採用サイトのSEO対策の重要性とは？求職者を集める具体的な手順を詳しく解説！

こんな悩みを抱える採用担当者の方も多いのではないでしょうか？採用サイト(オウンドメディア)による採用活動の導入コンサルティングを行っている当社には、実際にそのような相談が多く寄せられます。

採用サイト制作では、コンセプト設計やデザイン面のクリエイティブに重きを置くあまり、ターゲットとなる求職者を集める設計ができていないということが多く見受けられます。
しかし、採用サイトを制作しただけではターゲットとなる応募者を集める効果はほとんど見られません。

採用サイトを利用して応募者を獲得するには、ターゲットとなる求職者を集める施策を実施し、Googleアナリティクスやヒートマップで施策の効果を分析しながら継続して効果改善を行っていく必要があります。

採用サイトを活用した採用活動は、採用サイトができあがって終わりではなくそこからが本格的なスタートとなるのです。

採用サイトへの集客ルートの構築が必要

採用サイトを活用して採用活動を進めるには、応募者を集める集客ルートの構築が必要になりますが、この集客ルートがコーポレートサイトからのリンクだけになっているケースが多くの採用サイトで見られます。

コーポレートサイトに多くのアクセスがある有名企業であれば別ですが、一般的な企業であればコーポレートサイトのアクセス数が少ない場合が多いので、制作した採用サイトがほとんど閲覧されないという状態に陥ってしまいます。

採用サイトの主な流入経路は、以下の4つに分類できます。
今回は、上記の流入経路の中でSEO対策についてご紹介していきます。

採用サイトのSEO対策とは？

◆ そもそもSEO対策とは？

採用サイトのSEO対策の解説の前に、SEO対策について解説します。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンのオーガニック検索からの流入増を増やすことを目的とし、特定のキーワードで検索された時に自社のサイトが上位表示されるように様々な対策をします。



対策の詳細についてはここでは割愛しますが、大事なポイントはユーザーの検索意図に対して、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-Tと呼ばれます)の高い適切な検索結果を返せているか？ということです。現在はサイトの情報量よりも質が重要視されていますので、どこにでもある情報を記載しただけのページやどこかの情報をコピーしたような内容だと検索エンジンから評価はされません。

また、SEO対策にはキーワード選定・競合調査・コンテンツ制作・内部リンクの設定などの専門的な知識が必要なため、自社に知見がない場合は専門コンサルタント契約したり、SEO対策の知見がある人材を採用する、専門の外部業者に委託するなどの対応が必要になります。

◆ 採用サイトにおけるSEO対策

採用サイトのSEO対策は、コンテンツSEOと言われる手法で対策するのが効果的です。

採用におけるコンテンツSEOは、ターゲットとなる求職者の検索ニーズと意図を把握して価値のある情報を採用サイト内で発信し、転職顕在層だけでなく潜在層までアプローチしていく手法です。

◆ 採用サイトにおけるSEO対策の手順

採用サイトのSEO対策で初めに行うべきことは目的・目標を明確にすることです。

SEO対策は時間がかかる施策であるため、目的・目標が定まっていないと「作成したコンテンツの方向性がバラバラになる」「短期的に効果が出ていないため途中で止めてしまう」ということが起きます。まずはSEO対策の目的・目標を明確にして、各時間軸においてKPIを設定することが重要です。

目的・目標・KPIが決まれば次は採用ターゲットの具体化です。年齢・性別・経験はもちろん、現職での不満や転職先で実現したいことなど、詳細までイメージできるようにターゲットを具体化していきます。

次にキーワード選定を行います。ターゲットが具体化されたことでSEO対策として狙うべきキーワードが明確になり、競合性の低いブルーオーシャンのキーワードを選定できる可能性も高まります。
キーワード選定の際には、検索ボリュームがあまりに少ないキーワードの対策をしても成果に繋がらないので必ずキーワードのボリュームのチェックを行いましょう。

キーワードの選定ができたらコンテンツマップの作成をします。

採用サイトのコンテンツマップ例

コンテンツは、求職者の状況に合わせて展開していく必要があります。
コンテンツSEOでは応募のタイミングだけにフォーカスするのではなく「認知」「比較」の段階でアプローチできるコンテンツを作成することが重要です。「認知」「比較」という潜在的なニーズのタイミングで自社のコンテンツを閲覧してもらうことで、多くの企業の中から自社を知ってもらう機会を作ることができます。

閲覧したコンテンツから自社の魅力を伝えられるページへの誘導も可能ですし、ページを閲覧したユーザーにWEB・SNS広告を使い再度アプローチをすることも可能になります。

採用サイトのSEO対策のメリット

採用サイトのSEO対策のメリットは大きく4つあります。

1.継続的に応募者を獲得できる

採用サイトのSEO対策に成功すれば狙ったキーワードで継続的に一定数の求職者が流入してきます。

流入したコンテンツから自社の魅力を伝えるページや募集要項のページへ上手く導線を張っていけば安定的に応募者の獲得が見込めます。　

2.採用コスト削減の可能性がある

自社の採用サイトから安定的に応募者を獲得できるようになると、求人広告の掲載料や人材紹介会社への紹介手数料を削減していくことができます。

3.採用における競争優位性を確立できる

現状採用サイトのSEO対策に本格的に取り組んでいる企業はそこまで多くないので、SEO対策ができれば採用上で優位に立つことができる可能性が高いでしょう。

また採用サイトの情報を充実化させることで、より多くの魅力を求職者に伝えられるようになるため、そのほかの採用手法においても応募率、採用率の改善にも繋がります。

4.作成したコンテンツが「資産」としてWEB上に残る

求人広告とは違い、掲載期間が終了したらWEB上に公開されなくなるというものではありません。

作成した過去のコンテンツからも求職者は継続的に流入してきますので、時間をかけて作成したコンテンツが時間の経過とともに完全に無駄になるということはありません。

採用サイトのSEO対策のデメリット

採用サイトのSEO対策におけるデメリットは大きく3つあります。

1.SEO対策のノウハウ・専門知識が必要

SEO対策に必要なノウハウはキーワード選定や検索意図に合った価値のあるコンテンツ制作だけではありません。

ドメインパワー、ページの表示スピード、モバイルフレンドリー、サイト内の構造の最適化、内部リンクの設定、外部リンクやサイテーションの獲得など、SEO対策として行うべき施策は数多くあります。SEO対策の専門家でないとサイトを上位表示させ安定的に応募を獲得するのは難しいと言えます。

2.SEO対策には多くの工数・マンパワーが必要

採用におけるSEO対策では、ターゲットとなる求職者にとって価値のあるコンテンツを数多く作成していく必要があります。選定したキーワードで上位表示を狙うとなると最低でも5000字は必要です。さらに競合性の高いキーワードであれば1万文字ほどのオリジナル記事を関連する記事と合わせて複数作成する必要があります。

3.効果が出るまでに時間がかかる

SEO対策をしてGoogleなどの検索エンジンからサイトが高く評価されるまで最低でも6ヶ月、通常であれば1年ほどはかかります。短期的に効果を出すことが難しいのが採用サイトのSEO対策ですので、取り組んでいる企業が多くないのが現状です。

逆に言えばしっかり時間をかけてSEO対策に取り組んでいくと、他社が取り組めていないオーガニック検索というルートで応募者を安定的に獲得できる可能性が高まります。

採用サイトのSEO対策まとめ

オウンドメディア(自社が保有するメディア)での採用活動が注目されている今、採用サイトの制作をされた方、もしくは検討されている方も多いのではないでしょうか？採用サイトで効果を出すためにはサイトが完成された後の取り組みが重要になります。

その中でSEO対策はパワーがかかるものの、制作したコンテンツは資産となり、「検索キーワードで上位表示され安定的に応募者の流入がある」「魅力的なコンテンツが増え応募率が上がる」サイトに育っていきます。
労働人口の減少から採用難の時代が続くと予想されている今、新たな採用ルートを構築して優秀な人材を獲得できる体制を整えていくことで、採用力の向上や企業力の向上に繋がっていきます。

採用サイトのSEO対策やオウンドメディアリクルーティングに興味のある方はお気軽にアクシアエージェンシーまでご相談ください。採用WEBマーケティングの専門チームがHPの診断や今後の取り組みへのアドバイスをさせていただきます。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー オウンドメディア部
 

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