定着率を上げたいが、何処に問題があるか分からない」
「複数の課題があり、何処から手を付けるべきか悩んでいる」

このようなお悩みをお抱えの企業様はぜひ一度、お話しをお聞かせ下さい。状況を整理し、問題・課題を把握する段階からサポートいたします。


――――――――――――
編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー 研修開発グループ

リクルート正規代理店/Indeedゴールドパートナー/Googleパートナー
株式会社アクシアエージェンシーのご紹介

総合的な採用支援会社として採用コンサルティング、採用ブランディング、求人広告代理事業、人材紹介、採用代行、スカウト代行、採用HP・動画制作、採用WEB広告、SNS運用、定着支援、育成研修など幅広い事業・サービスを展開。企業のあらゆる採用課題を様々なサービスを活用して解決します。
多くのお客様にご期待いただき、今では全国各地約8640社(※2022年度実績)の採用支援実績があります。新卒、中途、アルバイト、派遣採用のすべての領域で対応可能です。

会社概要 弊社の実績
お問い合わせはこちらから

弊社SNSアカウントのご紹介
Instagram・Facebook・Twitter・Linkedinにて採用ノウハウなど様々な情報を発信しています。ぜひご覧ください!

Facebook   instagram   twitter   twitter

 
  • facebook
  • twitter
  • line
  • mail
  • 印刷
お問合せはこちら